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鉄くず拾いの物語 2013ボスニア・ヘルツェゴビナ/仏/スロベキア ダニス・ダノヴィッチ
ボスニア・ヘルツェゴビナの現実を映します。
ドキュメンタリータッチです。それもそのはず実話ベースでしかも主演の夫婦は当事者ということですから。
妻のセナダが流産し、手術しないと命に関わる状態になりました。夫のナジフは病院に連れていきますが、保険証がないために手術代は高額で払えません。
その日はなくなく手術をあきらめ、翌日から夫婦は公的機関を頼りますがそれもダメ、仕方なくセナダの妹の保険証を使い手術をし、なんとか助かります。
この顛末とその前後に、彼らの実生活がリアルに映し出されます。
ナジフは生計を立てるためにクルマを解体し、その鉄を業者に持ち込みます。わずかな金にしかなりませんが、他には職がないようです。ラストには、手術代と薬代のために、自分のクルマまで買いたいします。
季節は冬で、常に雪が深々とした情景です。薪が切れると木を切り出しにいきます。
また、電気を止められるシーンもあります。
非情で優しくない国であってもこれが常識であれば、その中で生きていくしかありません。
決してナジフが生活力がないわけではありません。
経済的に豊かになるチャンスがあまりにも少ないのです。
言葉が過ぎるかもしれませんが、日本にいて貧しいと嘆くとは訳が違います。
仲睦まじい夫婦で、お互いに愛し合っていて、二人とも二人の娘を愛していることが、
ドキュメンタリーのような映像で十二分に伝わってきます。
そして夫婦は一見不条理な今回と、現在の境遇に嘆くのではなく、それらを受け入れて、幸せな家庭を築こうとしています。
この後も困難は変わりません。自分のクルマまで解体したのだから、より厳しくなったはずです。
でも大丈夫な気がします。
二人は大変なことを当たり前としているからです。
恵まれすぎている日本人には到底受け入れられないこの前提を当たり前としています。
(日本を憂いてしまいます)
もうひとつ印象的だったことは、
ナジフの仕事仲間も、二人の近所の人も、そして親や妹も、二人に優しいことです。
別に経済的な援助をするわけではありません。でも手を差し伸べます。
皆が大変だから起こることで、これも当たり前なのかもしれませんが、やっぱり今の日本と比べてしまいますがそれは無意味ですね。
あまりにも環境が違いますから。
でも、夫婦の愛の注ぎ方や触れ合う人びとの姿が心に響いた映画でした。