何度目かわかりません
今年はどこのメロンも勢いがあり、
進さんも、何度、余分に出てくるつるを切ったか、
摘果をしたか解らない位です。
【芋日記】
ロベール・ブレッソンのシネマトグラフを既習している、いわゆるプロの役者を使っていない、ドキュメンタリーのような映像です。そして5時間17分の長さも特徴です。
4人の女性が主人公で、彼女たちを追い続けるのですが、明らかに、徐々に彼女たちが変っていきます。最初のぎこちなさから、役そのものになっていきます。彼女たち(を含めて主要人物たち)はまるでその世界の住人のようです。
内容も結構ハードです。
4人の親友は30代後半の女性で、家庭持ちもいればバツイチもいます。そして皆頑張って生きていて、幸せをつかもとしている、まあ、これも普通の人々です。
でも翳りがある。それもどこにでもある事情によります。夫婦間の問題が主ではあるのですが、それがちょっとだけ深刻で、家庭も崩れますし、4人の関係も崩れます。でも徹底的な破壊ではないところが上手い塩梅です。
また風呂敷は広げますが伏線もしっかり回収していますから長さあまりは気になりませんでした。
胡散臭い人物が複数、しかも違うタイプが出てきたり、肝心要で逃げる夫が出てきたり(それが皆男で、男は本当にしょうもないというのも強く感じました)、でも鬱陶しいし情けないのですが憎めない、そんな人物像が彼女たちをかき回します。
そのキャラクター設定と脚本がしっかりしています。
それをプロでない役者でやりきる。やりきるというよりも、その条件化で出来うる最善の手で造り上げていったという感じです。(間違いなく順序どおりの撮影でしょう)
人間関係の危うさと、それにより自分がどうなるか、そしてその陥ったところからどうやって抜け出すのか?
彼女たちは抜け出れたわけではないのですが、確実に強くなっています。
良い映画でした。
【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】
定植をしながら、最初に植えた畑は、
もう草取りをしていますが、その合間をみて、
休耕畑には緑肥作物を播種する時期になりました。
【芋日記】