平干し芋が少ない
乾きが良いので、平干し芋が干し場一杯になりません。
丸干し芋も例年よりも早く乾いています。
【芋日記】
少し世界史をかじるだけで、今まで人々が多くの過ちを犯してきたことは枚挙に暇がありません。奴隷貿易もその中の一つで、多大なる負の歴史です。
その犠牲になったアフリカの、現地の、奴隷貿易に係わった人達を掘り起すというとてもデリケートな題材を扱う原作の演劇です。
アフリカを搾取した方をテーマにしたのではなく、不本意までも搾取に手を貸してしまった人の陳情がメインとなっています。では誰が陳情するのかというと、国を守るために仕方なく搾取側と友好関係を結んだ国の王や、自分(自国)の利益のために仲間を売った者、奴隷から抜け出すために背徳行為をした者等々の魂が創造主の神イニイエの命で、彼らに無残な一生とされてしまったウブントゥという彷徨える魂の前で語るのです。
劇はそこへ向けて、イニイエがいる世界の舞台設定の説明からはじまり、奴隷貿易によりウブントゥや罪人たち(皆魂です)がどうしているかという黄泉の国で繰り広げられます。
今私はこの現代の日本に生れて暮していますから平和で安住です。命や人権を平気で搾取される時代や場所にいないのですが、それは偶々でしかありません。
人が人を人として扱わない、強い者が弱者を食い物にすることは歴史では珍しくもなんともなく、その時と状況が揃えば、自分が搾取される側であったり、搾取する側で人でなしになっていても不思議ではないでしょう。
イニイエの前に立たされる立場でないのが偶々なのです。
誰もが鬼になるやもしれません。
それほどに人は悪の面があり、良心なんて脆いものです。人は善か悪かと問われれば究極は悪、切羽詰まれば悪魔に魂を売るのが人とも思えます。
この「顕れ」は、それでも人は善であることを謳いあげていました。
原作者も演出家も俳優達も裏方スタッフも全員でそれを信じて造りあげた芸術です。その想いが罪人の陳情が行われる後半からラストにかけてひしひしと伝わってきました。
spacの演劇はいつも唸らされるのですが、「顕れ」もそうで、とても感動し、みせてくれることに本当に感謝したくなるカーテンコールでした。
【いもたつLife】
農家回りをしていて頂いたお菓子、おせんべ、パン、自家製落花生、お茶にリポビタンD、
また最近はお酒が増えていてビール、日本酒、焼酎も頂きます。
これ以外にも、大根一本分のたくあんと白菜一個分の漬物なども頂きます。
【芋日記】
大きい原料芋で作るのが角切り芋ですから、
育たないいずみ種ではなかなか作れません。
たかおさんは2018年度も角切り芋にできるいずみを育てました。
【芋日記】
いずみ干し芋はかなり少ない干し芋になってきています。
ほしいも産地の中でも自社農園がある長砂地区では
それでも作付けがそこそこあったのですが、今は全体の1割程度でしょう。
【芋日記】
自社農園で一番作付けが多いのが有機いずみです。
2018年産は全般的に小さく、
この畑ももう少し大きく育って欲しかったというサイズです。
【芋日記】
昔は蒸かし終えた後に、明日の準備をしていた農家も、
高齢のために、蒸かしを休みにしてやるようになっている家が多いです。
保管庫から原料芋を持ち出して、傷みがないか選果し、
洗浄しながら大きさに選別です。
結構な重労働だからです。
【芋日記】
奴隷貿易を題材とした、魂救済と、人類の歴史で何故悲惨なことが起きてしまうのかがテーマです。
その奴隷貿易の題材部分は、加担したアフリカ人の魂に陳情させるというものです。
ですから舞台は黄泉の国です。
生命創造の女神イニイエは輪廻する魂マイブイエ達のストライキを受けています。新しく誕生する命(人)の魂にはなりたくないとマイブイエが言うのです。
訳は輪廻できなくなってしまった魂ウブントゥ達の嘆きを知ってしまったからです、ウブンドゥは奴隷貿易で不幸を味わい悲惨な死によって成仏できずに彷徨っていて、成仏するには奴隷貿易に加担した大罪人達の魂の告白を要望していて、マイブイエはそれをイニイエに直訴します。
大作に仕上がっていました。
いつもながら感心するspacの美術です。そして舞台装置もです。
神々しいイニイエの登場からしてワクワクします。その後狂言回しのように劇の説明が入り、3種類の魂が登場します。
マイブイエ、ウブンドゥ、そして大罪人、それらの衣装も凝っていて、spac独自の打楽器を中心にした音楽が後押しでこの劇も紛れもない宮城演出です。(イニイエもムーバーとスピーカーに別れています)
人の存在を問うていく進行が壮大な物語の中で繰り広げられます。
正直一度の観劇では圧倒されるばかりでした。もう一回予約してあるので、腰を据えて味わうのが楽しみになった一回目の観劇でした。
【いもたつLife】