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いもたつLife

シンドラーのリスト 1993米 スティーブン・スピルバーグ

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公開時に劇場で一度鑑賞しました。
ショックと感動がありましたが、もう一度みることはない、
みたくない自分もいました。
その代わりと思ったのでしょうか、CDを購入し、
何度も繰り返し聞きました。

今回映画友達とみる機会があり、みました。
この機会がなければ二度とみなかったでしょう。

歴史を振り返ると、生まれてから死ぬまで平和でいられるのが、
奇跡かもしれないと感じることがあります。
それを奇跡としないために、人が変化する、
そうなるかはわかりませんが、そのために世界中で、
きっと何かがおこなわれているのでしょう。
(ノーベル平和賞のオバマ大統領も?)

この映画もそのひとつだし、
二回目を鑑賞した自分もそのひとつのように思えました。

【いもたつLife】

日時:2009年10月13日 07:50

立ち食いそば的なラーメン

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とんこつラーメンの店に行くと、
立ち食いそば的なリズムを感じます。

食券買って、麺が細いせいかすぐ出てきます大抵どこも。
替え玉を頼む人が多く、また、すぐ出てくるリズム、
食べる空間も仕切られた空間の店があったり、
そうでない店もそれと似た感じだし(私だけかな感じるのは)

回転率が高いのは店に入る気楽さになります。
ただメニューが限られているので、飽きられてしまいそうですが、
それは余計なお世話でしょうか?

そんなことを考えながら食べました。
ちなみに替え玉は注文しませんでした。

【いもたつLife】

日時:2009年10月12日 11:19

治作 09年10月

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銀杏
翡翠のように美しいのは言うまでもないですね。
「とうくろ」という銀杏だそうです。
私的な好みですが、素のものの味がとても好きになってきている中
嬉しい一品目でした。

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定番ごま豆腐とししゃもご飯をはさんでお造りです。
絶品ごま豆腐はいつもどおりで凄味なのですが、
今回はわさびの種類が変わっていました。
銀杏に劣らない綺麗さです。

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さより、たいら貝、黒鯛、マグロ
毎度のことで酒が進んで困ります。
(ちなみにこの日は、菊姫鶴の里20by)
どれも美味しいのですが、今回はさよりに軍配。
黒鯛、マグロを寄り切ってを考慮に入れて、
このさよりの美味しさを想像してください。
もちろん たいら貝も大きく頷く味でした。

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柿の白和え、イクラのおろし和え、栗の渋皮煮、ツブ貝、からすみ
和え物ってマジックです。何で全部が単品より美味しくなるのでしょうか?
栗は秋、ツブ貝とからすみで最初の鶴の里2合が終わりました。

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牡蠣の天麩羅、むかごとひしの実の素揚げ
むかごは、ねっとり甘くその甘さが自然で、
ひしの実は、大好物。素揚げにするとその良さが活きています。
牡蠣は、
フライも牡蠣の料理として優れているのですが、
天麩羅は、牡蠣そのものの旨さを味わえます。
また、食べ終わると見える器が秀逸です。
にくいですね。

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すっぽんの肝とたまご
人によってでしょうが、
私は好きです。
感想を書きたくないほど好きです。
生きていたものから、生きてゆくものが授かった。

単に食べることを流していることがいつもです。
そこからちょっと離れることができる気がします。

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すっぽん鍋
静岡でも鍋の陽気になってきましたが、
「治作のすっぽん鍋」となれば、
そんなこと関係なしで食い気がおこります。
(食べる)
(食べ終わる)
「はぁ~、満足です」

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すっぽん雑炊/さばのへしこ茶漬けも
最後のご飯でこんな贅沢をしたらバチがあたりそうです。
すっぽん雑炊とタメを張った茶漬け、
すっぽん雑炊は、素材のチャンピオン
へしこ茶漬けは、日本人が好きな茶漬けにすることができる素材
のチャンピオンです。
どっちもおもわず「ありがとう」です。

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栗蒸し羊羹
羊羹は日持ちする食べ物ではありません。
「こういう羊羹を食べて欲しい」と考えて羊羹を作ればですが。

甘くすることをご法度にしたのではなく、
甘くしない方が、栗も餡子もおいしくなるからできた味です。
最後に甘さが主張して余韻が良いんです。“この憎さ”

今回、秋を堪能しました。
治作さんありがとう!

