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ブログ 今日のいもたつ

いもたつLife

隠し剣 鬼の爪 2004日 山田洋次

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完全な悪役の老中のおかげで、殻を破ることができた主人公。
人生の中で誰がどう自分とかかわるか、お互い影響しているのか
わからない。そんな事実を感じました。

主人公は、純粋がゆえ、自分を貫き通しました。
自己も家も藩も、馬鹿で頑な不器用、と言われようが。
だから、最後は変わったのではなく、
愛情表現を変えただけかもしれません。

ゆったりしたテンポながら、無駄がない流れで、
絵も綺麗だし、冨田勲さんの音楽も情景・心情とマッチしていました。

【いもたつLife】

日時:2009年12月25日 07:14

007カジノ・ロワイヤル 2006英 マーティン・キャンベル

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このシリーズをよく知っているわけではないですが、
かなりの危機感があって“生まれ変わった”印象を受けました。

危機があるということは、それだけ遺産がある裏返しです。
冒険ではありましたが、
ジャームズ・ボンドを変える大手術が、
この映画の他の多くの魅力を引き立て、
支持者を満足させ新しいファンも獲得したのではないでしょうか?

私も掛け値なしに楽しみました。
ジャームズ・ボンドにターミネーター的なテイストがあったことが
何よりの楽しさでしたね。
特に冒頭、どっちを応援したくなるかという、
ちょっとした裏切りを観客に思わせる所、ここで私ははまってしまいました。

【いもたつLife】

日時:2009年12月22日 07:34

三文役者 2000日 新藤兼人

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タイチャンは、
子供そのものの人だったことがわかります。
演技ができる偉大なる子供だったことでしょう。

表面だけをみると、うざったくて、付き合い切れない。
でも純粋だから、目を離せない。逆に、身近であればあるほど、
生きる勇気とか意味とか生きがいをもらっていたのでしょう。

希少な人であり、貴重な役者さんだったことがわかります。

劇中、乙羽信子さんのコメントと、懐かしい映像が観れます。
私のような(古い)映画好きには、嬉しい映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年12月21日 07:17

短くも美しく燃え 1967瑞 ボー・ヴィデルベルイ

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食べなければ生きられないように、
人は、人が生きてゆく中でできたシステムの中でしか
生きられないのでしょう。

この映画の不倫(と言うのかを考えてしまいますが)は、
不完全が前提でできた人々のシステムからはみだしたものでした。

実際に、食べられなくなることで最後を迎えるのですが、
それは、子孫を残す生物たちの生涯のような成就だったように
映りました。

二人で生きたことに、幸せを心から、これが魂の幸せと感じ、
生きてきた社会に不満を持つわけでもなく、
誰のせいにも何のせいにも、そんなことは二人にはまったく眼中に無く、
時が流れ最後になりました。

絵画のような映像の美しさに、
かぶせるよな音楽は、この映画を語っています。
こんな表現にもっともっと目が釘付けにされたいと思う、
感受性の無さにちょっと嫌な自分がいました。

【いもたつLife】

日時:2009年12月20日 12:43

浮き雲 1996芬 アキ・カウリスマキ

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大不況と言われる最近と同じような背景、
夫婦が失業してどうするか。という話なのですが、
不況・失業はその人の今までの、これからを、
わかりやすく表現する手段だったようです。

社会と離れては生きられないので
人は、社会が変わってしまうとその価値も変わってしまいがちです。
経済的にも、社会の中の地位も。
今まで生きてきたのは何だったのかを考えてしまいます。

何もなかった時の方は怖いものがなく、
身に付けると手放せなくなります。
築いたものに執着しないのは強さです。
いつも築けるという気概も強さです。
果たして今の自分は・・・?

余談です。夫婦の犬が登場するのですが、
親しい ほしいも 農家の犬にそっくりでした。
姿格好もそうなのですが、態度まで。
かわいい限りでした。

【いもたつLife】

日時:2009年12月19日 08:09

クリスマス・キャロル 1977英 モイラ・アームストロング

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強欲爺さんが、クリスマス・イヴの一晩の夢で、
見事に善人に変わってしまいます。
出来すぎですが、結果オーライで、
クリスマスに親子で観てほのぼのする定番映画という感じです。

ほんのちょっぴりの幸せが豊かに描かれているところが
とても良かったです。
セットも19世紀のイギリスらしさで
丁寧に造られていたようにも感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年12月16日 07:12

悪夢のエレベーター 2009日 堀部圭亮

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前半のドタバタはおもしろく、
しかし、転換点前ではあきがきます。これはワザと観客に、
「このままではつまらない映画」であることを示唆させている位
タイミングよく次へ、本当のテーマへと舵を切ります。

転換点からもなかなか真のテーマは伝えてきませんが、
それがラストの、腑に落ちる、
「これもそうか」となるテーマになります。
現代社会の大きな病を考えさせられます。

随所のエピソードが本線に絡まれてゆく
王道もあり、語りすぎないラストは
大人として扱われた映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年12月15日 07:10

空気人形 2009日 是枝裕和

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2001年宇宙の旅を想わせるラストです。

都会の孤独、空虚、生きる意味などを感じたのは
もちろんですが、それらよりもっと深い深い意図を感じます。

誰も代用品ではない、代用品にはなりたくない。

人は経済を大きくしていって、生存の危機という
最も大きい恐怖から逃れ、日本では何不自由なく生きることが
出来るようになった。
しかし、個々の価値を落とし代用品をたくさん
生みだしたのでhないでしょうか?

主演のペ・ドゥナの演技、表情、仕草が素晴らしく
しかも美しいのが印象的でした。

心を持つこと、生きることの恐ろしさ、
仏教に通じものがありました。
そして、老いてゆく素晴らしさも表現されていました。

映像ひとつひとつに何が語られているのか?
それを観られずにはいられない映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年12月14日 07:11

映画の仲間たちとの忘年会

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観た映画の本数は1000本ではきかない人たち
との忘年会です。
8000本というつわものもいます。

私はといううと桁違いの本数しか観ていない、
ペーペーですから、
諸先輩の映画観にうなづくばかりでした。

映画=それにまつわること全ては、
世界の共通言語です。
話は終わりがないくらいに盛り上がりました。

【いもたつLife】

日時:2009年12月12日 09:52

おしん 1984日 山本暎一

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大人気のNHK連続ドラマのアニメ映画でした。
有名で人気があったこと、だいたいどんな話かは、
知っていましたが、
ただの苦労話ではないから人気があったことが伺えました。

おしんの奉公先のお嬢様が、
おしんの家が、食えないほどの貧乏が何故なのか不思議でなりません。
「米を作っているのになぜ米が食べられないのか」
稲作が始まって、支配が始まってから今でも連綿と続く、テーマです。

おしんと脱走兵とのふれあいも、
反戦から一歩踏み込んだ考えを感じます。

村社会や商業界が垣間見ることができたり、
環境問題をも考えさせられます。

もちろん、おしんの成長とその苦労がハイライトなのですが、
それだけではない多くのメッセージを受け取れる語でした。

【いもたつLife】

日時:2009年12月11日 08:05