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羊の木 2017日 吉田大八
口先で信じているなんて言ってはいけないし、心底信頼している人が周りに居る事がどれだけ幸せか、それを強く感じまた教訓でもあるなと思いました。
それが感想ですが、凄いのは、2時間の尺でよくこれだけのものを纏め上げたという所で、吉田監督の手腕は流石です。
過疎化が進む北陸の架空都市の魚深市の市長から直轄で極秘プロジェクトが職員の月末(錦戸亮)に下ります。それは、仮釈放になる6人の殺人犯を市が受け入れるというものです。最低10年魚深に住み労働することで、刑期を短くされるのです。受刑者にかかる税金負担を軽くすることと地方の過疎化対策を兼ねた実験プロジェクトです。
もちろん一般市民には知らされません。6人の元殺人犯は街に溶け込めるか、また、元殺人犯達と関わる月末はどうなるか、という話です。
6人がとにかく不気味で普通ではない。芸達者揃いということもあり、前半はブラックな笑いが起きますが、過疎化の街ということもあり、映画の印象は決して明るくしていません。
この6人を月末が迎えに行く冒頭で、そのキャラをほぼ完璧に伝えるところから、もうこの映画の上手さに惹き込まれます。
真面目一辺倒ではありますが酒乱でもある福元(水澤信吾)、情事の最中に過って夫を絞殺した天然看護師の太田(優香)、気が弱いシャーマンのような女栗本(市川実日子)、元ヤクザで無鉄砲で強い大野(田中泯)、見るからに悪人の杉山(北村一輝)、純真さの中に隠れた凶暴を持つ宮腰(松田龍平)、これらの人達に、月末の高校の同級生として都会から田舎に帰ってきたばかりの文(木村文乃)が絡み、彼らが強弱がありますが月末と関わりながら物語は進みます。
そしてポイントになるのは街の古くからの言い伝えの“のろろ様”で、年に一度の“のろろ祭り”がありこれがまた不気味な祭りです。そんな宗教儀式に加えて、高齢化問題、過疎化問題、再犯に対する言及と社会問題を絡めながら、月末と文はどうなるかというサスペンスタッチでもあり、6人はそれぞれ居場所を見つかられるか(少しずつ過去が周囲に解っていくので)、となります。
とくに月末は宮腰と友人関係になりながら過去を知っているので、また文と宮腰は付き合うし(もちろん月末は文が好き)、宮腰は心の底では何を考えているかは図りかねるし、月末は宮腰を信頼できるのか、しようとしているだけか、上辺の体裁とりか、という人間ドラマの要素もふんだんに取り込まれています。
そんな大風呂敷を広げ、伏線も張り、でもしっかりと回収してしまう。一本の見応えある作品に仕上がっています。
吉田作品はずれなしです。
追伸
3/6は「啓蟄」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
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啓蟄