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ブログ 今日のいもたつ

シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻

桜姫の壮絶な生き様がこの下の巻で繰り広げられ、目の当たりにされます。

桜姫を一途に愛する僧の清玄、次から次へと悪事をつなぐ権助、桜姫は翻弄されます。でも愛する権助を慕うけれど、貴族としての血はそれをも乗り越えます。

江戸の市井の人々の暮らしが織り込まれながら、根っからの人の性がこれでもかと描かれていて、よく練られて造られています。
また、貴族として守るべきモノ、伝えるモノは何かを市井の人とは違う魂が桜姫にはあることを、庶民として私は妙に頷いてしまいます。
それを舞台でみると歌舞伎の連綿の歴史も感じます。
人間の泥臭さと誇りや美意識が織り交ざられていて、心にグサッとくる部分が多く、痛くもなります。

最高のエンタメに仕上げているところは本当に凄いです。

【いもたつLife】

日時: 2022年05月12日 09:33