2014年10月
旅の重さ 1972日 斎藤耕一
少々特異な母子家庭で育った16歳の少女が、
親離れのための葛藤の一人旅を綴ったロードムービーです。
蛹の状態の苦悩と成長がえがかれています。
新居浜に住む主人公の少女(名前は最後まで明かされません)は、
ある日ママに置き手紙して家出同然の旅に出ます。
それに動じないママで、この母子関係から脱け出したいのが少女です。
父を知らない少女、見知らぬ男の元へ通うママ、
二人は母子としての絆もありますが、お互いを疎い存在という意識もありました。
だから、少女が家を出るのは時間の問題でしたが、
それが16歳という早すぎる自律の旅で、だからドラマで、
観る者は、危険な匂いを感じながら、少女を見守ることになります。
勢いで旅に出た少女ですが、
様々な人との出会いで、傷つきもし、苦悩もし、成長もします。
その姿をリアルに捉えている映画です。
被曝した(初老の女性の)お遍路さんとの出会い。
臆病な痴漢のオジサンとの触れ合い。
雨宿りをきっかけに一宿一飯を施してくれる親切な家族(命の?がりを感じる少女)。
旅役者の一座との奇妙な数日間の生活、ここで少女は自律は責任を伴うことや、大人の男と女の姿等の生きる現実が身近になります。
病気になり追い剥ぎ(未遂)にあったり。
その後行き倒れて木村(少女には神様仏様に見える男)という男に助けられます。
そこで出会った女の子は、自分似ていて仲良くなった直後に女の子は自殺します。その姿に自分を重ねる少女。
そんな数々の人生で初めての体験で心身ともに疲れた少女は、
父を重ねていた木村に、自分を受け入れて貰いたい衝動になります。
でも不器用な木村はそれが出来ません。
木村から離れる少女でしたが、もう一度木村の元に行きます。
この後、どうなって行くかは全く解らない少女(と木村)写して終わります。
しかし、少女は母から離れることが出来ました。
思春期に誰もが遭遇する自分の存在意義と自律という
普遍的なテーマです。
少し歪んでいた母子関係が少女にそれを促していますが、
テーマを赤裸々に追ったロードムービーでした。
主演は高橋洋子、脇役で秋吉久美子、二人ともデビュー作のようで、
初々しいと共に好演でした。
脇を固める、三國連太郎、高橋悦二、岸田今日子等含めて、
しっかり作られていた映画でした。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
虫喰いの畑
年によっては芋虫が大発生して、
まだ育つ時期に葉は丸坊主になる時があります。
幸い今年は9月後半から芋虫が増えたので、
収穫が進んでてきても、この程度の被害です。
もう収穫ですから大勢に影響はありません。
今年作付けが増えた紅はるかは、
今まで色々な品種のサツマイモを栽培してきましたが、
その中で一番太く、葉も大きい芋でした。
半分冗談ですが、
ある程度「芋虫に喰われた方がつる刈りは楽だね」なんて言葉出るくらい、
太い強いつるでした。
【芋日記】
折り返し位です
試し掘りから本格的な収穫に入り、だいたい10日が経ちました。
そろそろ折り返しです。
毎年のことですが、畑でだいぶ出来具合が違います。
畑と品種の適正も痛感します。
今年栽培した畑は、来年は休耕ですが、
収穫をみて、どんな土壌改良を、何年かけて行うか、
また、サツマイモの品種でそんな土作りをしていくかを、決めていきます。
【芋日記】
毎年ですが頭が下がります
ぎんさんに、つる刈りは頼まれますが、
掘り起こしは頼まれません。
ふたつの畑を一人で、全部、手で掘り起こすからです。
今年も毎日、少しずつ、手で掘り起こしています。
【芋日記】
休耕2年目の畑
今年休耕して、ライ麦を育てていた畑です。
ここは思い切って、もう一年休耕します。
そこでライ麦の種を取る際に、落ちた種はそのままにして、
梳き込んでおきました。
思惑どおりライ麦の芽が出てきました。
ある程度背が伸びた時点で、休眠します。
その後来春にまた伸び始めて育ちきったところで、
もう一度ライ麦自体を土に鋤き込みます。
2年続けることでかなり土が改善するのを期待しています。
【芋日記】
どれだけ残すか
掘り起こしたサツマイモの中から、
高品質の干し芋に出来そうな芋だけを収穫していきます。
出来具合によっては、半分以上畑に残すことも珍しくありません。
勿体ないですが、どれだけ畑に残すかで、
ほしいもの品質は全然変わってきます。
【芋日記】
洗浄を兼ねて整備
すべての畑が有機栽培です。
ぎんさんの畑は一般栽培で、つる刈りを手伝ったので、
一般の畑の土を落とすために洗浄します。その後、有機栽培の畑のつる刈りです。
洗浄を兼ねて、整備します。
【芋日記】
紅はるかの出来具合
昨年度にある程度の生産があった紅はるかで、
品質が良かったことから、今年度は作付けがかなり増えました。
そこで、今後どうなるかは、今年の出来具合で左右されます。
収穫量、大きさ、形は、ほしいもに加工する前提でも及第点の出来具合です。
ただ干し芋の場合は、このまま出荷ではありません。
干し上げて品質も含めて、どれ位どんなものできるか、までは決められません。
紅はるかは、歩留まりと保存性がどうなるかで、干し芋としての将来性が計られます。ただ、現時点では良い感じです。
【芋日記】
手伝いました
ぎんさんの畑のつる刈りをしました。
一人で、しかも手掘りで収穫するのですが、
つる刈りは頼まれます。
この後、一週間ほどかけて、掘り起こしていきます。
【芋日記】
深いと大変です
土の中で深く実が成っている時あります。
トラクターの掘り取りでは、深いと折ってしまうので、
手掘りにしました。
【芋日記】