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ブログ 今日のいもたつ

心中天網島 1969日 篠田正浩

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心中が厳しくとがめられていた時代があったことは、
それだけ心中が多かった証ですが、
どうして心中するのか?
その感覚はわかりようもありません。

男と女郎が愛し合い、
どうすることも出来ず死ぬ。
現代ではこの状況で死を選ぶことはありません。
でも、死を求め、悲しいけれどそれで幸せを選びます。

死ぬしかないとまで想いが強まる凄さ。
これは、現代と当時の人々の違いが鮮明になります。
それは変わらない部分もクローズアップさせます。
この映画で、とてもうまく描かれていました。

黒子が進行を示唆するシーンや、
けっしてこっていないセットと照明も雰囲気があり、
役者陣も気が入っています。
特に、加藤嘉、河原崎しず江の両親はとても良かったです。

岩下志麻も今まで観てきた感じとは違う名演でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年03月12日 07:46