【いもたつLife】

日時:2009年10月11日 18:02

巴里祭 1932仏 ルネ・クレール

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ルネ・クレールの悪人は、タイムボカンの悪人と重なります。
本当の悪ではないから。
火付け役みたいな人も、皮肉屋も、街の迷惑掛けられた人の対応も、
嫌味がありません。

人々から愛らしいオーラを感じます。

雨に意味を、花売りとタクシードライバーに意味を、
酔っ払いのおっさんに意味を、雨宿りしている家の住民に意味を。
ルネ・クレールの映画は楽しさを演出してくれます。

もうひとつ、
アナベラがとても可愛い。
北ホテルを先に観ているのですが、北ホテルの綺麗さとは違う
可愛いアナベラです。
五つの年の差もありますが、表現力の、
五年の力量の蓄積も感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年10月10日 08:19

お遊さま 1951日 溝口健二

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絵が綺麗で終始圧倒されます。それと、溝口映画によくある、
本物の日本文化が映像に封印されています。
この作品では琴の音が心地よく流れます。
そして、貴族文化をそのまま継承されている家系が描かれます。
芸や家と調度品もさることながら、言葉や振る舞いまで、
日本古来の趣を感じます。

ストーリーは、姉妹と妹の夫をめぐる、三角関係ですが、
内容よりも硬派でした。

三人はそれぞれ良いことしかしていません。
たとえ、思い違いがあったとしても、それがわかっても、
どこでほころぶかといえば、社会が起因です。

ここが難しいところです。
世間体というのは、必要でなくて必要です。
(個々人でかなり違いますが)
そして、結果は待っていたように、悲しみへと進むのですが。

物話の受け止め方は千差万別な内容です。
生き方、考え方でかなり意見がでそうです。
(文学の素養でも違ってきそうです)

この作品に封印された世界も、前時代的ですから、
意見が分かれるでしょう。
ちょっと言い過ぎになるかもしれませんが、
格差があってもバランスがとれている世界は、
住みやすい世界だったのではないかと思います。

【いもたつLife】

日時:2009年10月09日 08:29

SADA 1998日 大林宣彦

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シリアスなストーリーを亜流に表現しました。
この映画の本筋は、観るものに偏り過ぎない表現した。
それがそのひとつです。
この表現がひとつのテーゼでもあるような気はしました。

落語が演じ手によって様々な顔と可能性を見出すのと近い感覚です。

定も龍蔵も幸せの道を歩んだ。そのことを感じるよりも、
私は、この事件を受け入れた、しかも好意的に、
その社会の雰囲気がどういうものだったのかが、
心に残ります。

社会が支配している雰囲気というのは、
時に特異です。しかし、その時その場では常識です。
そんな非常識な常識が繰り返されます。

この時代のこの事件を受けた社会に、
教訓を覚える方も多かったのではないでしょうか。

【いもたつLife】

日時:2009年10月08日 08:25

キッド 1921米 チャールズ・チャップリン

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ストーリーの流れがとても自然です。
誰もが察することができる展開なのですが、
実生活が染み付いて進んでいます。

その中で、チャップリンが強いところも注目です。
親になった強さです。
だから、どうなってしまうかがどんどん気になります。

へそ曲がりの私としては、泣くまでは行きませんがでしたが、
ラストに“ほっと”しました。
ただし、物語はそこからも、
子供が成長するまでは続きます。
それは観客が自由に夢見てね。ということでしょうか。

【いもたつLife】

日時:2009年10月07日 20:07

ネバー・セイ・ダイ 2001米 ジョン・グレン

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中東情勢は、さまざまな切り口で語られます。
この映画もそのひとつととらえてみました。

諜報部員とテロリストの対決ですが、
動機も背景も多くを語られることはありません。

少しずつ解明されてゆきますが、補足説明程度です。
そういう塩梅なので、想像しながら楽しむべきなのでしょう。
それも一興です。

ただ、説明がない中でも、
冒頭の遺言が、どこにもつながらないのは
消化不良起こすことになりました。

【いもたつLife】

日時:2009年10月06日 07:22

カリガリ博士 1919独 ロベルト・ウィーネ

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第一次大戦との結びつきをどうしても考えながら鑑賞してしまいます。
日本の映画にも、戦中であっても素晴らしい作品が生まれるように、
この映画も創意に満ちている内容です。

予算が限られていたことが伺えますが、
それを逆手にとってかどうかはわかりませんが、
独特の表現を造りだされています。

精神を問題にしている点も、先進的だったことでしょう。
カリガリ博士とチェザーレが、どこまでが実在かを謎にして、
観客にゆだねているようです。

サイレント映画でいつも感じるのですが、
造り手がどこまでを受け手を信用しているかという世界があります。
古典映画に触れると映画を観る自分の位置づけが解ります。

【いもたつLife】

日時:2009年10月05日 07:54

霧の山寺

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宗教の力強さを感じずにはいられません。
何を信じていたのかを推測できないのは、
ハングリーでない生活にいるからでしょうか。

恵まれていることを論ずるのは、
今感じている視点とは、ずれています。
親、祖父母、ご先祖さま、みんな
恵まれた環境に子孫をおきたかったからです。

そうではなく、日々の心の持ちようを、
振りかえりたいですね。
霧がかかっていたのは、幸いでした。
景色に満足しないで帰れたからです。

【いもたつLife】

日時:2009年09月26日 07:20