おくりびと
うわさどおり良い映画でした。
特に前半は。
仏様という響きは、こどもの時もっと耳にしていました。
大人になって耳に付かなくなったわけではないような気がします。
宗教にふれることが少ない日本で、
死生観から遠ざかって暮らしていたように思います。
納棺士という職業がクローズアップされたそうです。
そのこと自体は、「すぐまたこうだ」という感覚がありますが、
それに付随して、仏様の響きが身近になることは、
とても良いことのように感じます。
【いもたつLife】
うわさどおり良い映画でした。
特に前半は。
仏様という響きは、こどもの時もっと耳にしていました。
大人になって耳に付かなくなったわけではないような気がします。
宗教にふれることが少ない日本で、
死生観から遠ざかって暮らしていたように思います。
納棺士という職業がクローズアップされたそうです。
そのこと自体は、「すぐまたこうだ」という感覚がありますが、
それに付随して、仏様の響きが身近になることは、
とても良いことのように感じます。
【いもたつLife】
中世をコメディーで描いています。
上手く描かれている中世と、
中世の人々が現代の感覚に近いところの対比が面白い映画です。
今よりもっと女の立場が弱く、また、考え方も封建的な時代背景に、
現代の価値観(と言っても1935年の作品ですが)
で登場人物がでてくるギャップが良いです。
男女同権でなく、権力者の力が強く、自由が束縛されていた時代でも、
母娘の関係の普遍、男気をみせる者が登場したり、やっぱり臆病な多くの奴らがいること。
人間的な優しさを感じさせるコメディーでした。
【いもたつLife】
ほとんど記憶がないくらい前に原作を読んでいたので、
新鮮に鑑賞できました。
だけど、ラストは違っていたような。
もっと空虚で、本当に誰もいなくなっていたはず。
それはおいておいて、
世界観は味わえました。
特に、個になることを序々に恐れるのは、
原作を覚えていないので、それとはべつに、
うまく現されていたと思います。
この映画が良い悪いではなく、
原作を読み返したくなります。
単なるミステリー、サスペンスでなく、
筋が通った心理劇であることが、
原作を読み返してわかる予感がプンプンです。
ルネ・クレールがつくっても、
原作のプロモーションになるのかもしれません。
【いもたつLife】
性善説だと信じているから、
性悪説の顔が出ないようにする。
とても大事だと自らに言い聞かせています。
旦那を殺害した不倫の二人は、その両方の顔をみせます。
悪だけの人間だけでは、生きられないからです。
殺人者を弁護するわけではないし、
世におこるひどい事件に憤りを感じるし、
それに対して甘い刑の判決だと思うこともあります。
映画の中では、殺人を含めたひどい行為や考え感情を、
人間の観点から見れます。
二人は、犯罪によって死に急いだようです。
だから、性悪説の顔が出ないようにするってとても大事です。
それは何も殺人という、強調された行動だけでなく、
日常の生きたい道にゆく道しるべをつくるために。
【いもたつLife】
見方を変えて面白くなる映画は結構ありますが、
この映画はその典型、ただし、自分にとってだけかもしれませんが。
表面的なドタバタは好きにはなれませんが、
ハンコックがなぜドタバタをやるのか、
人が持ってはいけない能力、あこがれる力を持つとどうなるか。
周辺の人たちの心理も交えて、画面を見ながら、
キャストたちの無意識を探りました。
探るというより「なるほどなぁ~」という気楽な鑑賞でしたが。
でも面白い映画でした。
【いもたつLife】
なんて偉大な国なんでしょうか、あの頃のアメリカは。
12人の陪審員たちは、人間らしく落ち度も一杯ありますが、
誇りを感じています。それは時に怠惰や偏見を伴っていますが、
“それもあり”で人を裁くことの権利と義務を負っています。
自分の主張は生きてきたそのものが込められます。
もろにその人なりがでます。
人を裁くのは自分も裁かれる環境におくことなのかもしれません。
正義だけではなく命の尊さをも、密室の12人の主張だけで表現している
素晴らしい作品でした。
【いもたつLife】
終わりが来ることを見ようとしないで過すのは
人の性でしょうか。
後になってわかるけど、改めることはもうできません。
そんな日々は私の日常でもあります。
普段は何も起こらないから、終わりを考えません。
映画は希望を見せますが、
そんなことは案外少ないものです。
夫婦仲なんて良ければ良いほど最後はつらいのかもしれません。
でもこの考えは変です。
仲が良いほど最後まで笑っていられるのですから。
ストーリーの転回点で関東大震災(たぶん)が挿入されています。
そのころの日本の暮らしも少しですが描かれています。
この映画の製作時期は日米はかなりの緊張関係だったはずです。
日本の姿を当時映すことができるのは、
アメリカらしくもあり、当時のアメリカの余裕も感じるひとコマでした。
【いもたつLife】
舞台劇での表現を強調するために、
映像を加えた、だから映画になった。
そういう印象です。
力強い台詞は、役者の力量(役者もかなり厳選されたようです)
ですが、それを活かすための音楽と画があります。
シェークスピアの正当な映画化で、ソ連が国を挙げて製作されたことがわかります。
話は、個々で意見が分かれそうな内容ですが、
人が立場によって変わることは今も中世もかわりません。
また、王が地に落ちて、庶民を知る。というのも今と同じです。
自分を含めてですが、いかに正しいアウトプットをする仕組みを作るかは、
永遠の課題なのでしょう。
【いもたつLife】
そばかす顔のジェラール・フィリップが主演の
コミカルなフランスコメディ映画です。
ハリウッドとは違う雰囲気が漂います。
ハリウッドが得意とするジャンル、アクションやミュージカルでも、
フランス映画では、それなりのエッセンスを感じますが、
この映画でもそれを感じます。
それにしても、こういうジェラール・フィリップは、
他の作品ではみれないのではないかというほど、
茶目っ気ありの、二枚目ではないことを魅力にする役でした。
「ビバ!マリア」とは違う全然違うフランスのコメディで、
これはこれで楽しめました。
【いもたつLife】
ゲイリー・クーパーのファンの女性は、
きっと仕草と表情をみているだけも満足してしまうことでしょう。
かっこいいですね。
それに対峙する悪役 ウォルタ・ブレナンも良い味をだしています。
こういう構図が物語の基本だと改めて思います。
セットかどうかはわかりませんが、
建物と使い込まれた家具、台所の様子、バーの再現なども、
見ているだけで映画ならではの楽しさを味わえます。
とうもろこし畑を背景とした、広大な西部の姿から、
当時の西部が蘇ります。
アメリカ人の記憶のどこかに、こういう感覚があるのでしょうか?
ちょうど田園風景が私たちに想わせるものがあるのとおなじように。
【いもたつLife】