簾がたくさん
出来上がった干し場に簾(すだれ)とそれに敷く網を干します。
かなりの枚数になります。
【芋日記】
干し場は一棟だけはとにかく仕上げます。
洗い物が干せるのと、試し蒸かしが出来ます。
また、干し場は蒸かしながらでも準備はできます。
【芋日記】
ほしいも加工準備は、加工場と干し場作り、そして簾(すだれ)等の洗い物です。
今年は遅れているので、でも試し蒸かしはそろそろしたいので、
加工場の準備を先にしました。
【芋日記】
ヒロインのヘレン(エリザベス・テイラー)が悲劇になり、でも父と娘は希望を持つというメロドラマですが、伏線になっているヘレンの姉マリオン(ドナ・リード)の内面の怖さが印象的で、脇役であるドナ・リードの演技が光る映画でした。
ヘレンと夫のチャールズは深く愛し合って結婚したのですが、小説家を目指すチャールズが全然芽が出ないことと、故郷のアメリカの土地で石油が出て金持ちになったことで、不仲になっていきます。お互いに愛人を持とうとする、けれど、心の底では繋がっています。
でも悲劇が起こります。
雪の夜、先に帰ったチャールズがヘレンを締め出してしまい、それでヘレンは患い帰らぬ人に。娘のヴィッキー(サンディ・デスチャー)はマリオン夫婦が預かることになります。
2年後、小説家として名を上げたチャールズがヴィッキーを引取りに来ますが、頑なに拒むマリオンです。
実はマリオンはチャールズに恋をしていて、でも彼はヘレンになびきます。仕方なくチャールズの親友クロード(ジョージ・ドレンツ)と結婚するのですが、心はずっとチャールズに、可愛さ余って憎さ百倍のごとく、ここぞとばかりにチャールズが求めるヴィッキーを決して渡そうとしません。クロードにそれを見透かされていたことを告白され、目が覚めてヴィッキーをチャールズに渡します。
とても怖い話で、チャールズは赦されないことをやってしまって罰を受けるのは仕方ないですが、あのままではヴィッキーが不憫でした。そして、なによりもトバッチリを受けたのはクロードです。
人には悪魔の気持ちが潜んでいます。
ヘレンが一晩雨(雪)の中を彷徨い、それが原因で簡単に亡くなってしまうのですが、ヘレン=エリザベス・テイラーがとても健康的なのでピンときませんが、それはちゃんと冒頭で雨にうたれて入院したエピソードがあります。
それを含めてリチャード・ブルックス監督がしっかりと造った感がありますが、この監督の作品は「熱いトタン屋根の猫」「冷血」を観ていますが、こちらの方が良い映画だと想いました。しかし、様々な作風で多彩な人だとも感じました。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
躍動するカフカの変身という印象です。
毒虫になってしまったグレゴールと語り部は、役者が入れ変わります。
それ以外の、父、母、妹、支配人、老女、3人の間借り人は役が決まっています。
そして劇は原作通りに進みますが、入れ替わる役者、定まった役者が縦横無尽に舞台を駆け巡ります。
そして舞台そのものも、変化していく、その両方が合いまってリズミカルに、皆でダンスをしながら、そのダンスもパフォーマンス溢れて美しい。
いつも思うことですが、SPACの俳優はみなとても鍛え上げられています。
劇はもちろんカフカの変身なのですが、ダンスの劇でもあるかというほどです。
入れ替わる毒虫と語り部により、原作のエッセンスが抽出されます。
グレゴールは世の不条理の真っ只中に晒されてしまうのですが、そのグレゴールが家族であることで背負う家族の苦悩は普遍的で、他人はそれを横目で見ます。
観客は当然、苦悩する当人にも、家族にも、他人にも自分を重ねます。そして世の中の仕組みの嫌らしさを味わいます。
繰り返しますが、役者は動く動く、舞台も変る変る、グレゴールと語り部もとって変わりながら進みます。実際の世の中も変るのが常です。それを勢いある演出(ダンス)で描かれるが故に、世の中の構造は変らない、人の苦悩も永遠ということが露にされる作品でした。
【いもたつLife】