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プロミスト・ランド 2012米 ガズ・ヴァン・サント
巨大な国の力で支配されていると感じてしまう映画です。
スティーヴはシェールガス開発会社グローバル社の有能社員で、同僚のスーと共に、アメリカの片田舎に行き土地の採掘権を獲得に行きます。(他の地方でも安く買い叩いた実績があるということが有能の理由です)
農業で生計を立てている人々は、決して豊かではありません(そういう設定です)。そこに、採掘権を売れば左団扇で暮らせることをちらつかせるのです。
次々に契約する農家達。契約をもっとスムーズに進めるためにスティーヴは、町長を賄賂で抱きこみ、集会を開き一気に契約を進めようとしましたが、集会には、シェールガスの採掘の水圧破砕の技術は、農地を死なせてしまうことを知る科学者が参加していて、住民はスティーヴに懐疑的になり、結局は3週間後に住民投票を行うことになります。
そんな中、環境保護活動家のダスティンが現れ、ますます住民は採掘に難色を示していきます。窮地に立たされたスティーヴも必死に抵抗します。
投票の前日、実はダスティンが語っていたことが嘘だったことが発覚、スティーヴは勝ちを確信しますが、それらは全てグローバル社の画策だったことも判明します。
スティーヴがとった最後の行為は・・・。
スティーヴは、彼自身田舎の農家出身者です。幼い頃、彼の村はキャタピラー社のお陰でなんとか食いつないでいました。農業では食えなかったということです。
そのキャタピラー社が村から撤退すると、村は立ち行かなくなったことを経験しています。だから、貧しい農家に採掘権と引き換えに金を渡すことは“絶対の正義と確信”していました。
映画の中で印象的だったのは、スティーヴが反対派の農家達を相手に、「どうせ今の農業も政府からの補助金があるから成り立っている。それがなくなればあんた達は路頭に迷う」(正確ではありません)
彼は農家の一人から殴られます。彼らにはタブーだからです。
ここに根深い問題があります。
大いなる支配で生かされる田舎町、都市や都会のための歯車が田舎である、と感じるばかりです。
彼らはそれを望んでいた訳ではありませんが、飼いならされる構造があったところに生まれた人々です。
おとなしく農業をやっていれば、大いなる力は牙を剥きません。それが時代の流れで、代々続いた土地だけれども今度はシェールガスの採掘をさせれば牙は剥かないよ、に変化しただけなのです。
ラストにも印象的なシーンがありました。
投票が行われる会場では、少女が25セントのレモネードを売っていました。スティーヴは一杯買い1ドルを渡し「釣りはいらない」と言います。
すると少女は「カンバンにも25セント書いてあるでしょ(だから75セントは返す)」(正確ではありません)
スティーヴは25セントだけを払いました。
私達は正当な対価をやりとりするというシンプルなことが、見えなくなっているのです。
世の中の構造を見つめて、誇りを持った生き方を促す映画でした。