いつもなら終わっています
このあたりの田んぼは9月中旬には稲刈りが終わっていますが、
今年は遅れています。
【芋日記】
ちょっと奇妙な三角関係の恋の行方を追うのですが、
それに奥行きをつける演出があり、観客のイメージを膨らませます。
同性愛の男性フランシス(グザヴィエ・ドラン)と同性愛者ではない女性マリー(モニア・ショクリ)は、仲良しの友人です。ある時一人の男性ニコラ(ニールス・シュナイダー)を同時に一目ぼれします。
二人ともさりげなくニコラに近づき、ニコラもマリーはもちろんフランシスにも満更ではないのですが、煮え切らない感じ。二人以外の女性とも付き合っているようなのですが、フランシスにもマリーにも気軽に声を掛けます。
映像は仲がよい三人が中心です。
まず、人物造形が良いです。
天然掛かっていて、ハンサムで優しいし裕福なニコラなので、二人とも惹かれるのは当然という感じ。
そしてフランシスも魅力ある同性愛者で、ニコラにもマリーにも気を配ります。
マリーは美人ですが、ちょっと不器用な感じで、そこがまた三角関係を面白くします。
そしてニコラの本意が見えてこないので、二人の中にある感情に共感し、どちらか、もしくは二人を応援したくなります。
物語の本筋とは別に、登場人物に近いような男女のインタビューが挿入されます。テーマはそろって失恋で、この演出も含めて、観るものの中にある恋心が刺激される造りです。
ラストは、二人がちょっと引いてニコラと接すると、
という終わり方ですが、思わせぶりにもなっています。
この手の映画を観るには私自身、登場人物にしっかりと近づけなくなっているということも痛感し、そういう意味では悔しいけれど、だからこそ、彼らの感情を探りたくもなりました。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
親離れの真実の映像を見せられたというのが感想です。
主人公は高校生のユベール(グザヴィエ・ドラン)、女手一つで育てている母(アンヌ・ドルヴァル)とは毎日口論です。反抗期で母親のやる事成すことが気に入りません。
その反抗に真っ向から立ちふさがるタイプの母親だから、収拾が付かない毎日です。
しかも母の論理は感情で正当なので、ユベールはうんざりしています。
ユベールの心の支えは恋人の同級生のアンナトン、同性愛で、このことも母にわかり、この問題でも一悶着です。
アンナトンも母子家庭ですが、ユベールと母との関係と反対で、母息子関係も性のことも上手く行っています。
ユベールはハイティーン独特の時期で、世の中がわかってきたあたりで持つ狂気を母に向けて振るってしまうのです。
母子家庭なので母は父親役もやっていて、だから余計にユベールは母と諍いになってしまいます。
でもまだ10代です。母に愛されたい弱さも持っています。そして、母を愛したいも湧き上がって来るのです。
そのあたりの描写が見事で完成度も高く、10代でこの映画を作った監督グザヴィエ・ドランの才能に驚きますが、若くなければ撮れない映画でもあることも間違いありません。
そして親離れを経験し、ユベールは成長していくことを匂わせます。
余韻もあり、映像も感覚に迫るのだけれども、それも計算されているという作品でした。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
易経をかじっています。
この本は易の入門書でもあり、易を説くためのヒントが散りばめられているので、
易の世界観が変わるごとに読むと、易との新しい付き合い方を見つけられそうです。
それだけ、易に対しての多面的な捉え方を著者がしているからでしょう。
そして、易の出自や本質を説明し、それと共に実践例と絡めて、
易を実務で役立たせることを目的にしています。
また何より素晴らしいのは、哲学である易経を、
身近な指南書たる存在であることを知らしめてくれていることです。
易をかじっている私の今の時点での易との付き合いで、
その効用を得る嗜みを教授していただきました。
【いもたつLife】
アメリカの病める部分を移民問題でクローズアップさせます。
そこには、9.11以降の怯えたアメリカの姿もありますが、
やはり偉大な国であること、危険な国であること、新たな血を常に受け入れる懐の深さもり、
でも、そこにハードルも設け弱者に容赦がないことも見せます。
日本にいては、日本人では想像もできないアメリカの姿をしっかりと収めた映画でした。
