いもたつLife
容疑者Xの献身

人は人のために生きることが、願いだしそれが自分の幸せにもなります。
直面している現実で、それをするのが難しいのも真実です。
男が母子のために尽くし願うことが、母子の願いのはずなのに、
母子も本当はそうだとわかっているのに、でもできません。
ただ、私としては、母子はそれをまっとうするのが、男のために尽くすことです。
それができないのは、良心なのでしょうか、エゴなのでしょうか。
男も母子に尽くしたのは、エゴだったのかもしれません。
結局正々堂々でなかったことがこの結末と言ってしまえば・・・
それまでですが、
ごくごく普通に生きている中での出来事です。
単に推理で終わることがない、完成度が高い映画でした。
切ない映画でありました。
主人公がおせっかいと思った人も多いでしょう。
そんな演出が、その心が、この映画の完成度を高めたのでしょう。
【いもたつLife】
さらば仮面ライダー電王

最近の仮面ライダーはおもしろい!
といううわさを聞きつけて久しく、
観たい観たいということを知っていた家内から、
映画に誘われて、いそいそとついて行きました。
私の年代なら当然のこと、初代ライダーからの
熱烈ファンが何十年ぶりに観た仮面ライダーは、
バッタの趣はないものの、変身するし、馬にも乗るが
バイクにも乗って、ライダーキックがあることに感動していました。
何十年もの隔世を感じたのは、シナリオです。
へたな映画のストーリーよりも哲学的で、
時間・タイムスリップや死生観を描いている内容に
驚くばかりでした。
登場人物の設定も、とっても凝っていて、
一大ドラマを感じずには要られませんでした。
親子で充分に楽しめる進化した姿に感涙でした。
最後に、
原作者名が、「石の森章太郎」と一番にクレジットに出ました。
まず最初、それだけで実はこの映画にはまってしまった私がいました。
【いもたつLife】
映画好きの人たち

知り合いに年配の映画好きの方達がいます。
私が好きな古い映画を、
リアルタイムで観た人たちです。
やたら、色々なことを知っています。
そして、何人かでわいわいひとつの古い映画の話をすると、
一人一人の断片の記憶や知識が、
たくさん集まってくると、
「へぇーそんなことがあったんだ」
と大きく頷きたくなることが聞けます。
久しぶりにその宴会に参加しました。
今回は「市川雷蔵と嵐勘十郎とその時代の時代劇」の話を興味深く聞き入りました。
【いもたつLife】
レッド・クリフ

どこまで忠実かは別にして、
映像化されることで、自分が抱いていたイメージとは
違ったリアリティを実感できます。それはこれまでの
自分の歴史観が確認できるし、甘さも考えさせられます。
今後歴史を想い馳せるにもこの映画を観た意義があります。
ただ、気をつけたいのが時間の流れでした。
私たちが過ごす時間は、地理的な移動では、史上最速です。
時の流れは加味して感じたいと思いました。
しかし、たぶんこの時期の戦士達の移動は、
他の一般の生活者の概念では考えられないスピードであったでしょうから、
それはその凄さを、掛け値なしで味わいたいところです。
これは同じ中国の元の時代や日本の戦国時代等にも通じることですし、
産業革命後でのスピード感も映画を通して観て行きたいことだと、
この映画で教えてもらいました。
そして確かに大作でした。
きっと選び抜かれた登場人物には、
それぞれたくさんのファンがいることでしょう。
(まあ、三国志ですから)
満遍なく活躍シーンがあり、
これもこの作品を語っていたと思いました。
【いもたつLife】
08年映画講座3回目

今年のフィナーレは、講師の小沢さんの映画史を追う、
「マイ・シネマライフ」でした。
小沢さんは中学1年から7000本以上の映画を観てきて、
そのすべての記録をつけています。
映画関係の本をもの凄い量読み、とにかく博学。
観てきた映画も日本、米、ヨーロッパ、中国、インド等々
ジャンルも、時代劇、西部劇、刑事もの、恋愛、ホラー、SF等々
東西を問わず俳優の生き様やエピソードも本当によく知っています。
小沢さんの映画史は、2時間ではとても語れません。
でも、小沢さんの人となりは充分にわかる、
映画を通した、一人の男の人生を感じました。
人生の中で会うことができて本当に良かったな。
という人の人生を感じました。

