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ブログ 今日のいもたつ

キュリー夫妻 その愛と情熱 1996仏 クロード・ピノトー

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フランス本国でのこの偉大な科学者の好かれ方がわかるような感じです。
伝記映画というよりも、夫妻を称えながらも、
厳しくつらい研究の中、温かみのある夫婦生活が描かれます。
人間らしい、けれど、偉大という夫妻はフランスの財産なのでしょう。

脚本も洒落ています。
原題が「シュッツ氏の勲章」というように、
夫妻の上司に当たる学長が夫妻につぐ主役で、
彼の出世が物語の柱です。

彼と夫妻を対比させてコメディタッチな仕上がりで、
夫妻にあこがれるそんな雰囲気の映画になっていました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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お茶摘み 2010年

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例年より一週間遅れのお茶摘みでした。
さつま芋苗と同じでしょうか、
温かくなったとたんに、葉の伸びが良かったのでしょう。
例年より伸びていて、豊作でした。

専業のお茶農家ではないので、
今年もこれきりです。
一年間また元気でいてください。

【いもたつLife】

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さつま芋苗がすくすく

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さつま芋の生命力が強いことを今回も感じました。
4月の低温でかなりの遅れを見越していたのですが、
5月に急速に成長、遅れを挽回しています。
このペースですと例年に追いつきそうな勢い、
もしかしたら、じっと見ていれば育つのが判るのではないかという位。

寒くても力を蓄えていたのでしょう。

【芋日記】

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胸の香り 宮田輝

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短編7編集でした。
「あとがき」に著者の短編に対する想いが書かれています。
意味が深いあとがきでした。

短編はどれも余韻が残る作品です。

世間一般よりも少しドラマがある人たちの物語なのですが、
ほんの少しのドラマはありますが、
ごく普通に近く、出来事における心情は日常で体験しているものです。
それを掘り下げています。

だから自分が暮らしているなかで起こる心の動きを
少し遠目から語ってくれているようです。

何かがあり、心が揺れ動き、
けれど日常がそんなに変わるわけでも、
自分自身が変わるわけでもない。
そんな生き方を後押ししてくれているような世界がありました。

【いもたつLife】

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伊藤若冲アナザーワールド

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驚かせるような省略が印象的です。
いかに描かないか。という声が聞こえてきそうです。
空間も語りかけます。
そして繊細。

水墨画あり彩色画あり、
絵も多種多様で、個性的な絵でした。
80歳を超えても進化し続けしかも、
力の衰えもなく描いていたことにも驚きます。

現代の高齢社会でのベストモデルでもありますね。

【いもたつLife】

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下世話の作法 ビートたけし

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共感できるところが多かったです。
その分、自分の甘さも感じます。

今の世の中を過去と比べるのはセンスが無いことですが、
どんどん巧妙に搾取する社会になっているからこそ、
著書の精神に光るものがあります。

軽いタッチですが、
色褪せることがない人生訓が詰まっています。

【いもたつLife】

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地上より永遠に 1953米 フレッド・ジンネマン

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軍の中でもダントツで有能な二人ですが、
軍からは抜け出ることはできませんでした。
二人を愛する二人の女性は、軍の中から抜け出せないのを、
なんと馬鹿げたことと、男を救おうとしますが、できません。

男が狭い世界感で生きる生き物というのは、
少なくとも自分は身にしみます。
そして、性なのかとも思います。
日常の殻に気がつくのは難しいし、
有能であればなおさらなのでしょう。

米軍の内情や、
友情、愛など語る部分は他にもありますが、
二人の男の世界感が印象に残りました。

有能な二人が、バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト
二人を愛する女性が、デボラ・カー、ドナ・リード
脇の支えるフランク・シナトラ。
豪華キャストを楽しむ映画でもあります。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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虎の尾を踏む男達 1952日 黒澤明

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私にとっては名作でした。
好きな黒澤映画と言った方が適切かもしれません。

大河内伝次郎とエノケンが目立つし、
二人はもちろん素晴らしいのですが、
脇の俳優人の存在もどっしりしています。

とにかくワンシーンに重厚感があります。
そのシーンの奥に潜む多くのそして
複雑な文脈があってシーンが出来上がります。

観る者のこれまでの人間観や歴史観で、
まるで違って映るでしょう。

日本文化に日本人であることに誇りを持つ作品でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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黒の報告書 1963日 増村保造

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話の内容に少々無理はあるものの、
テンポ優先ならばそれもよしです。

人間の嫌な部分を抉り出しています。
悪徳弁護士とそれに従う人たちだけでなく、
正義の立場側も、自分たちのエゴが醜く映ります。

脇役の殿山泰司が良い味を出しています。
「三文役者」(竹中直人主演の殿山泰司の映画)を
観ているだけに、カメラの前の役者の凄さが、
味のある演技が生まれる背景までが、気になりました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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雁の寺 1962日 川島雄三

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人のプライドを現しています。
それもTPOで。

主な登場人物は、妾の若尾文子と坊主と小坊主です。
それぞれのプライドとその立場での振舞いが、
人間らしくけれど、おどろおどろしく。

川島監督は好きな監督です。
この作品も代表作でしょう。
語りすぎず、けれどヒントはあります。
けれど、どこを観て欲しいとは言わず、
観るポイントを選べさせます。

登場人物3人と同化してみれば、
わかるそんな展開がありました。

ラストは異議があるようですが、私は意味が深いシーンと感じました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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