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虞美人草 1941日 中川信男
明治末の日本の上流階級が舞台です。原作は夏目漱石です。
男が3名、女が3名、性格が全然違う者達の恋愛模様ですが、
時代が生んだ個性の違いを強調しています。
新しい時代を現す者と古い時代観のままの者が織り成す物語で、
普遍的な人間模様です。
女性3名の行方が気になる映画です。
先進的な考えの藤尾、美も教養もありますが支配したい性格で憎まれっ子役です。
健気な役の小夜子、自分は影で良いという古風な女性役です。
明るくて素直な糸子、小夜子ほど古風ではありませんが、
小夜子同様に幸せになって欲しいと思わせます。
この3人、悪役藤尾、と良い役の小夜子と糸子という構図で、
男3人とその他の登場人物も悪役、良い役に分かれています。
観る者は当然ですが、不幸になりかける良い役達が救われるかに注目します。
でも物語はあまりにも悪役に仕打ちをします。
(藤尾とその母で母も結構な曲者でした)
そこまで仕打ちされるほどの悪ではないだろう。という感覚ですし、
この悪役二人の次の悪(小野)はお咎めなしです。
そこまで断罪するのは、夏目漱石が、
表層ではない人間が持つ本心を嫌悪したからなのでしょう。
藤尾は美貌と教養と金があることで自分は特別な存在、優れていると酔っていました。
藤尾の母も、決して自分を汚さないで、人を操作して欲しいものを得るということに徹していました。
小野も同罪でしたが、悔い改めたことで断罪されません。
漱石は自分で作り出した人物を自分で断罪しました。
一人は救いました。
彼が見ていた当時の日本の姿で、彼が予測したその後の日本が描かれていたのかもしれないと思いながらの鑑賞でした。
男(私達)の願望を醒めた目で描いた作品のようです。
日時: 2014年01月03日 08:58