いもたつLife
生き残る判断 生き残れない行動 アマンダ・リプリー著 岡真知子訳
人は自分の脳のことをわかっていません。
脳が勝手にやっていることを気づかずに生きています。
それがなくては生きられないからですが。
非常事態ではそれがあだになることがあります。
また、その脳の機能を無視して、
対処方法が考えられていることにも言及しています。
9.11やカトリーナ等で生き残った人たちの行動の記録は、
生々しくも貴重で、時折、動悸が起こるほどでした。
これからは嫌でも非常口に目が行くのは間違いありません。
非常事態に焦点を当てることで、
日常で起きていることも想像させてくれました。
【いもたつLife】
佐野元春が清水へ
いつまでも若く、けれど、大人でした。
デビュー30周年のツアーです。
一番新しいアルバムから、
90年代、80年代まで。
こっちも若く、もっと大人に、そして80年代の心を、
90年代まだ幼かったことを想い、
今まだまだ途中だし、これからだし、これまでも数々のことがあったこと、
はじけるような時間と空間で、身体が生きていることを実感した感覚でした。
【いもたつLife】
映画館にて
映画の世話になっている身としては、
足しになればと、ひとつの作品の寄付をしました。
観たい映画だから応援、という感覚ではなく、
映画に対して、作品をつくった人達や、
(古い)映画を上映してくれる関係者の人達に対して、
応援したいという感覚です。
支える自分でいたいということでしょうね。
干し芋のお客様もタツマにとってそう思ってくださる方がいるだろうな。
ということが、ふと頭に現れました。
有難いことです。
【いもたつLife】
必笑小噺のテクニック 米原万理
同じ落語でも同じ台詞を同じっような間で話していても、
噺家で全然違います。
ほんのちょっとのことで別物の落語になります。
それ程笑わせるのは難しいものです。
本著はその難しい笑いの構造を12章の切り口から解説してくれます。
天然か、天才か、よほどの秀才でなければ、
笑わせるのは中々できないもの。
所々に用意されていた応用問題が全滅に近かったことからも、
それを痛感します。
粋な小噺は、世の中の仕組みや人の本質を言い得ています。
そして笑いを考えると無邪気さや自由な時間を得ることができます。
もっと暮らしに笑いを入れたいと思わせてくれました。
【いもたつLife】
1937南京の真実 水島実 原作
最近の渋谷のデモも日比谷のデモも報道されないのだから、
戦時中のマスコミにも期待はできません。
本来は、受けての私達の反応が世の中の動きを
結局は決めているのですが、
そこまでは原作者は求めていません。
それよりも大事なのは真実が明らかになることを希望しています。
確かなことです。
けれど私は、
与えられたものに不足無い幻想を見ていたことに、
それにまだまだ心から実感していないことを
恥ずかしく思う本でした。
【いもたつLife】
図説 浮世絵に見る日本の二十四節気 藤原千恵子 編
浮世絵には見るものの心を捉えて引き込む魅力があります。
この本は季節ごとに浮世絵が集められています。
浮世絵にも当然季節ごとの絵があるのですが、
二十四節気と絡めての解説は旧暦好きの私には、
興味深くうなづきながら鑑賞できました。
少し古い日本の言葉も散りばめられていて、
浮世絵好き、日本語好きには嬉しい本です。
干し芋のタツマでも、二十四節気を語っているページがあります。
【いもたつLife】
ホテルの朝食
割安のプランで池袋の高級ホテルに宿泊し、
豪華な朝食を頂きました。
「いぶりがっこ」や「あぶら麩」「笹かまぼこ」の宮城名産があるというおまけ付きです。
期間ごとのテーマがあるのかと思いながら満腹になるまで食べました。
こういう細かいことはとても大事ですね。
【いもたつLife】
ゴッホ展
何故生前はこれらの作品が認められなかったのだろうか?
ゴッホが努力を重ねて、進化して行く様が、
同時代と彼以前の時代の芸術家達の影響を受けて、
吸収して昇華して作品が変わって行くのも見てとれる、
色々な人が彼を支えていることも感じるゴッホ展でした。
彼の生きた時代と空間が残されています。
そして彼が悩み困惑した心も残されています。
今回一番感じたのは、絵に没頭した生き様でした。
【いもたつLife】
武士の家計簿 磯田道史
世の中派手なことには、目も関心も行くものです。
連綿と家計簿をつけ続ける三代にわたる武士が脚光を浴びるのは、
中々ないことです。
けれどそこには華々しい合戦の記録と変わらない
興味深くて貴重な物語がありました。
著者は稀有な武士の家計簿からたくさんの発見と、
自論の裏づけを確認しています。
時は幕末から明治維新そして、大正に至るまで武士達の日常を蘇らせました。
そこには激動を生きた生々しい声が聞こえます。
一見地味な家計簿=記録から、大いなる価値があること。
現代は記録を残すことが容易になりました。
では、どんなことを残すか?それが問われているように思いました。
【いもたつLife】
映画講座2010秋第二回
恒例の小沢さんの映画講座の2回目です。
今年は春と秋の開催です。
先週の第一回は干し芋産地に行っていたため
残念ながら欠席でした。
今回の講座は、映画音楽を絡めた解説で、
先週の洋画に続き今週は邦画です。
昭和30年代が中心の「歌謡映画」というカテゴリーです。
歌謡曲の映画化です。
映画全盛時に1本立てから2本立てにする時に、
もう一本を手っ取り早く撮影するために生まれたカテゴリーのようです。
昭和30年代の邦画は、私がよく観ている年代なのですが、
カテゴリーが全く違う。
こうもすれ違いで、この年代の見たことない映画ばかりが登場しました。
個人の好みとはこうも異なるんだと痛感。
最も歌は超有名なので、ほとんど全部知っていましたが。
普段見ていない映画を部分部分ですが、鑑賞できて楽しかったです。
【いもたつLife】