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白痴 1951日 黒澤明
ドフトエスキーの原作を知っている方には
怒られるかもしれませんが、
知らない私でも、そのテイストが充分に伝わってきます。
ヨーロッパ的で文学的な映画になっています。
黒澤映画での原節子さんは新鮮で、鮮烈な彼女がいました。
久我美子さんも持ち味が出ていて、ファンでもあるし、
二人の対決は息を呑むばかりでした。
黒澤映画の雰囲気=常連の役者がいるし=らしさもありましたが、
テイストが他の黒澤映画とは違ったのは、
やはり原作に忠実だったからでしょう。
雪の北海道はこの物語にピッタリで、
全体が醸す世界に“人とは”を考えることに没頭しました。
えん麦
ほしいものさつま芋畑もなるべく輪作したいところです。
さつま芋の輪作には「麦」が季節が合います。
色々な麦を試しています。
ここは「えん麦」です。
他の麦よりも背が高くなり、実の形も違います。
根の張り方も強いようです。
麦を収穫するのが目的ではなく、緑肥と土壌改良が目的です。
根の張り方を見ると、土壌改良の効果はありそうです。
マンハッタン 1980米 ウッディ・アレン
このニューヨークを世界中の人にみせたい。
そんな背景を感じ、それをみせてもらえました。
ストーリーは、
現代と言っても30年前ですが、
エゴを、特に男のエゴを、もう全く自分をみるようで、
嫌になる主人公のウッディ・アレンと恋人たちで、
現代と男を描きます。
細かいことはなしで、
大きく感じたのは、
「余裕」人生に一番必要なものかなと思いました。
でもそれは自分が生きる舞台で必要なものです。
軽快だけど、ひとひねりある台詞の応酬も楽しめました。
ウッディ・アレンは優しいロマンティストですね。
加賀の露 2010年の蔵出し
今年も好評を頂いています。
5/20の蔵出しで今日早速、
自分も含めて首を長~くしているお客様に配達しました。
加賀の露は米の旨みと飲みやすさが同居しています。
食中酒としても重宝な焼酎です。
吉川の特A山田錦はさすが!ということですが、
菊姫が熟成感をみての蔵出しの面も大きいのでしょう。
兄貴分の加州剣とは違う魅力があります。
抵抗 1956仏 ロベール・ブレッソン
たんたんと語られた良い映画です。
押し付けがましくない、
ドラマを入れている訳ではないけれど、
眼差しを深くしてしまいます。
それは語られる物語(実話)に生きる哲学を込めて
つくられているからでしょう。
ブレッソン監督の作品は初めて観ましたが、
他の作品も観ないでいられなくなりました。
「大根の葉」
掘りたての大根をもらうと葉っぱがシャリッとしているから、
捨てることができません。
3度の食事で煮て食べました。
戦争映画をみて、食べ物のありがたさを感じているから。
なんてキザなことは言いません。
ただ、こういう所も食べてみようを思うのは、
やっぱり裕福なのだだろうという感覚がありますし、
それは大事だなことです。
間引きの大根で
ほしいも農家に行くたびに野菜を貰います。
ここにいて野菜を買ったことがありません。
今回は、間引きの大根と玉ねぎです。
柔らかいし新鮮なので、
葉っぱも全部食べました。
ほしのこえ 2002日 新海誠
噂に聞いてはいましたが、見事なものです。
でも身近を遠めでみても同じことはおきています。
年賀状を表裏自分で半自動的に印刷するなんて、
机の上にコピー機(プリンタ等)があって気軽にコピー、
いつでも誰とも話せる携帯電話
等々
20年前には考えもつかないことばかりです。
こうして簡単に自分の話題を世界中に情報提供できることも。
だから一人でアニメ映画も作れてしまう。
相当の頑張りはあったことでしょうけれど。
(また、この作品はとてもセンスが良いです)
でも最終的にはセンス(才能)、
もしくは興味を持ったことを磨く努力ですよね。
苗切っています
ほしいもの苗を本格的に切り始めました。
5月の連休明けでも
「霜注意報」がでた今年は苗の伸びも
畑の準備も遅れています。
四枚の羽 1939英 ゾルダン・コルダ
当時としては大規模なアフリカロケは、
今観ても色あせていません。
勇壮で、イギリスの存在を感じます。
物語は、主人公の汚名返上と
それに絡んだエピソードから成ります。
それは王道で、楽しめる演出です。
印象に残るのは、冒頭に主人公とその婚約者との会話です。
自由は社会の中では、幸せになる妨げになる。
というやりとりです。
自由とは何かということを示しています。
自由は自らの意志で、それを許す・認めることとは
違うことは、歴史が語ります。
不自由にこそ安楽や安泰があることは、
隠れた大きな また複数の意志が働いていることを、
この映画でも感じずにはいられませんした。
ただ、物語はとても楽しめるので、
前述はたわ言と思ってください。
僕の村は戦場だった 1962ソ アンドレイ・タルコフスキー
全編を通して、思考と感覚に訴えかけてきます。
戦争映画ですが、戦闘シーンはほとんどなく、
少年イワンの諜報活動と彼の回想シーンで戦争を語ります。
台詞も少なく、観客のイメージに投げかけます。
母親といる時と戦時のイワンの表情の違いが秀逸で、
戦争でどれだけのものが変わってしまうかを、
頭でなく心で、悲しみとして、観ている者に感じさせます。
自分の価値観が今どこにあるのか?
それを試されているようです。
光と綺麗な絵とかすかな音で、
タルコフスキー監督は、ひとつの高尚な映画にしてしまいます。