潮 霧
干し芋の産地は茨城県北部の海沿いです。
芋畑に行くと、海からの風がいつも吹いています。
雨上がりの朝や夕方に、
畑から蒸発していた水蒸気が、
冷たい海風にあたり霧になることがあります。
夏になる前のこの時季、時折「寒いな」と感じる
この海風のお陰で、
真夏でも涼しさを感じることがあります。
涼しさを感じるのであって、農作業は暑いですよ。
【芋日記】
干し芋の産地は茨城県北部の海沿いです。
芋畑に行くと、海からの風がいつも吹いています。
雨上がりの朝や夕方に、
畑から蒸発していた水蒸気が、
冷たい海風にあたり霧になることがあります。
夏になる前のこの時季、時折「寒いな」と感じる
この海風のお陰で、
真夏でも涼しさを感じることがあります。
涼しさを感じるのであって、農作業は暑いですよ。
【芋日記】
種芋から伸びてきた“つる”が苗になります。
ひとつの種芋から何本もつるが伸びますが、
苗に丁度良い長さになる時期はまちまちです。
短い時に、一度でもつるを倒してしまうと、
曲がって伸びてしまいます。
倒した時にすぐに起こしても直りません。
広い苗床でたくさんの苗を倒さずに、
狙った苗だけを切るのは至難の技です。
50年超のベテラン農家はいとも簡単にやってのけます。
【芋日記】
苗を作る場所(ハウスの中の畑)も普通の畑と一緒で、
連作を避けたほうが良いので、
通常は干し場として使っている複数のハウスを
年ごとに変えます。
それに加えてもっと良いのは、
苗床にする場所=ハウスの下の畑の部分を、
「冬に雨や雪にさらすこと」
ということを聞きました。
あくまで教えてくれた農家の経験則です。
こういう経験則は割りと当ります。
しかも今回のように、実行しようとするのに、
結構面倒なことは特に当ります。
干し場を雨にさらすのは、かなり非効率です。
実際に実行するとしてもかなり考えてしまうことです。
【芋日記】
お盆を過ぎれば二束三文になってしまうのが、
早掘りさつま芋の宿命です。
今年の春は大荒れで、
4月の上旬は台風のような雨風で、ハウスが飛ばされてしまい、
5月中旬は、干し芋の加工ができるくらいの寒い日が続きました。
2月早々から栽培をはじめている、
紅こうけい(さつま芋)です。
出荷したい時までは、後2ヶ月あまり、
平年ならつるが畝を覆っています。
この様子は、育ちが悪く心配です。
【芋日記】
いよいよ干し芋用のさつま芋の定植がはじまりました。
5月中旬は時季としては寒い日があったので、
平年より遅れてのスタートです。
この畑はポリのビニールをかけて畝(うね)を立てました。
この方が大きく育ちます。
大きくならない品種、いずみと人参芋を植えています。
【芋日記】
ハウスの間にも、周りの麦とハウスまでの間にも、
稲藁が敷き詰められています。
雑草を抑えるのが目的です。
それと、トンネルという低いハウスなので、
屈んでの農作業のためにも藁が重宝になります。
朝晩のハウスの開け閉めは日課ですが、
受粉後には摘果作業を行います。
このときは寝転んでの作業になります。
この日もハウスの片側だけが少しだけ開いていました。
根っこ側ではない方です。
温度調整ですが、根元を冷やしたくないためです。
気温が下がる夕方には閉めてしまいます。
【芋日記】
昨秋に蒔かれた麦がメロン畑を囲んでいます。
温度の確保が栽培のポイントなので、
ハウスの周りに風除けとして残してあります。
それ以外の麦は、メロンを植える前の土作りの時に
緑肥として鋤きこまれました。
メロンの収穫が終わると、ハウスの中の枯れたメロンも
残った養分もそして、もちろん周りの麦も、
次の農産物のための肥料になります。
【芋日記】
赤系のつると葉です。
このままの感じで伸びて行きます。
人参芋の場合その伸び方が半端じゃありません。
畑を覆いつくすを超えて、どんどん進出して行きます。
他のさつま芋では“つるぼけ”と言われる状態が、
人参芋では普通の状態です。
【芋日記】
葉っぱの縁どりを見てください。
紅東の皮の色に縁どられています。
面影を感じます。
つるや葉が伸びるて来ると、
この縁どりの色が現れてきます。
【芋日記】