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バイロケーション 2013日 安里麻理
ホラー、サスペンス、SFといったジャンルを横断するような内容ですが、
私は、純愛物語かつ、人格とはを問う物語でした。
バイロケーションとは、ある日もうひとりの自分が現れる現象です。
しかも意志を持っているもう一人。もう一人の自分ですから全て同じですが、
バイロケーションが行ったことは本物にはわからない、けれど本物の行為はバイロケーションには上書きされるというところが味噌です。
しかもバイロケーションは、本物がもつ特徴的な性格をより強く持っているのが本物との違いです。
そして、本物が精神的に追いこられることでバイロケーションが生まれるので、本物の切羽詰まった状況を受け継いでいる(怒りとか恐れとか愛憎等)厄介な存在です。
映画では、そのバイロケーションは本物を殺して本物になるという恐怖を軸に構成されています。
ちょっと辻褄が合わない部分がありましたが、テーマには支障なかったです。むしろ、設定は非常に練られていたというのが印象です。
真実(結末)は予想できないことはありませんでしたが、見せ方も上手く頭の中は謎のまま進みました。
主人公の忍のもう一人の人格(バイロケーション)は存在して良いかを悩みます。
(ここからは本物の忍をオリジナル、バイロケーションを忍と呼びます)
そして、忍は本物がいなければ存在できないという宿命があります。
ネタばれになりますから控えますが、ここがキーです。
オリジナルは忍の存在を知ったとき、存在自体が許せません。私も同じ判断をするでしょう。映画は他の人達のバイロケーションを登場させますがバイロケーションが生まれる経緯が、精神的に本物が追い込まれた存在ですから危険なもう一人という展開です。ですから尚更にそう思うところがありますが。
けれどバイロケーションにも意志があります。本物と同じ環境と状況と才能と性格からはじまり、徐々に本物とは違う進化をするのです。
同じであって別の人となっていくのですが、やっぱり本物あってのバイロケーション
であることを知った忍は悩むのです。
ラストは、オリジナルの忍へのルサンチマンから悲劇になります。
バイロケーションというもう一人が存在したら私はどうするか、しかもバイロケーション
の方が優れた人格に成長するとしたら、他人への嫉妬どころではないでしょう。
だから自分は自分でしかないのでしょう。自己を絶対視できないのが人間でだから悩みます。でも自分とはと問うことは健全に生きるための知恵です。
人生を振り返ると、やっぱり自分のせいで今の状況があるのです。