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いもたつLife

今年の茶摘

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毎年恒例の茶摘です。今年も天気に恵まれました。
一年に一度のにわかお茶農家だから、楽しんでお茶摘ができます。

この時期にはめずらしいトンボがいました。
このお茶畑は、自家消費用で栽培しているだけです。
商売ではないので、みてくれを気にしませんから、
農薬を使わないせいもあるかも。
蜘蛛の巣もそこらじゅうにある茶畑です。

鳥の声を聞いて、
トンボやてんとう虫や蜘蛛、(綺麗な)ハエを身近に、
半日の作業が終了です。
来年もやろうという気になるところで作業を終了するのが、
長続きのコツです。

【いもたつLife】

日時:2009年05月03日 12:51

グラン・トリノ

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老いてゆくことに恐れを抱いている中で、
クリント・イーストウッドは、ひとつの答え、勇気を与えてくれています。
この感覚は人生の後半を迎える者しかわからないかもしれませんが。

ストーリーは多くの示唆が含まれていました。
彼は、死で精算をしたのでしょうか?
死に場を探し当てたのでしょうか?
最期は安らかであったし、
残された者が死の意図を踏んでくれることが前提の行為でしょう。

それは、人種差別を超えて分かり合えた者同士にしかわからない感覚でしょう。
悲しいけれど誰もがなかなか得られないものだったはずです。
だから、勲章とグラン・トリノを引き継がせたし、受け取れました。

クリント・イーストウッドとその友人の掛け合いは最高でした。
べらんめぇ~の粋な江戸の世界を想わせます。
このやりとりで戦争でどうしようもなく生きられない彼が、
生きられたことがわかります。
これは今から自分の小さな世界でも、作れますが作れません、
とは言わせないメッセージでした。

【いもたつLife】

日時:2009年05月02日 06:55

博士の愛した数式

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素晴らしい絵画や彫刻、美しい調度品と同じように
数字や数式を実用とは別に芸術と感じることが出来るのは、
人の感性の豊かさです。

それを小説として完成させて、感動の物語にしてしまうところが、
著者の凄さです。
単なるひらめきだけではなく、登場人物の設定、物語の背景や小説内で現す出来事まで、
とても深く考えぬいた末の作品です。

どんな本も著者が考えぬいているのかもしれませんが、
博士の病気の症状から、私に与えた職業、義姉の存在、江夏の背番号28の完全数。
他にもたくさんの細かい設定は、緻密な積み上げでできています。

そして、主役達の表現は間接的に温かさとして伝わります
小津安二郎作品と似た感じを読書中感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年04月30日 07:32

豚と軍艦

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アメリカが来る前の横須賀の人はほんの一部を除いて
いません。
だから、ヤクザも堅気も娼婦も商人も(役人も)アメリカ相手だから皆同じにみえます。

そんな流された生き方に染まるか、あたりまえに自分で自分を洗脳してしまうか、
大した後ろめたさじゃないから良いとするか、
積極的に参加して生きるか、
小さなサークルで・・・タイトルからとれば豚のように飼いならされています。
みんな。

そんなサークルの中の生き方を、
ちょっとだけ疑問に感じ、ひょんなことから嫌になったのが春子と欣太です。
他にもたくさん同じように感じた人はいたでしょうが、
“これは違う”を強く思いました。
そうすると途端にサークルの中で、生きにくくなります。

自立はいつも気にしたいことです。
この作品ではアメリカからの自立が描かれます。
それは今観るから、自立した方が良いことはすぐにわかります。
現在の方が自立しているかが、わかりづらくなっているように思います。
この頃はアメリカから自立すれば良かったので、もしかしたら、
現在の方が自立できない根が深いのではないでしょうか。

なんてったって自覚がないように世の流れが出来てしまっているからです。

【いもたつLife】

日時:2009年04月29日 06:58

なんじゃもんじゃ

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本名は「ヒトツバタゴ」と言うそうです。
めずらしい木で、花もすぐに、散ってしまうので、
ここでも花見をしていたり、撮影している人達がいました。

