今年の10月23日は旧暦で9月19日、この日は霜降(二十四節気)です。
霜降は、秋最後の二十四節気です。
そろそろ霜が降りる頃を告げますが、干しいも産地では霜降は芋収穫の目安になっています。
ほしいも産地では、まだこの時期の霜の心配はありませんが、次の二十四節気“立冬”の頃には初霜があります。
霜降は芋の収穫を立冬前には終わらせる目安なのです。
干しいも産地の10月後半は芋収穫の真っ最中です。
掘り起こした芋は一週間ほど畑で天日干ししますが、その間に霜が降りると、芋が傷んでしまうので、遅くとも立冬までには収穫を終わらせなければなりません。
だから霜降の知らせは、そろそろ収穫を終わらせるように促すサインなのです。
その観点から見ると、霜降の本来の意図が干し芋産地で役立っていることがわかります。
霜降以外にも、干し芋作り真っ最中の“大寒”、種芋を蔵出しする“春分”、苗を植えはじめる“小満”等々、芋栽培・干しいも作りに欠かせない二十四節気が多くあります。
福井 保久
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