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いもたつLife

新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 著者:峰宗太郎・山中浩之

新型コロナの状況は昨年の11月時点で、そこまでのことと、そこからのことを含めて、描かれている内容は、理論的で、今でも素人に参考になることが多いです。
しかしこの本の骨子は、「あなたは世の中に対して、どんな物差しを持っていますか、使っていますか」に落とし込んでいます。
今の社会を生きる嗜みの大切さが掛かれた良書です。

【いもたつLife】

日時:2021年11月01日 09:37

【人形浄瑠璃 文楽】静岡グランシップ

地元で古典芸能を観られるのは嬉しい限りです。文楽は定期的にやってくれて今回も楽しみでした。
演目は「一谷ふたば軍記」と「曽根崎心中」でこの公演の合間に「文楽勉強会」がありそれにも参加しました。
「一谷ふたば軍記」は武士社会が中心、これに対して「曽根崎心中」は市井の人々の話ですが、どちらの演目も当事者の清い気持ちが基になっていて、人形と語りと三味線が訴えかけてきます。
この三つが重なるところが何と言っても文楽の醍醐味です。

文楽の観劇は年に一度あるかないかですが、段々ですが、その良さ面白さが解ってきて、もっと回数を増やしたいと今回は強く感じました。

【いもたつLife】

日時:2021年10月29日 09:34

【spac演劇】みつばち共和国 セリーヌ・シェフェール演出

みつばち達の一年の生活は、連綿と続いてきた、けれど、絶滅を迎えている。
そこから人の営みを考える切り口を迫る演劇です。

昨年コロカ禍でspac演劇を上演できなくなって再開第一弾がこの「みつばち共和国」でした。一年が経ち、コロナ禍にも落ち着きが見えてきている中で、2021から2021spac秋から春のシーズンの第一弾もこの「みつばち共和国」でした。

みつばちは、恵まれた春から秋までで、越冬を準備します。その厳しい冬は個は全体のために尽くすのが当然です。種を守るうえでも同じです。
翻って、コロナでの感染に直面した我々はどんな動き、考えをもったでしょうか。

その対比を訴えていると昨年も、今年も感じました。
私たちは自然が投げかけたことに、個の今の状態を優先することを当然と受け止めていることを想うばかりです。

【いもたつLife】

日時:2021年10月19日 11:30

新しい分かり方 佐藤雅彦:著

考えていること、感じていること、どれも自分流で癖があることを改めて気づかされます。
自分が判断しているものは独りよがりということも改めて解ります。
世の中にはある一定の暗黙のルールがあって、それが生きやすくも生きがたくもしているのですが、でもそれは必要で、その中から、自分はある種の癖を選んでいたとも気づきました。
面白い本でした。

【いもたつLife】

日時:2021年08月28日 09:44

静岡市美術館 吉田博 展

氏が後半生から始めた木版画を中心とした展示会ですが、冒頭は水彩画と油彩画の展示がいくつかあります。それを観ただけで、木版画にいくことはないと感じます。
しかし運命はその道へ進ませるのです。
そして世界を驚かせる数々の作品を生み出します。

吉田博という人物は、まさに人生の全てを芸術にかけていたことがそれぞれの展示で解ります。
とにかく精緻。デッサンはもちろん、その描かれている作品には、そこにあったモノの息吹があるのです。

素晴らしい数々を堪能しました。

【いもたつLife】

日時:2021年08月10日 09:52

【歌舞伎】「身替座禅」「鈴ヶ森」

音声ガイドがあってよかったです。
どちらも面白く、また、違う種類の演目でした。
でも、歌舞伎の底流にある様式は同じなのを感じますし、この芸能に惹かれる訳も解ります。
また行きたいですし、もっと嗜めるようになりたいとも思いました。

【いもたつLife】

日時:2021年08月02日 09:44

【spac演劇】アンティゴネ 宮城聰 演出

2017年、アヴィニョン演劇祭のオープニングに上演された「アンティゴネ」の凱旋公演です。
アヴィニョンに行く前のお披露目でも“日本”を感じたこのアンティゴネですが、それをもっと感じました。死にゆくものへの演劇で、私がきっと4年前より死に近づき、死をもっともっと意識するようになったからでしょう。

