福井保久の二十四節気考

今年の6月6日は旧暦で5月9日、この日は芒種(二十四節気)です。

芒種の“芒”は、稲や麦の禾(のぎ)のことです。
現代は5月が田植えですが、昔は(新暦の)6月でした。
芒種の頃は稲の苗が伸びてくる頃だったのです。
そして麦の収穫も始まる頃だということで、禾がある主要農作物が盛んになることを芒種といいます。
ほしいも産地でもほんの少しですが、麦が作られていて、その収穫は今も昔もこの頃です。

有機農園では、ほしいもの苗の定植の真っ盛りです。
休耕している畑では、4月に蒔いた抑草用の麦がグングンと伸びてきています。
また、麦を蒔かなかった休耕の畑では、梅雨に向けて土壌改良の緑肥作物の種を蒔く時季です。

田植えが終わった稲が伸びるのと同じで、サツマイモ苗も伸びていきます。
それと同時に畑では雑草も一気に出てきます。

芒種は稲や麦だけでなく、休耕畑を含めて、サツマイモ栽培も盛んになるサインでもあります。

福井 保久