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The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ 2017米 ソフィア・コッポラ
ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の「白い肌の異常な夜」のリメイクとは知らずに鑑賞したのですが、無骨な前作とは打って変った演出です。
前作もかなりの良品という印象ですが、こちらも心理サスペンスとしてとても良い出来です。そして映像が綺麗です。
キャストも豪華、マーサ園長がニコール・キッドマン、エドウィナ先生はキルスティン・ダンスト、アリシアはエル・ファリング、そしてマクバニー伍長はコリン・ファレルです。
前作はマクバニーが主役ですが、今作は女性たちが主役です。
毅然として美しい、人として、園長として厳格でありながら、内面には嫉妬の嵐のマーサはやはり怖いです。けれど、彼女の行動は受身で、前作同様に引き金はいつもマクバニーで、彼の憐れさが男視点で痛いです。
マーサとかなり性格が違うエドウィナのマクバニーに恋する態度、恋に憧れる態度、そしてマーサに反抗できない煮え切らない態度、そういう機微が演出でしっかりとしていて、それはマーサのちょっとした仕草も同じで、それが女心をどんな台詞よりもしっかりと描かれていて、女性が観たらもっと色々と感じるのではないかとも思いました。
この二人の対比で、二人とは感性が違うアリシアが居ることで二人が生きてきます。
他の生徒(子役)4人もキャラクター設定が巧みで、子供だけれど女性という面が引き出されていました。
そして問題のマクバニーですが、移民としてアメリカに渡ってきて、生きて行くために傭兵を選んだ男で、アメリカで生き抜く辛さを体験し、抑圧もされてきた男に映ります。
女性に三つ又を掛ける時点で最低なのですが、それに目を瞑ると、何もない所からのスタートはやはりとても大変で、傭兵として戦場で必死に生きることだけを考え、でもその挙句瀕死になり、たまたま園の生徒のエイミーに助けられ、最初は命拾いしたことだけで満足だったのが、傷も癒えてきて、周りの女性たちも好意を持ってくれるようになると、冗長してきます。
これが仇になるわけですが、弱い犬が吼えているようにも見えてしまいます。
結局道を切り開けなかった、でもチャンスはあったのですが。
マーサと比較して強さが違います。
あの強さこそが手に入れるべきモノと思いました。
それは置いておいて、人の心の、特に女性の心のほんのした出来事で揺れる心理劇としてとても良く出来ています。