【いもたつLife】
東京物語

親は子供が幸せになるために、自分のために生きてくれれば
それで良いんですが。
忙しい中をそれなりにもてなしてくれることに
有難いと親は感じます。
だけど心のどこかではむなしい。
でも、こんなものだ。と思って滞在しています。
追われている生活の中から一生懸命のもてなしをしてくれているのだし。
やっぱりこれで良いんだと子供を解かろうとします。
とても良い両親だし、親心が伝わってきます。
子供の心も伝わってきますが、ちょっと違う、ズレています。
実の子の親孝行は、表面的です。 “私の心と行動をみすかされているようです”
食事にしても、旅行にしても、駆けつける動機や滞在理由にしても。
(実の子ですから、心は親を思っているのですから言い過ぎかもしれません)
それに対して嫁は。
近所から借りてくる酒(尾道のあたたかさがあります)、
親のスピードや話に合わることを考えること、
そして、お金では買えない時間と心をつかいます。
夫婦・家族・親子・兄弟・戦後10年の社会・・・等
ひとつの物語から様々な面を語りかけてきます。
ちょっと切ない気持ちになりますが、評判どおりの作品でした。
今の日本をうろえているからかもしれませんが、
この頃の日本人の言葉や振る舞いがとても綺麗なことも印象的です。
忘れてはならないことです。
それが封印されていること、それもこの映画の素晴らしさのひとつです。
【いもたつLife】
マルチはがし

地温を高めるために、黒いビニール(黒マルチ)を畝にはります。
さつまいもは生命力が強いのですが、
弱点は低温です。
ほしいもの産地は、さつまいもにとって低温の環境なので、
マルチを張りたいのですが、
張る作業とはがす作業、
マルチ内の畝が水分不足になるリスク、
があるために、マルチを張るか迷うところです。
この畑は今年の春一番最初に畝を立てました。
写真中央の左端の畝から今年の栽培がはじまりました。
まもなく、今年のほしいも用のさつまいも栽培も終了します。
【いもたつLife】
マンハッタンの哀愁

ライオンのオスが、メスの群れに受け入れられる、
見初められる、頼られる、愛されられるようにするように、
マンハッタンの孤独な男は一人の女に対して、
自分を試しました。
この物語は、自分を信じることがテーマです。
相手に常に惑わされますが、それは自分が原因です。
男も女もどこまで自分を御するか。
ラストは清々しくなります。
疑心暗鬼とも自己否定とも自己肯定とも、いつも隣り合わせで生きています。
私も同じ生き方をしています。
それを代弁し、弁護し、「がんばれよ」
そんな作品でした。
ちょっと外れますが、
女の方が男より、やっぱり強いですね。
もしこの映画を家内と一緒にみていたならば、
「男は本当は強いんだよ」と頭をフル回転して、
考えなければならなかったでしょう。
【いもたつLife】
08年映画講座2回目

10月恒例の映画講座、
今回も講師の小沢さんが、練りに練ったものを。
テーマは
「華麗なるザッツ・エンターテインメントの世界」
世界のミュージカル映画を、歴史を追いながら、
映像と解説で楽しみました。
(14本のDVDを断片的に鑑賞)
世界各国で特色あるミュージカルが撮られていました。
ハリウッドは言うまでもないですが、
日本やインドのミュージカルはお国柄がにじみ出ている感じ。
実は先週の第一回をお休みしました。残念ながら。
先週はアクション映画特集ということでした。
小沢講師は
「ミュージカルはアクションと同じ、その俳優の総合力が楽しめる」
「真のプロは、触れるすべてを小道具にして世界を作る」
という解説が印象的でした。
まさにそうだと思います。
演技したい世界観を実現させるのが、
アクションやミュージカルのプロたちです。
「ジーグフェルド・オーキーズ」などは、
監督や裏方を含めて、全員が観客を魅了する世界を造りあげていました。
【いもたつLife】
ライフ・イズ・ビューティフル

最後まで暗くさせないのが手柄です。
戦時中が舞台になると、目を背けたくなることが少なくありません。
それも必要ですが、そうではないアプローチもありです。
信念とは、貫き通すこと。
聞いたことがある台詞ですが、まさに。
愛する人がいるから、知恵と力がでます。
愛する力が強いからこそ、知恵も力も枯れないのでしょう。
今までに触れ合った人の中には、
死にに行った人にも出会い、みました。
(私の主観でそう感じたのですが)
この映画では、生きて生きて生きて行っての悲劇の死をみました。
生きる勇気をたくさんもらいました。
【いもたつLife】