いもたつLife
08年映画講座3回目
今年のフィナーレは、講師の小沢さんの映画史を追う、
「マイ・シネマライフ」でした。
小沢さんは中学1年から7000本以上の映画を観てきて、
そのすべての記録をつけています。
映画関係の本をもの凄い量読み、とにかく博学。
観てきた映画も日本、米、ヨーロッパ、中国、インド等々
ジャンルも、時代劇、西部劇、刑事もの、恋愛、ホラー、SF等々
東西を問わず俳優の生き様やエピソードも本当によく知っています。
小沢さんの映画史は、2時間ではとても語れません。
でも、小沢さんの人となりは充分にわかる、
映画を通した、一人の男の人生を感じました。
人生の中で会うことができて本当に良かったな。
という人の人生を感じました。
【いもたつLife】
東京物語
親は子供が幸せになるために、自分のために生きてくれれば
それで良いんですが。
忙しい中をそれなりにもてなしてくれることに
有難いと親は感じます。
だけど心のどこかではむなしい。
でも、こんなものだ。と思って滞在しています。
追われている生活の中から一生懸命のもてなしをしてくれているのだし。
やっぱりこれで良いんだと子供を解かろうとします。
とても良い両親だし、親心が伝わってきます。
子供の心も伝わってきますが、ちょっと違う、ズレています。
実の子の親孝行は、表面的です。 “私の心と行動をみすかされているようです”
食事にしても、旅行にしても、駆けつける動機や滞在理由にしても。
(実の子ですから、心は親を思っているのですから言い過ぎかもしれません)
それに対して嫁は。
近所から借りてくる酒(尾道のあたたかさがあります)、
親のスピードや話に合わることを考えること、
そして、お金では買えない時間と心をつかいます。
夫婦・家族・親子・兄弟・戦後10年の社会・・・等
ひとつの物語から様々な面を語りかけてきます。
ちょっと切ない気持ちになりますが、評判どおりの作品でした。
今の日本をうろえているからかもしれませんが、
この頃の日本人の言葉や振る舞いがとても綺麗なことも印象的です。
忘れてはならないことです。
それが封印されていること、それもこの映画の素晴らしさのひとつです。
【いもたつLife】
マルチはがし
地温を高めるために、黒いビニール(黒マルチ)を畝にはります。
さつまいもは生命力が強いのですが、
弱点は低温です。
ほしいもの産地は、さつまいもにとって低温の環境なので、
マルチを張りたいのですが、
張る作業とはがす作業、
マルチ内の畝が水分不足になるリスク、
があるために、マルチを張るか迷うところです。
この畑は今年の春一番最初に畝を立てました。
写真中央の左端の畝から今年の栽培がはじまりました。
まもなく、今年のほしいも用のさつまいも栽培も終了します。
【いもたつLife】
マンハッタンの哀愁
ライオンのオスが、メスの群れに受け入れられる、
見初められる、頼られる、愛されられるようにするように、
マンハッタンの孤独な男は一人の女に対して、
自分を試しました。
この物語は、自分を信じることがテーマです。
相手に常に惑わされますが、それは自分が原因です。
男も女もどこまで自分を御するか。
ラストは清々しくなります。
疑心暗鬼とも自己否定とも自己肯定とも、いつも隣り合わせで生きています。
私も同じ生き方をしています。
それを代弁し、弁護し、「がんばれよ」
そんな作品でした。
ちょっと外れますが、
女の方が男より、やっぱり強いですね。
もしこの映画を家内と一緒にみていたならば、
「男は本当は強いんだよ」と頭をフル回転して、
考えなければならなかったでしょう。
【いもたつLife】
08年映画講座2回目
10月恒例の映画講座、
今回も講師の小沢さんが、練りに練ったものを。
テーマは
「華麗なるザッツ・エンターテインメントの世界」
世界のミュージカル映画を、歴史を追いながら、
映像と解説で楽しみました。
(14本のDVDを断片的に鑑賞)
世界各国で特色あるミュージカルが撮られていました。
ハリウッドは言うまでもないですが、
