2011年09月
山形県の注目品種「つや姫」
山形県は果物王国そして、稲作の主要産業です。
地理的には新潟県よりも北に位置して、
内陸性(盆地もあり)気候の地方が多く、
果物も稲も高品質です。
そして、面積も広く、4つの地方に分かれています。
そのうちのひとつが置賜郡です。
置賜郡の稲作の中心地は川西町です。
ここも大切な農家がいます。
一昨年デビューで、昨年ブレークした「つや姫」ですが、
川西町の産直センターのつや姫を視察しました。
22年産はタツマでも取り扱いが多少でしたが、
23年産は作付けが増えた分扱いも増やすことができそうです。
つや姫は、山形県をあげてのスター候補、
川西町でも期待している新品種ですので、
間違いない品質のものを作るという気概が感じられました。
今年のつや姫は昨年以上に楽しみです。
【米探訪記】
真剣に取り組んでいることがわかります
有機農業で米作りしている及川さんからは、
色々なことが学べます。
毎年訪問する目的のひとつにどんな取り組みをしているかを
聞くことです。
今回も、EM菌と米糠のぼかしを活用した抑草方法を
教わりました。
有機干し芋のサツマイモ=有機栽培で、
草取りはかなり苦戦しているので、
早速試してみたいことでした。
他にも米栽培でも話をたくさん聞きましたが、
及川さんが真剣に農業に取り組んでいることが
わかる話ばかりでした。そして実際の田んぼがそれを
物語ってもいました。
【米探訪記】
震災の話
宮城県登米市は今回の地震で震度が高かった栗原市の隣です。
当時の様子を、登米市の米農家の及川さんから聞きました。
家は大丈夫だけれど冷蔵庫が倒れてきたとのこと。
農業倉庫は玄米が崩れて倉庫の壁を突き破ったとのこと。
でもこれ位は大したことはないとのこと。
登米市から東へクルマで30分の南三陸町は、
“何もない”とのこと。
そして話の半分以上は、フクシマ原発の影響でした。
改めて震災の爪あとを感じる話でした。
【米探訪記】
登米市の及川さん
タツマがお付き合いしている米農家の中でも、
一番まじめなのが、及川さんです。
そして研究熱心で、安心と安全と美味しさと追求している実践派です。
有機栽培は当然という感覚で、
手間がかかる天日干しでの乾燥、
モミ米での保管など、およそ考えられる安全と美味しさを
手間はかかっても実践しています。
今回もその様子がしっかりと伝わってきました。
何よりこの人なら間違いないという雰囲気がいつもあります。
本当にお付き合いしていて良かったと思える方の中の一人です。
【米探訪記】
イモムシよけ
自社農園はすべて有機栽培なので、虫を抑えることができません。
観ているだけでは悩ましいのです、対策を講じています。
クロタラリアという緑肥作物を隣接の畑との境界線に植えます。
この時季は、イモムシが一番繁殖するので、虫が入りにくいようにするのが
目的のひとつ。
隣の畑で殺虫剤をまいた時の障壁にもしています。
また畑の環境を多様化させるのがかなるい大事だという考えです。
畑はサツマイモが主です。それ以外の植物としてクロタラリア。
(そういう意味では雑草が畑に生えていることは自然と言えます)
サツマイモ、クロタラリア、雑草に潜む芋虫以外の動物。
それらが畑にいることがとても大事です。
【芋日記】
花緑の夢空間(第9回)
若手の落語家のほんの一握りしか知らないですが、
柳家 花禄 師匠はNo.1だと確信できるほどの高座でした。
寄席よりもCDで落語を楽しんでいる方が多い私が
偉そうなことはいえませんが、モノが違います。
花緑の夢空間は、
静岡市の駿府公園内の日本庭園「紅葉山庭園」の茶室で
毎年開催されています。
抹茶とお菓子を味わえる「呈茶」と、日本庭園を散策し、
そのあと茶室で落語です。
約80名という少人数、マイクを通さない声、茶室の外では虫の音が
聞こえてくる贅沢な独演会でした。
全力投球で2時間を超える高座は間近(高座との距離がほんの1m位)
なこともあり迫力もヒシヒシと実感できます。
高座の後はサイン会で、握手をひとりひとりとしてくれて、
写真まで撮らせてもらえました。
とても謙虚な方で、「花緑師匠はまだまだ上手くなる」と確信しました。
追伸
「花どん」という9番目のお弟子さんの一席があったのですが、
今まで聞いた前座の中でも一番上手いと思いました。
弟子の教育にもかなり力をいれているのでしょう。
おおいに見習いたいところです。
【いもたつLife】
菊姫純米ひやおろし
菊姫が今年から初めて蔵出しする“ひやおろし”です。
重陽の節句に合わせて昨日到着です。
これまで菊姫酒造では「ひやおろし」という商品を造ることはしませんでした。
熟成させてからの蔵出しを基本としているため、
仕込んで一年足らずではまだ早いという判断からです。
しかしながら、今回新商品として
“菊姫らしい「ひやおろし」”が蔵出しされることとなりました。
ひと夏越した速醸純米酒は、新酒独特の荒さが旨さに代わり始める時です。
これを“秋上がりした酒”というのですが、まさにそれを味わえます。
しかも、仕込み時に一度だけ火入れした生詰め酒です。
アルコール分は18度と、ほとんど加水もしていないので、
“秋上がりした醍醐味”を味わえます。
菊姫の“純米ひやおろし”はやさしい熟成感の酒です。
この時季に合っている、上品でやわらかな旨み、まろやかだけど硬派な酒で、
アルコール分18度にもかかわらず優しい出来栄えでした。
追伸
昨日は「白露」でした。干し芋産地も残暑ながら秋の気配があります。
二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「白露」の直接ページはこちら
白露
【酒呑みのひとりごと】
しのぎあい
草に負けずに頑張っているサツマイモです。
8月早々に草に埋もれそうになっていたところを、
一通り綺麗にした後は、頑張って葉を伸ばしました。
その後、またかなり草が伸びてきましたが、
押されながらも踏ん張っているという感じです。
【芋日記】
生きていることを実感します
3日ほどかけて草取りした畑です。
つるをひっくり返して、草取りするので、
草取り直後は、つるや葉が、あっちこっちですが、
3日もすると元通りに畑を覆うようになります。
当然、見ていてつるや葉が動くのはわかりませんが、
じっと見ていたら動くのがわかるのではないかという感じで、
すぐに元通りになります。
【芋日記】
毎年のことながら
今年もイモムシの被害が目立つようになってきました。
有機栽培の宿命です。
今年は草取りが間に合わない畑が多いのですが、
その畑は、サツマイモの葉が草に埋もれています。
その畑でも、サツマイモの葉が食べられます。
しかも雑草は食べずにサツマイモの葉だけを食べます。
それだけ美味しい証拠です。
【芋日記】