2009年12月
三文役者 2000日 新藤兼人
タイチャンは、
子供そのものの人だったことがわかります。
演技ができる偉大なる子供だったことでしょう。
表面だけをみると、うざったくて、付き合い切れない。
でも純粋だから、目を離せない。逆に、身近であればあるほど、
生きる勇気とか意味とか生きがいをもらっていたのでしょう。
希少な人であり、貴重な役者さんだったことがわかります。
劇中、乙羽信子さんのコメントと、懐かしい映像が観れます。
私のような(古い)映画好きには、嬉しい映画でした。
【いもたつLife】
短くも美しく燃え 1967瑞 ボー・ヴィデルベルイ
食べなければ生きられないように、
人は、人が生きてゆく中でできたシステムの中でしか
生きられないのでしょう。
この映画の不倫(と言うのかを考えてしまいますが)は、
不完全が前提でできた人々のシステムからはみだしたものでした。
実際に、食べられなくなることで最後を迎えるのですが、
それは、子孫を残す生物たちの生涯のような成就だったように
映りました。
二人で生きたことに、幸せを心から、これが魂の幸せと感じ、
生きてきた社会に不満を持つわけでもなく、
誰のせいにも何のせいにも、そんなことは二人にはまったく眼中に無く、
時が流れ最後になりました。
絵画のような映像の美しさに、
かぶせるよな音楽は、この映画を語っています。
こんな表現にもっともっと目が釘付けにされたいと思う、
感受性の無さにちょっと嫌な自分がいました。
【いもたつLife】
浮き雲 1996芬 アキ・カウリスマキ
大不況と言われる最近と同じような背景、
夫婦が失業してどうするか。という話なのですが、
不況・失業はその人の今までの、これからを、
わかりやすく表現する手段だったようです。
社会と離れては生きられないので
人は、社会が変わってしまうとその価値も変わってしまいがちです。
経済的にも、社会の中の地位も。
今まで生きてきたのは何だったのかを考えてしまいます。
何もなかった時の方は怖いものがなく、
身に付けると手放せなくなります。
築いたものに執着しないのは強さです。
いつも築けるという気概も強さです。
果たして今の自分は・・・?
余談です。夫婦の犬が登場するのですが、
親しい ほしいも 農家の犬にそっくりでした。
姿格好もそうなのですが、態度まで。
かわいい限りでした。
【いもたつLife】
いよいよ ほしいも日和
12月に入っても温かい日が多く、
ここ一週間は、曇りか雨の日ばかり。
(昨夜も雨が・・・)
週間予報で晴れマークが続く、
ようやく冬らしい天気になりました。
朝晩だけでなく、日中も寒く、
干し場の作業は大変ですが、
いよいよ ほしいも日和です。
【芋日記】
紫カリフラワー
頂きものです。
ほしいも の仕入れで農家周りをすると、
色々な差し入れを頂きます。
「めずらしいから持ってきな」
と言われて、早速茹でて頂きました。
どっちも美味しい。
Gさん、
ごちそうさまでした。
【芋日記】
クリスマス・キャロル 1977英 モイラ・アームストロング
強欲爺さんが、クリスマス・イヴの一晩の夢で、
見事に善人に変わってしまいます。
出来すぎですが、結果オーライで、
クリスマスに親子で観てほのぼのする定番映画という感じです。
ほんのちょっぴりの幸せが豊かに描かれているところが
とても良かったです。
セットも19世紀のイギリスらしさで
丁寧に造られていたようにも感じました。
【いもたつLife】
悪夢のエレベーター 2009日 堀部圭亮
前半のドタバタはおもしろく、
しかし、転換点前ではあきがきます。これはワザと観客に、
「このままではつまらない映画」であることを示唆させている位
タイミングよく次へ、本当のテーマへと舵を切ります。
転換点からもなかなか真のテーマは伝えてきませんが、
それがラストの、腑に落ちる、
「これもそうか」となるテーマになります。
現代社会の大きな病を考えさせられます。
随所のエピソードが本線に絡まれてゆく
王道もあり、語りすぎないラストは
大人として扱われた映画でした。
【いもたつLife】
空気人形 2009日 是枝裕和
2001年宇宙の旅を想わせるラストです。
都会の孤独、空虚、生きる意味などを感じたのは
もちろんですが、それらよりもっと深い深い意図を感じます。
誰も代用品ではない、代用品にはなりたくない。
人は経済を大きくしていって、生存の危機という
最も大きい恐怖から逃れ、日本では何不自由なく生きることが
出来るようになった。
しかし、個々の価値を落とし代用品をたくさん
生みだしたのでhないでしょうか?
主演のペ・ドゥナの演技、表情、仕草が素晴らしく
しかも美しいのが印象的でした。
心を持つこと、生きることの恐ろしさ、
仏教に通じものがありました。
そして、老いてゆく素晴らしさも表現されていました。
映像ひとつひとつに何が語られているのか?
それを観られずにはいられない映画でした。
【いもたつLife】
お客様から頂きました
ほしいも をたくさん購入頂いているお客様が、
ほしいも 用のさつま芋を送って欲しいです。
とのご要望に応えてお送り(販売)した、そのお礼として、
手作りのクッキーをお贈りして頂きました。
S様ありがとうございます。恐縮です。
とても美味しくスタッフ全員で頂きました。
おいしかったです。
単に売り買いだけでないお付き合いが、
お客様とできることがとても嬉しいです。
商売の原点はそこです。
お互いに良かったね。の交換です。
お金は媒体であって、
お金とものを交換しているわけではないのですから。
【芋日記】
映画の仲間たちとの忘年会
観た映画の本数は1000本ではきかない人たち
との忘年会です。
8000本というつわものもいます。
私はといううと桁違いの本数しか観ていない、
ペーペーですから、
諸先輩の映画観にうなづくばかりでした。
映画=それにまつわること全ては、
世界の共通言語です。
話は終わりがないくらいに盛り上がりました。
【いもたつLife】