福井保久の二十四節気考

今年の8月23日は旧暦で7月28日、この日は処暑(二十四節気)です。

立秋を過ぎてもまだまだ暑い日があるけれど、そろそろ秋を感じる頃だから「処暑」と言います。
けれど体感的にはまだまだ残暑です。

しかし、田んぼや畑にいると秋の気配が見つかるのがこの頃です。

田んぼでは稲穂がかなり色づき頭も下げてきているので、嫌でも台風の動向が自然と、とても気になるようになります。

ほしいも産地は茨城県の北部ですが、南部では稲刈りも始まる時期です。

畑では、ヒバリもすっかり見かけなくなり、農家の庭先のツバメも見なくなります。
その代わり、陸田の稲にはスズメが大挙してやって来ます。

干し芋のサツマイモに付く芋虫はまだたくさんいますが、秋の虫も増えていて、その声を聞くようになります。

そしてなんと言っても日が少しずつ短くなり、畑仕事も早仕舞いになってきています。
とは言うものの、芋掘りまでにはまだ約二ヶ月あります。
もう二回り位は大きく育って欲しいので、残暑はサツマイモには必要なのも事実です。

福井 保久