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トウガラシ
この ほしいも農家に秋に来ると、
トウガラシを干しているのを見かけます。
これから赤く熟して、
その後の光景をよく見ていました。
トウガラシをきかせた美味しい漬物をよく貰うのですが、
来年もそれは大丈夫そうです。
スイカとミカン
この光景は落語の「千両ミカン」を思い浮かべます。
親しいほしいも農家の10時の休憩でご馳走になりました。
千両ミカンとの大きな違いは、
新物というところですね。
生き残ったのではなく、生まれたばっかり。
こんな時にミカンを見ると
どっちかわからなくなってしまいます。
そう言えばそろそろリンゴも出回ります。
クライマーズ・ハイ 横山秀夫
新聞記者は私から見れば特殊な職です。
日航事件に至っては類まれな大事故です。
それが背景ですが・・・。
社内の愛憎、嫉妬、軋轢。
社員の年代によるこれまでの体験の差から来る、
仕事を経て得た誇りや生きがいや虚しさや空虚が、
社員間でぶつかり合います。
どの会社にも起こることです。
新聞社や大事故という特殊ケースの上だからこそ伝わります。
誰もが持っている自分への愛と自信の無さと他者からの承認に必要を
見事に描いています。
しかも仕事を通して社会的な大人の男(女も含めて)あぶりだすだけでなく、
理想とだんだん離れて行く家庭生活を交えて、社会とは別の
親子関係にも言及します。
表立ったテーマは「重い命と軽い命」
それに苦悩する人々は生きるために何が必要なのかが
わかっていない今の日本の人々です。
戦後最悪の事故を通じて、著者は最後に希望を掲げます。
それは今の日本が立ち直るのは大困難であることを踏まえて、
エールを送っている著者の姿です。
有馬稲子さんトークショウ
あこがれの女優さんを身近に、
話を聞くことができる機会なんてあまりありませんから、
楽しみでした。
有馬さんの主演映画の後のトークショウですから、
自然に盛り上がります。
50年以上前の映画に封印された有馬さんと
ショウの有馬さん。
“本人であって本人でない”
羨ましかったです。
50年以上経った仕事がそういうふうに、
振り返ることができる、そんな仕事にして行きたいですね。
ほしいもの畑の隣にロックフェスのテント
所狭しと宿泊テントが並んでいました。
ほしいものサツマイモ畑の周りに。
キャンプですから自炊する人も多いでしょう。
サツマイモはさすがにまだ食べられませんが、
周辺には、食べごろの野菜畑も多いので、
知る人がみれば、食料には事欠かないでしょう。
まあ、そんな人はいないとは思いますし、
きっと誰もヘトヘトでしょう。
ひたち海浜公園のロックフェス
今日は立秋です。今日も暑い一日になります。
ひたち海浜公園は昨日、今日、明日と熱いロックフェスティバルです。
ほしいもの自社農園は会場をすぐ近くなので、
お祭り騒ぎが地鳴りのように響いてきます。
毎年恒例のロックフェスは、夏の最盛期の風物詩です。
今年の残暑はすさまじいですが、
このお祭り後は秋の気配が一歩づつ近づきます。
ぶっつけ本番 1958日 佐伯幸三
テレビのない時代にあった「ニュース映画」、
そのカメラマンに生涯は、目の前に起きていることを、
どうやって民に伝えるかだけを考えていた人生でした。
自分の興味が主ですが、これを知りたいはずだ。
伝えなければ。一筋でした。
映画ニュースの速報性はテレビへと移っていったことでしょう。
現代も報道は報道側の思惟があります。
映画ニュースはテレビでは伝えられない真実を伝えることに、
作り手は誇りをかけていたのではないでしょうか?
時折挟まれる戦後の日本の映像は、ニュース映画の断片でもあり、
その頃の日本の若さでもありました。
現代の報道は、残念ながら、年老いたものを感じずにはいられませんでした。
にごりえ 1953日 今井正
明治に生きる三人の女性の悲哀の映画3作です。
三人の女は皆、抜け出せない空間に身をおいています。
閉塞感の中で悩み苦しんでいます。
「十三夜」
月夜の明るさは、女の現状の華やかさの部分でしょうか?
何不自由ない生活の中には、
名家の嫁としての待遇ではない扱いの卑劣な夫がいます。
そんな日々実家に帰りますが諭され嫁ぎ先に戻る途中に、
存在を認めてくれる男(幼馴染)と偶然にも出会います。
このひとときは、これからの女の生活に希望になるのでしょうか?
つらい日々に戻る関所のようでもありました。
「大つごもり」
まじめにまじめに、一生懸命に働いて、
主家にも養父母にも尽くしている女が間がさします。
情状酌量もあるし、天が許した過ちなのですが、
どこまでも悔いてしまう女です。
これを乗り越えることができるのか?
「にごりえ」
女は生後に生きる道を選ぶことが許されない最期でした。
傍から見ているといつでも羽ばたけることができる女なのに。
何が女を縛っているのでしょうか?
三人ともに強い女性です。
でも、もろくも崩れそうな所で生きています。
女の繊細な生き様は男の私からみると崇高に感じました。
銀河系 1967日 足立正生
自分は知っているが、他人は知らない自分。という印象でした。
そしてよくわからない。
時にシュールレアリスムも感じましたが違うようです。
主人公自身の目線のカメラ、わざと揺れるカメラ、
時折写す餓鬼の絵、カラーとモノクロの変化。
様々な手法がとられています。
実験的な映画でもあったのでしょう。
アルジェの戦い 1966伊/アルジェリア ジロ・ポンテコルヴォ
ドキュメンタリーかと錯覚するリアルな映像は、
特に終盤、市民が蜂起する所は圧巻です。
映画のほとんどは独立開放運動の主導者を映し、
倒れる様です。
この戦士達がアルジェリアの独立を進めたのは
間違いないのですが、英雄としては描かれていません。
2年後何故か市民が堰を切った時から独立への道が開かれます。
歴史の中に放り込まれた2時間でした。
ヴェネチアでグランプリが決まった時、
参加していたフランスの映画人達が帰国してしまったそうです。
しかし、この映画はフランスの植民地政策だけを撮った映画ではありません。
植民地支配の終焉を歴史に忠実にとどめた作品です。
人が残した真実を記録した映画です。