今年の11月22日は旧暦で10月20日、この日は小雪(二十四節気)です。
ひと昔前は小雪の頃には干し芋作りが始まっていました。
11月初旬までになんとか芋掘りを終えて、大忙しで干し芋加工の準備を始めました。
干し場を作り、一週間分の簾(すだれ)を準備し、釜を炊けるようにし、七つ道具を引っ張り出し、作業場を整理整頓清掃しと、どこの干し芋農家もとりあえず蒸すことができるようにしたものです。
今では11月では中々ほしいも日和にならないので、この時期は準備万端で寒さが来るのを待つようになっています。
干し芋加工を待つようになったのは、冬の訪れが遅くなったことだけでなく、農家が作付けを減らして来ていることも大きな要因です。
作付けが減ると芋掘りが11月まで掛かることもなくなります。
一日に干し芋を作る量も減ることから、干し場や簾をはじめ準備するもの自体も少なくなります。
もちろん農家の高齢による影響です。
稲刈りが終わると芋収穫になり、そこから干し芋作りが終わる来年の春まで「戦争のようだね」と干し芋農家と言っていたのが懐かしく、ちょっと寂しさも感じます。
福井 保久
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