ここに来る前は、オーロラの写真展に立ち寄ってきました。
オーロラみたさに、カナダやフィンランドまで
10回とか15回行った兵が撮った素晴らしい写真でした。

オーロラの写真にはツンドラ地帯の紅葉も写っていました。
それらとなんじゃもんじゃと、
全然別の自然に触れたのですが、
ほんの細い糸ながら、それらがつながっていることに
ちょっとした安堵を感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年04月28日 09:19

初恋

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1960年代後半の社会を、
理不尽に憤りを感じている若者の目を通した映像です。

3億円事件をうまく取り込んで脚色されていました。

国は国民のために権力を行使するばかりではないことに、
今は慣れてしまっていることに、それは、自分が悪い!
と自分には響きました。

あの頃の人たちは私の上の世代ですが、
自分達の存在を確信したい気持ちから行動を起こしたこともあったでしょう。
でもその行動の中には、次世代のために今自分達がやることがあると、
エゴだけではなく、良き社会を残さなければならないという使命があったのでしょう。

これ以降はそれが欠けていってしまったように思います。

作品はミステリー、ラブストーリーです。以上の感想は勝手な解釈なのであしからず。

【いもたつLife】

日時:2009年04月27日 06:00

エリン・ブロコビッチ

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奇跡はおきない!
難関を乗り越えたのは、エリンの意志と努力でした。

はたからみれば出来すぎにも見えます。
実際にもラッキーなことがあったことでしょう。

不合理なままを受けいれなければならないことなんて、
たくさんあります。
なにもしなければだれも救ってくれません。
なにかをしても、権力に押さえ込まれることもよくあります。

だから奇跡のようなことが起こった時、
それは、意志と努力の汗の賜物です。
表には現れないことを想像したい映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年04月26日 09:55

君子を目指せ 小人になるな

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膨大な中国古典、東洋思想のエッセンスを紹介してくれています。
初心者でもそれらに関心を持ってもらおうという点から書かれています。

中国古典には、過去何度か関心を持った経験は誰しもあるのではないでしょうか?
古典の原書では理解できませんから(自分では)、
これがきっかけはOKです。

こういう本がでることが、
やっぱり今の時代を映しています。
変わりつつあるのか、既に少し変わったのか、
「とにかく柔軟でいよう」と再度自分に言い聞かせてくれる本でした。

【いもたつLife】

日時:2009年04月25日 06:15

山猫

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したたかに生きてきた貴族、
同じくしたたかな商人、
めまぐるしく変わる時代に身につけた術か、または、
時代を読んで生き残った戦略家達です。

貴族が後継者として選んだのは、実の息子と娘ではありません。
商人は娘を自分の生き移しのようにしました。
このカップルは先代を凌ぐしたたかさを身につけています。
ただし、同じやり方で次の時代をやり過ごせるかはわかりませんが。

貴族も商人も軍人も変わることができない人達がいます。
できないのではなく、変わらないように生きる美学を持っているのかもしれません。

そういう人達が舞踏会に集まり、延々と宴が続きます。
中世最後のあだ花が、とても美しく描かれている、
撮られている、そこにも価値がある作品でした。

【いもたつLife】

日時:2009年04月24日 06:29

プリズンホテル

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家族、夫婦、恋人、友人、師弟や職場での人間関係は、
人間が人なしでは生きてゆけない本能に必要で、
お互いが必要としていて、そのバランスが微妙に保たれて生きています。

それはやくざでも、生きたくなくなった夫婦でも、
自分を見失っている若いカップルでも、
行き詰った作家と秘書でも、左遷されたエリートでも同じです。

極端な人物を通して「そうでしょ」
と言っているようでした。

訳がわからない展開っぽい感じでしたが、
こういう感覚を自分(私)に入れるのも悪くないな。
と思いました。

【いもたつLife】

日時:2009年04月23日 06:52