日本やインドのミュージカルはお国柄がにじみ出ている感じ。
実は先週の第一回をお休みしました。残念ながら。
先週はアクション映画特集ということでした。
小沢講師は
「ミュージカルはアクションと同じ、その俳優の総合力が楽しめる」
「真のプロは、触れるすべてを小道具にして世界を作る」
という解説が印象的でした。
まさにそうだと思います。
演技したい世界観を実現させるのが、
アクションやミュージカルのプロたちです。
「ジーグフェルド・オーキーズ」などは、
監督や裏方を含めて、全員が観客を魅了する世界を造りあげていました。
【いもたつLife】
ライフ・イズ・ビューティフル
最後まで暗くさせないのが手柄です。
戦時中が舞台になると、目を背けたくなることが少なくありません。
それも必要ですが、そうではないアプローチもありです。
信念とは、貫き通すこと。
聞いたことがある台詞ですが、まさに。
愛する人がいるから、知恵と力がでます。
愛する力が強いからこそ、知恵も力も枯れないのでしょう。
今までに触れ合った人の中には、
死にに行った人にも出会い、みました。
(私の主観でそう感じたのですが)
この映画では、生きて生きて生きて行っての悲劇の死をみました。
生きる勇気をたくさんもらいました。
【いもたつLife】
エラゴン
西洋を感じました。
東洋または日本ではどんな演出になるのか?
そんな興味がわきました。
人間とドラゴンの関係ももっと違って描かれるでしょう。
日本的には、主従関係の考えが入るかも。
もしくは、ドラゴンに対しての畏敬の念が違うから、
ドラゴンの扱いが異なるでしょう。
ドラゴンは、
神なのか?人間に尽くすのか?人間を戒める存在なのか?
人間社会が生き続ける上で出来上がった
知恵の生き物達は、その時々で多くの形で語られてきました。
今もまた、必要なのでしょう。
きっとすごく大きな存在として必要なのでしょう。
【いもたつLife】
伊勢乃國麦酒・デュンケル
食べ物も飲み物も作り手の気持ちが味にでます。
1ヶ月ほど前に飲んだ、伊勢乃國麦酒・ヘルスを思いだします。
味は違いますが、味わいは似ています。
飲みやすく、口に含むとすっとのどを通ります。
このビールの良さは飲みやすくさっぱりしてるのに、
麦の味と香りが感じられるところです。
強すぎず、ほのかにというほど控えめではありません。
ヘルス同様、有機ビールの中では、私の中では一番です。
【いもたつLife】
闇の子供たち
映画を見ながら、直接ではないけれど間接的に、
ほんのちょっぴりかもしれないけれど、
自分も子供たちの虐待に加担しているかもしれない。
そんな気持ちがずっと心の隅にくすぶっていました。
結局主人公はそんな私の考えの象徴で、
その加担が信じられない大きさだったために
生きてゆくことができなくなりました。
しかし映画の中にこんな台詞もありました。
「やれることはたくさんある」と。
加担していることがないとは言い切れません。
自分の意思や意図とは関係なく。
だから逆に、できることをやろう。
そう思いました。
基本かもしれませんが、
繰り返し気づいて、なにか少し、
ほんのちっぽけなことでいいから、
ちょっとの気持ちでも良いから。
最後の曲が桑田さんでした。
この曲は知らない曲ですが、
私の中ではサザンオールスターズの
「Just a Little Bit」
がながれていました。
【いもたつLife】
20世紀少年
ただただ観てるのが楽しくて観ていました。
自分の子供の頃を思い出すかのように、
全く同じような思考で、同じようなことをやっていました。
当時の自分たちの8mmビデオ(を撮っていたら)を
観ている気分でした。
懐かしくて、ありがとう!という感じです。
しかし、どうして大人たちと子供たちが、
あんなにそっくりなのでしょう。
だから余計にリアルで。
上映中、バカなくらい素直だったと想います。
脚本に誘導されるがままに、ハラハラドキドキもしました。
自分もこんなに素直にまだなれるんだ。
今、これを書きながらそう思っています。
【いもたつLife】