今回の演出の目玉は、アヴィニョン演劇祭で舞台となった法王庁中庭を再現したことです。30mの壁を作り映し出す影絵は、4年前よりも壮大で、アンティゴネの醍醐味を増幅させます。

spac精鋭のアンティゴネは、マハバーラタと並ぶ演目になるでしょう。

【いもたつLife】

日時:2021年05月06日 19:44

【spac演劇】おちょこの傘持つメリー・ポピンズ 宮城聰 演出

日本平の舞台芸術公園は、演劇の創作と上演のために作られた空間です。
その野外劇場「有度」で何度も素晴らしい演劇をみてきました。今回の「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」はこれまでにない天候、大雨の中での観劇となりました。
自然の雑木林に囲まれた「有度」はこの演劇祭の頃は、18:00からの演劇だとちょうど、日が暮れ始める時刻で、暗くなっていく中で、自然の光と照明とで幻想的な演出が何度もありました。今回はそれに加えて、大雨の中、演者も観客も大変な中での上演で、これはこれで、自然の計らいであり、忘れられない観劇になりました。

話は、唐十郎らしく、倒錯した主人公とそれを愛する二人の男の内輪話を主に、外野がやんややんやと関わって進みます。
昭和のギャグと風刺と風俗が目一杯盛り込まれて、それにプラス、コロナ禍の味付けです。演者は皆、正面を向き、離れ、マスクをし、飛沫感染を阻止、濃厚接触を避けてというやり方、これはこれで面白いです。

また、主人公は尋常ではないのですが、まともな恰好です。かかわる二人もです。
しかし、彼らを取り巻く外野の輩は、社会的にも精神も、いわゆる常識人なのですが、訝しいいでたちなのです。
どちらがまともなのと、問いかけてきます。
自分が持つ価値観とはなんと当てにならないかということでしょう。

それにしても、舞台の大道具や衣装や小道具が素晴らしかったです。観客が持つ昭和のイメージを擽ります。
そして大雨の中、肉声を張り上げて演じてくれた役者の皆様の熱意が同じく素晴らしい劇でした。

追伸
5/5は「立夏」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立夏」の直接ページはこちら
立夏

【いもたつLife】

日時:2021年05月05日 20:58

【spac演劇】三文オペラ ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ 演出

昨年は中止になった、「ふじのくにせかい演劇祭」、今年は3つの演目と寂しいですが、でも無事開催されて、とても喜ばしいことです。
この「三文オペラ」でも演者は皆マスクして、でもパフォーマンスはそのままと、試練です。かおが見えない、声が届きにくい、それらを、録音と肉声を使い分けマイクや映像を使って補っていくという、工夫が伺えました。
昨年11月から少しずつ【spac演劇】が試行錯誤されながら開催されてきましたが、コロナ禍での制約を乗り越えるのにはどうすれば良いか?
開催される演劇を観劇するたびにそれを感じますし、進化もしています。

観る側も、検温や消毒、事前登録はもう慣れましたし、座席間隔が開いているのも快適空間に感じています。

そしてこの「三文オペラ」ミュージカル要素を盛り込んだ、ガンガンの喜劇で、面白いですが、笑えなません。かなりの社会風刺劇です。
舞台はロンドンの貧民街、憎めない犯罪者が、憎たらしい汚職警官が、必死に生きる貧困層の輩と娼婦が、繰り出すパフォーマンス劇です。
権力、格差、偏見を前面に出して、国が正々堂々と掲げる不条理に真っ向から皮肉ります。

終始喜劇食満載で、言葉も流暢に、でもシニカルです。

でも感じました。この小市民たちは、社会に圧せながら、あえいで、足掻いて生きているように見えて実は逞しい。国なんかあてにしない生き様です。
だから、人間賛歌劇でした。

【いもたつLife】

日時:2021年05月04日 09:35

【静岡市美術館】古代エジプト展

見ごたえがある展示会でした。
ミイラとその棺、動物のミイラ、パピルス、石碑等々の3000年にわたる展示物に、ミイラをCTスキャンした映像です。
それらと共に、当時の暮らしぶり(予想)を解説してくれます。
また、古代エジプト人の死生観を含めた思想も紹介されていました。

エジプトに行きたくなりました。

【いもたつLife】

日時:2021年04月05日 15:27