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週初めの大雨で
通称谷底といわれている有機の畑の中で一番低い畑です。
回りから水が流れてきて、
一時サツマイモの畝(うね)の上まで水が溜まった痕跡があります。
低い場所にあった枯れ草や土が畝の上まで上がってきています。
幸いにも苗を植えていない場所が水没、
苗を植えていた場所は、高い部分だから事なきを得ました。
手もみ茶ができました
自然農のお茶を一芯二葉だけ摘み、
手でもみ、3日醗酵させて、2日天日干しで完成しました。
ほのかな紅茶の香りと上品な甘みで、
なかなかの秀作と自画自賛です。
元のお茶の素性の良さでしょうね。
有機農園の花手毬
スタッフが有機農園前にたくさんの種類の草花を育ててくれます。
毎年の定番の花の一つが「花手毬」です。
秋が深まる11月まで続く花です。
いつもは“真っ赤”な花1種類だけなのですが、
今年は4種類です。
いつもの真っ赤以外に、
濃いピンクと淡いピンク、そして白です。
赤、濃いピンク、淡いピンクは地面を這うように生長しますが、
白は、上に伸びる性格です。
ヒバリの巣
有機ほしいものサツマイモ畑に時々ヒバリが巣を作ります。
畑にサツマイモだけがある。
というのが一般栽培で、
これはサツマイモの収穫にはとても効率的です。
けれど極端な環境ですから不自然で、
それを保つためには、農薬や化学肥料が必要になります。
(逆に言えば、農薬や化学肥料を使うとそうなる)
有機栽培は多様な環境を作ることが必須なので、
畑にサツマイモだけにはしていません。
ヒバリが巣を作る=隠れる場所があるので、
巣を作ります。
鳥も賢いですから、農作業していても気がつかないような
隠れた場所に作ります。
プロの技と道具
メロン栽培の必需品に、1間くらいの棒があります。
棒の先は丸くなり、布が巻いてあります。
これでビニールハウスの開け閉めをします。
ビニールに引っかかるように、
穴を開けないように、
丁度良い塩梅で丸くて、布巻きです。
それを扱う様がまた鮮やかさです。
毎日の年季の賜物です。
おとし穴 1962日 勅使河原宏
炭鉱夫の貧しい親子が主人公です。
子供は何も言わず、事が起こるのをジッとみるだけです。
殺人事件が数回起こりますが、
動機は匂わせるだけで、はっきりしません。
強姦もおこります。
最後まで何も言わない子供は、
万引きをします。
カエルを引き裂きます。
生きる糧を求めるものに、
どこまでも非情な生活です。
全体のパイが小さいから奪い合い、
陥れる構図が描かれます。
静かな静かな映画ですが、
サイレンを鳴らしているかのようでした。
モノクロの映像に時に光りが入ります。
決して幸せになれない親子に対して、
微かな希望でしょうか。
ほしいもの試食
ほしいものお取引先の「しずてつストア」で
干し芋の試食販売を今月2店舗でやらせてもらいました。
(セノバ店・草薙店)
シーズンオフだったのですが、
なかなかの盛況ぶりでした。
2店舗ともに準備してあった試食用は早々になくなってしまい、
急遽、商品を空けて試食してもらいました。
秋になったら、また再開しようと思っています。
駅前旅館 1958日 豊田四郎
高度経済成長で変わっていく、
上野駅前のある旅館を題材とした風刺映画です。
駅前シリーズは、これ以外に一本観ていますが、
この作品以降は、純粋なコメディになっているようです。
こちらもコメディですが、かなり意図的に、変わりゆく時代と、
その中の人間関係の変わりようを描きます。
工業製品が大量生産され、大量消費されていくのと同じく、
旅行も大量生産、大量消費、規格化されます。
それが豊かさの象徴でもあったのですが、
既に警鐘もありました。
物語は古い価値観で価値がある番頭の視点です。
規格化された大勢の中では、旅館の経営者にとって、
かえって邪魔な存在になってしまいます。
それは企業にとって魅力を失うことは
傍からはわかりますが、誰もが盲目になります。
ここはとても怖く身に染みなくてはと強く感じます。
映画の主旨かはわかりませんが、
主要人物たちの価値観をかえる描写もあります。
教訓です。
これ以外も古き良きものは良い。
ではなく、移り変わりが見せかけのものという
メッセージが響きます。
この時代の邦画でよく感じるエネルギッシュも
この映画に流れます。
現代にはない感覚です。
現代では少し茶化される程です。
でも私自身は、それを欲しているかと思うのです。
未来が明るいと能天気に過ごすことができない今こそ、
あの活力を体が欲している、
だからあの時代の邦画が好きなのかもしれません。
ミツバチとタカミメロン
メロンの雄花と雌花の交配はミツバチに任せます。
タカミメロンは自然に風で交配することはないので、
ミツバチ(か他の虫)か、自分の手で交配させないとなりません。
ミツバチも穏やかな暖かい日は活発ですが、
雨はもちろん、気温が高くても風が強いと働きません。
農作業での人の動きと同じです。
どうも農作業でないと、
何が何でも予定は予定で動いているので、
ミツバチの動きに妙に温かみを感じます。
天候のこと
ここにきて気温が低い日はもうないようですが、
ほしいも産地では
雨で寒い日、風で寒い日、風で大荒れの日と穏やかな日が交互でした。
「今年は~~でいつもとは違う」なんてことを
有機農園のスタッフとは話をするのですが、
毎年、その季節ごとに「~~」が違うだけで、不順の天候への不満は同じです。
いつもいつも、その時のこちらの農作業の都合に、
天気が合って欲しいと思っているからですね。