丸ほしいもが残っているだけ
毎年のことですが、年内の干し芋はなるべく乾かします。
丸ほしいもが残っているだけです。
【芋日記】
三島由紀夫の原作を、伊藤郁女さん、笈田ヨシさんの演出家兼主演二人が解釈し、それをダンスを中心とした舞台に仕上げています。
劇としての体裁を取りながらもやはり見どころは伊藤郁女さんの舞台でのダンスを含めた立ち居振る舞いです。所作がとても綺麗です。
そして、笈田ヨシさんの存在感が、この物語に合っていて深みを醸します。
老いた男の恋への憧れと、若い女性の気ままな振る舞いが表現されていますが、私はどうしても老いた男の揺れる心と、それを行動に表そうかと逡巡する様に心が動かされます。
いつまでも心も体も若くいたい気持ち、綺麗な女性に虜にされていまう心、そして自分に取り込むことは不可能だけれどそれを夢見てしまう男の性、それらを笈田ヨシさんが代弁してくれています。それはけっして邪な心ではなく、生の終わりが近づいていても生きることであると言っているのです。
観劇出来て本当に良かったです。
【いもたつLife】