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根付くか
黒マルチなしで、5月上旬に植えるのはリスクがあります。
根付くか心配です。
田植えから早い
定植が昔よりも早くなっています。
畝立ても田植えも苗作りも、早くなっています。
切っています
苗場の際にスギナが押し寄せています。
除草としては、根が深いので切っています。
農家泣かせ
ほしキラリは今年も発芽が遅かったです。
他の干し芋の原料芋と一緒に定植ができない農家泣かせの品種です。
【SPAC演劇】 かもめ トーマス・オスター・マイアー 演出
休憩をはさんでほぼ3時間の会話が中心の群像劇です。
観ていて、集中力が途切れそうになる位かなり重たい内容で、休憩に助けられた観劇でした。
各登場人物の立場を踏まえた気持ちは解りますが、共感はできません。ロシア人気質だからなのか、ヨーロッパ自体が他国との関係が複雑だからか、和とは離れた感覚があることを強く感じます。
個々人が自分を大事にすることは総じると大きな正に向かうとも考えられますが、この劇(話)はどうにも負にしか、悲劇しか産みません。悶々とする展開です。
演出は随所にユーモアを散りばめています。また、本気ではないかと鬼気迫る主張があったり、愛をほのめかす演技も作り込まれていることを感じます。
本質的な演劇鑑賞でした。
【SPAC演劇】 パレードとレモネード 三浦直之(ロロ) 演出
【SPAC演劇】 パレードとレモネード 三浦直之(ロロ) 演出
青葉公園にてのストリート演劇で、ショートコントをつなぎ合わせたオムニバス形式です。
そのショートストーリーがよく出来ていて面白い。
観客の気持ちを察しているかのように、つなぎ合わせのとっかかりで心を掴みます。
そして、街中の炎天下を味方にしていて、静岡を意識した組み立てにもなっています。
【SPAC演劇】 白狐伝 宮城聰 演出
昨年の「天守物語」とも親和性がある、人間と異世界の者との愛の物語です。
ヤスナに命を助けられた白狐のコルハは、恋人を喪い傷心のヤスナのために、グズノハ姫に化けて尽くします。子まで設けた二人ですが、クズノハ姫が生きていることがわかりコルハは身をひきます。
コルハの献身に涙が溢れます。観ていて異世界(獣だ)なんて関係なしです。これがメッセージでしょう。いつも世界中のどこかで常にある諍いに対してのです。
劇自体は宮城演出そのもので、役者はムーバーとスピーカーに別れてそれをいかんなく発揮します。そして打楽器を中心とした音楽と、衣装や照明を含めた美術も世界観を演出します。
今回はそれを基礎に、歌舞伎の味付けが施されていました。
主演の美加里はコルハとクズノハ姫と、コルハが化けたクズノハを演じ分けます。これがまたまた素晴らしかったです。
追伸
5/5は「立夏」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立夏」の直接ページはこちら
立夏
【SPAC演劇】 友達 中島諒人 演出
川島雄三「しとやかな獣」を彷彿します。笑うに笑えない非常にブラックな喜劇を。
そして男を食いものにする7人の家族の圧倒的なパフォーマンスは演劇ならではです。
また凄まじいまでにこみ上げてくる嫌悪感はミヒャエル・ハネケ「ファニーゲーム」を彷彿させられます。
支配と搾取は最低の行為で、それを平然とやってのける、平然と、それをみせられることは不快が極まります。
それを引き出すのだから、この劇に、造り手の思惑通りになったということです。
不条理、理不尽は自分と社会の間の遠くない隣に潜んでいます。いつ出会わないとも限らない。
平穏な日々は奇跡だと言っても過言ではありません。
素晴らしい劇でした。
【SPAC演劇】 楢山節考 瀬戸山美咲 演出
凛としたおりん、孝行息子の辰平、そしてもう一人 玉やんを主に演じる役者3人の楢山節考で、不足部分は朗読で補われています。
映画化された二作品も観ていますが、生々しさはこの劇には適いません。
そしてチェロの演奏がそれを加速させます、
役者3人の身体から湧き出る演技と台詞も鬼気迫り、こちらもそれに呼応してしまいます。
映画化された二作品も素晴らしかったですが、この劇も掛け値なしに傑作です。
そして、死を受け入れる、残る者に与えきる生き方は、棄てられない現代でも、いかに死ぬかの人間に課せられた宿命は変わらず、年を重ねるごとに迫る死を自分の中で決着つける、おりんを目指すことは死を(生を)全うすることだと改めて心に刻まれました。
【SPAC演劇】かちかち山の台所 石神夏希 演出
SPACの舞台芸術公園は、日本平の中腹にあります。そこにはお茶畑もありますが、自然も残っていて原生林もあります。その舞台芸術公園周辺を“かちかち山”にみなして、麓をおじいさん、おばあさんの農家とみなして、化けた狸やウサギ、そしておばあさんが茶畑、お寺、柿の果樹園、野菜畑に出没します。観客はかちかち山から降りて狸たちがいる寺や畑に行き、彼らの動向(演技)を探りに行くという演劇です。
麓に降り、散策し、また登るという2時間の行程はちょっとしたハイキングで、要所要所で狸たちに出くわします。
そして何故、狸が捕まったのか、狸はおばあさんを騙し、婆汁にしたことは罪なのか、を、狸の立場、ウサギの立場、おばあさんの立場から検証する=彼らの言い分を聞くというのが骨子です。
狸は、騙したことも悪戯もそして捕まって食べられてしまうことも、それは生きているからこそと、飄々と言い放ちます。妙に説得力があります。
ウサギも我が道を行くと言いながら、自然の獣たちと人間との折り合いの付け方に一家言ある様子です。
おばあさんも騙されたこと、食べられてしまったことに怒りも悲しみもあまりなく、節理だから仕方なしという立場です。
そして最後に狸たちは音楽のパフォーマンスでもてなします。スタッフも、昔話を想わせる“粟餅”や“豆ごはん”“狸ではない鳥汁”でもてなしてくれます。
大人も楽しめる、運動が入ったお伽話の世界を演出してくれました。