福井保久の二十四節気考

今年の7月7日は旧暦で6月11日、この日は小暑(二十四節気)です。

ほしいも産地は関東平野の北東の端に位置しています。
農地は畑が多く、田んぼは水がある低い土地か、陸田です。
高い山や深い森はないので、熊や猿、イノシシの被害はありませんが、モグラやハクビシンにはよく悪戯されます。
また、森や竹薮にはハブがいることもあります。

もちろん虫やカエルやミミズなどの小動物は有機の畑にはたくさんいます。
それを狙って鳥がやってきます。

ウグイスやシジュウカラは鳴き声だけで姿は見かけませんが、キジやセキレイ、ヒバリ、スズメ、カラス、ツバメ、とはよく畑で遭遇します。
そしてヒバリの巣を、今年も6月終わりに見つけました。
これも有機の畑ならではの光景ですし、通りかかっただけではわからないように、周りに合わせて作ってあって、草取りで畑を回っていなければ気が付かないでしょう。

その巣で卵を産むのがだいたい7月に入ってからで、7月後半には孵化しています。
その頃に巣に近づくと親鳥は偽傷(※)します。
いつも健気だと思いますし、なるべくそっとしておきます。

※【偽傷】外的の注意を自らに誘い、巣や雛を守る行為

福井 保久