2010年12月
浮草物語 1934日 小津安二郎
先が読める話ですが、小津監督は重々承知だったと受け止めます。
半世紀以上の日本の状況のことはわかりませんが。
先はわかっていても重厚な映画です。
やっぱり凄いですね。
話が進むほどにそれがまして行く演出です。
俳優陣の演技のきめ細かさも、
日本のサイレント映画ならではという感じです。
サイレントだとオーバーアクションになりがちですが、
自然にけれど目配せなどでさりげなく、
ストーリーをつなぎます。
これも小津監督だからでしょうか?
「父ありき」と同じ父子の釣りシーンが使われています。
このシーンは殺し文句のようなシーンです。
これも観ておいてよかった映画でした。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
山廃純米生原酒22by
とっても待ち遠しい年中行事。
今年の菊姫は?山廃純米は?
蔵出しされたので、
冷や(常温)とロックと掟破りの燗で早速試飲です。
今年は酸味が一段と強いのが第一印象です。
酸味が強いけどスッキリした飲み口です。
ワインのようですが、アルコールは高いので注意です。
これだけ酸味が強い中に甘みも感じますから、
山田錦の旨みは相当なのでしょう。
ロックにするとスッキリ感が消えてしまいます。
今年は冷やの方がお勧めですね。
掟破りの燗ですが、
こちらは「ズドーン」と来る感覚です。
冷やでの甘みと酸味のバランスから複雑な味わいが
調和していたのですが、
突出した味の勝るものが主張し始めます。
これはこれで、生原酒ファンは怖いもの見たさっぽく楽しめす。
今年もこれが呑みきり原酒になり、
熟成してレギュラー酒になってゆく工程が楽しめます。
【酒呑みのひとりごと】
歩いても歩いても 2008日 是枝裕和
最初から良い映画の匂いがプンプンしていました。
好みの映画と言い換えても良いかもしれません。
個人としての人の嫌らしさとその嫌らしさは、家族だからだせるもの。
その嫌らしさは人がもつ弱さだし、可愛さでもあります。
父も母も娘も息子も孫も、誰が決めたわけでなく、
どうしようもなく自然に生まれた関係です。
その絆ってなんだろう。
それがテーマです。
それを大事にするしか誰も他にかわるものはありません。
映画は親から子の世代に移ったところでラストです。
それは子の世代から孫の世代へ、
この映画で語られた親と子が生きてきたと同じことがはじまる始まりです。
はかない人生過ぎれば早い時間に、
親子が触れるのはほんの一瞬であることを、
観るものに強く語ります。
脚本も見事です。
謎が少しずつ解けながら、新たな疑問が出ます。
それが家族の立場を説明し、これからを暗示させます。
小津映画や成瀬映画と通じてしかも、
オリジナルの是枝映画です。
とても良い映画でした。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
柚子
親しい農家が、はしごにのって庭先の柚子をとってくれました。
来る人みんなにとってあげているのでしょう。
手が届くところには柚子がありません。
見上げて柚子の木と気がついたほどです。
柚子は皮ごと使いたいから、
無農薬は安心で、重宝します。
【芋日記】
お客様が来ました
東京からお取引しているお客様が干し芋産地の見学に来てくれました。
茨城の自社農園で有機干し芋作りを視察してもらいました。
4名でいらっしゃったのですが、
実際に干し芋作りも体験されました。
お昼休憩後は、親しいたかおさんの家に干しあがっている
いずみ干し芋を見に行きました。
たかおさんはもてなしが良く、
お茶と漬物と干し上がったばかりのいずみ平干し芋を
準備してくれていました。
漬物も干し芋もとても美味しく、お客様も満足そうでした。
たかおさんご夫妻ありがとうございます。
そしてお客様、お疲れ様でした。
【芋日記】
大事な種芋
昨シーズンは種芋の保管で、小失敗したので、
今シーズンは種芋を2箇所に分散して保管することにしました。
面白いもので、もしこれが成功したら、
じゃあ次はこうしようと、違うアイデアが出ます。
何でもやってみることは大事です。
ただし、良いことばかりではありません。
今回は干し場の一角に作りましたから、
干し場との境に干し芋を干す事ができなくなる可能性があります。
こういうこともやってみて初めてわかります。
【芋日記】
サッポロビール 銀座ライオンプレミアム
子供の頃ビールは苦い!と、
おっかなびっくり飲んだ記憶を想い出します。
なんと可愛い子供だったことでしょう。
このビールはそんな印象です。
ホップが利いています。
この味がビールらしい印象を持っている酒飲みも結構いるのではなおいでしょうか?
前回の冬物語といい、これも定番にしてもおかしくないと感じました。
サッポロビール、なかなかだという感想です。
【酒呑みのひとりごと】
サッポロビール 冬物語
結構飲みやすいです。
炭焼きというフレーズですが、苦味はあまりありません。
ないと感じるだけかもしれませんが。
優等生ですね。
誰も好きというビールでしょう。
だったら何故定番にしないのか?
そっちを考えるのも楽しいビールです。
【酒呑みのひとりごと】
エビスビール琥珀久々
レギュラーのエビスが一番という自負がありますが、
違うエビスを見ると飲みたくなるのが酒飲みです。
感想は、こっちも中々です。
エビスビールのコンセプトがきっと好みにあっているのでしょう。
ここが商品作りの要であるし、
どう具現化するかで、企業がお客さんに応える。
お客さんも企業を支持するという公式になることが、
このビールを飲みながら“ふと”頭に浮かびました。
【酒呑みのひとりごと】
庭先の野菜
(信ヤン)親しい農家のひとりです。
干し芋の干し場の脇に自家消費の野菜畑があります。
干し芋の様子をうかがいがてら、今日の分を収穫です。
こういう生活に少しあこがれる人も少なからずいるのではないか、
と通りがかった時に思いました。
【芋日記】