2009年12月
おしん 1984日 山本暎一
大人気のNHK連続ドラマのアニメ映画でした。
有名で人気があったこと、だいたいどんな話かは、
知っていましたが、
ただの苦労話ではないから人気があったことが伺えました。
おしんの奉公先のお嬢様が、
おしんの家が、食えないほどの貧乏が何故なのか不思議でなりません。
「米を作っているのになぜ米が食べられないのか」
稲作が始まって、支配が始まってから今でも連綿と続く、テーマです。
おしんと脱走兵とのふれあいも、
反戦から一歩踏み込んだ考えを感じます。
村社会や商業界が垣間見ることができたり、
環境問題をも考えさせられます。
もちろん、おしんの成長とその苦労がハイライトなのですが、
それだけではない多くのメッセージを受け取れる語でした。
【いもたつLife】
おくりびと
うわさどおり良い映画でした。
特に前半は。
仏様という響きは、こどもの時もっと耳にしていました。
大人になって耳に付かなくなったわけではないような気がします。
宗教にふれることが少ない日本で、
死生観から遠ざかって暮らしていたように思います。
納棺士という職業がクローズアップされたそうです。
そのこと自体は、「すぐまたこうだ」という感覚がありますが、
それに付随して、仏様の響きが身近になることは、
とても良いことのように感じます。
【いもたつLife】
ウツボカズラ
寒くなってきたので、
ほしいも の作業場に、
さすがに虫たちをみかけなくなりましたが、
夏から秋にかけてどこからともなく
出入りしている虫たちをなんとか減らしたい。
と、思っていたら、
「ウツボカズラ」の差し入れ?がありました。
観賞用にも良いですね。
子供の頃一時とても好きになったことがあり、
懐かしいです。
熱帯性の植物(だと思いました)なので、
ほしいも 作業場は寒すぎないかと心配しています。
【芋日記】
女だけの都 1935仏 ジャック・フェデー
中世をコメディーで描いています。
上手く描かれている中世と、
中世の人々が現代の感覚に近いところの対比が面白い映画です。
今よりもっと女の立場が弱く、また、考え方も封建的な時代背景に、
現代の価値観(と言っても1935年の作品ですが)
で登場人物がでてくるギャップが良いです。
男女同権でなく、権力者の力が強く、自由が束縛されていた時代でも、
母娘の関係の普遍、男気をみせる者が登場したり、やっぱり臆病な多くの奴らがいること。
人間的な優しさを感じさせるコメディーでした。
【いもたつLife】
そして誰もいなくなった 1945米 ルネ・クレール
ほとんど記憶がないくらい前に原作を読んでいたので、
新鮮に鑑賞できました。
だけど、ラストは違っていたような。
もっと空虚で、本当に誰もいなくなっていたはず。
それはおいておいて、
世界観は味わえました。
特に、個になることを序々に恐れるのは、
原作を覚えていないので、それとはべつに、
うまく現されていたと思います。
この映画が良い悪いではなく、
原作を読み返したくなります。
単なるミステリー、サスペンスでなく、
筋が通った心理劇であることが、
原作を読み返してわかる予感がプンプンです。
ルネ・クレールがつくっても、
原作のプロモーションになるのかもしれません。
【いもたつLife】
“常陸秋そば”の新蕎麦
タツマがお米を扱いはじめてからの
お客様の蕎麦屋さんから頂いた蕎麦です。
青みがかった蕎麦は茹でる前から
蕎麦の良い香りが漂います。
そして出来立てを食べると蕎麦の甘みが
口中に広がりました。
一緒に頂いたそばつゆがまた蕎麦の旨さを引き立ててくれます。
実はこの蕎麦はタツマのお米の主力産地の
茨城県常陸太田市の隣の町の
金砂郷町の蕎麦です。
全国的にも有名な産地です。
隣同士で特産品が異なります。
「お米は常陸太田」「蕎麦は金砂郷」です。
農産物はその産地の特産物ですね。
【米探訪記】
山廃純米生原酒 今年の新酒
一年で一番楽しみにしている日です。
子供の頃で言えば、お正月を待つようなもの
お年玉をもらうのを楽しみにしていた頃のように
ワクワクして待っています。
「じゃじゃ馬」とか「暴れ馬」という酒ですが、
今年は・・・。
意外におとなしい感じ。
決して「暴れ馬」ではないということではなく、
「じゃじゃ馬」が潜んでいるという感じです。
酸味が抑え気味と
甘みが強いせいのようです。
昨年度の呑切生原酒と比べてみると、
1年熟成させた呑切の方が断然
落ち着いていました。
【酒呑みのひとりごと】
郵便配達は二度ベルを鳴らす 1946米 テイ・ガーネット
性善説だと信じているから、
性悪説の顔が出ないようにする。
とても大事だと自らに言い聞かせています。
旦那を殺害した不倫の二人は、その両方の顔をみせます。
悪だけの人間だけでは、生きられないからです。
殺人者を弁護するわけではないし、
世におこるひどい事件に憤りを感じるし、
それに対して甘い刑の判決だと思うこともあります。
映画の中では、殺人を含めたひどい行為や考え感情を、
人間の観点から見れます。
二人は、犯罪によって死に急いだようです。
だから、性悪説の顔が出ないようにするってとても大事です。
それは何も殺人という、強調された行動だけでなく、
日常の生きたい道にゆく道しるべをつくるために。
【いもたつLife】
ハンコック 2008米 ピーター・バーグ
見方を変えて面白くなる映画は結構ありますが、
この映画はその典型、ただし、自分にとってだけかもしれませんが。
表面的なドタバタは好きにはなれませんが、
ハンコックがなぜドタバタをやるのか、
人が持ってはいけない能力、あこがれる力を持つとどうなるか。
周辺の人たちの心理も交えて、画面を見ながら、
キャストたちの無意識を探りました。
探るというより「なるほどなぁ~」という気楽な鑑賞でしたが。
でも面白い映画でした。
【いもたつLife】
太白芋
太白芋
お客様から“太白”という品種のさつま芋を、
干し芋にして欲しいと頼まれて、試しに四つ蒸かしてみました。
皮をむいた感じは“玉豊”に近いさつま芋でした。
試し蒸かしの感触では、太白芋のでんぷんは、
干し芋にはあまり合っていないようです。
しかし、時間を置くと熟成してきますから、
もう少し経ったらまた蒸かしてみようと思っています。
ちなみに、一緒に並んでいるのは、玉乙女です。
【芋日記】