主人公のマックス(ハリソン・フォード)は、移民税関捜査官です。
そして移民問題がメインで、様々な立場の人間模様の中で、問題を提起します。
マックスの相棒ハミード(クリフ・カーティス)もイランからの移民で、彼の妹の殺害事件をの謎を説くという展開もありますが、単にエピソードの一つで、他の不法移民と絡めて複雑な構成ですが、テンポもまとまりも良い映画です。
国境を越えてメキシコから来て不法労働するミレア(アリシー・ブラガ)は、ロサンゼルスに子供を残したまま強制送還されますが、子供を想い、お金のためにまた国境を越えますが、悲しい結末を迎えます。
ユダヤ人の青年ギャビン(ジム・スタージス)は、グリーンカード取得のためにラビに成りすまします。
その彼女のクレア(アリス・イブ)はオーストラリアから観光ビザで来て女優を目指しています。偶然に知り合った移民判定官のコールの言われるがままに、体を提供しグリーンカードを違法で発行してもらいます。しかし、それが明るみになり、クレアは強制送還、コールは逮捕されます。
コールの妻デニス(アシュレイ・ジャッド)は移民弁護士で、母親に棄てられた幼女を養女として迎えます。また、彼女は、バングラデッシュ出身の移民家族の長女タズリマ(サマー・ビシル)の弁護をしています。ダズリマは、9.11の犯人の気持ちがわかるという発言から、FBIに目をつけられ母親とともに強制退去となります。(妹二人はアメリカ生まれのためにアメリカ国籍がある。父と母とタズリマが不法移民で、母とタズリマが帰国することで、父の不法は黙認という条件が出される)
アメリカンドリームのために移住を希望している韓国人一家の高校生の息子のヨン(ジャスティン・チョン)は、帰化できる前日に悪い仲間に誘われて酒屋を強盗します。殺人事件にまでなりましたが、そこに居合わせたハミードが事件を解決。嫌々従っていたヨンの気持ちを察してハミードは彼を見逃します。
これらのエピソードが並行して描かれ、アメリカの現状をみせます。
ミレアの立場に立って、彼女の息子を救い彼女を探すマックス。仲間からは甘い操作官と揶揄されながら苦悩します。
ハミードの妹の殺害も疑問に思い独自捜査もするのですが、マックスの姿は、病めるアメリカとアメリカの良心の象徴です。
そしてやはり印象的だったのは、タズリマのエピソードです。
9.11を擁護するような発言をすると、その真意を他の学生は汲み取ろうともしませんし、校長から移民操作局とFBIに通報され、家宅捜査になります。
FBIは、ラズリマがテロの危険分子であることと最初から決めつけ、そのための状況証拠を探すことに奔走します。
有能な弁護士のデニスにもどうしようもなく、父と強制送還、彼女は母国語も知らないというのにです。タズリマは叫びます。「この国は言論の自由がある」
映画グアンタナモでも描かれた、アメリカの怯えです。
しかしやはりアメリカは懐が深い。
世界中から移民を受け入れ、それが国の活力になっています。そのための国籍取得、グリーンカード取得に様々な方法を準備しています。
そして、それらを得るハードルも適度に設けています。
多民族化していく先進国の姿は映画を通して色々と垣間見れます。
日本はこれからどうなっていくのか憂いてもしまいました。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
毎年冬になるとたくさん実がなります。
まだほとんど青い実ですが、時折色づいていました。
毎年この夏みかんを頂くのを楽しみにしています。
【芋日記】
たかおさんから秋茄子の漬物を頂きました。色も綺麗、味も最高でした。
そして、シルクスウィートも掘ってありました。
秋を実感します。
ちなみにシルクスウィートは焼き芋ならこれ位で収穫、
ほしいも加工する場合にはまだ収穫しないで、もう一回り大きくしたいところです。
【芋日記】
一番早く苗を植えた畑ですが、
葉が伸びるのが遅く雑草に被われ、何度も草取りをしました。
ようやく畑を埋めるまで生長しました。
芋掘りまでまだ一ヶ月あります。ここから育って欲しいを願っています。
【芋日記】
今シーズンのサツマイモの育ちを見ると、今までの中でもかなり育ちが早い感じです。
早生種はかなり早い芋掘りになりそうです。
早めることでどうなるかの試験も兼ねるので、
試し掘りの結果では、平年よりもひと月近く早い収穫になりそうです。
【芋日記】