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ブログ 今日のいもたつ

処刑の島 1966日 篠田正浩

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1966年は高度経済成長の真っ只中でした。
戦前から戦後を経てのゆがみや負を描くこの作品は、
どうとらえられたのでしょうか?

日の丸やリンカーンの肖像画の前で繰り広げられるシーンは、
影が強調されていました。

為政者はみせたくないものを、みえないところに追いやります。
個人もみたくないことを、意識しないようにしてゆきます。
だから、みせるという行為がおこり、
そこで選択する機会が訪れます。

自分の意識の「きれいごとだけで良いよ」
と言う声に向かう力は、こういう映画から貰うことができます。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年03月03日 07:05