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十二人の怒れる男 1957米 シドニー・ルメット
なんて偉大な国なんでしょうか、あの頃のアメリカは。
12人の陪審員たちは、人間らしく落ち度も一杯ありますが、
誇りを感じています。それは時に怠惰や偏見を伴っていますが、
“それもあり”で人を裁くことの権利と義務を負っています。
自分の主張は生きてきたそのものが込められます。
もろにその人なりがでます。
人を裁くのは自分も裁かれる環境におくことなのかもしれません。
正義だけではなく命の尊さをも、密室の12人の主張だけで表現している
素晴らしい作品でした。
愛のアルバム 1941米 ジョージ・スティーヴンス
終わりが来ることを見ようとしないで過すのは
人の性でしょうか。
後になってわかるけど、改めることはもうできません。
そんな日々は私の日常でもあります。
普段は何も起こらないから、終わりを考えません。
映画は希望を見せますが、
そんなことは案外少ないものです。
夫婦仲なんて良ければ良いほど最後はつらいのかもしれません。
でもこの考えは変です。
仲が良いほど最後まで笑っていられるのですから。
ストーリーの転回点で関東大震災(たぶん)が挿入されています。
そのころの日本の暮らしも少しですが描かれています。
この映画の製作時期は日米はかなりの緊張関係だったはずです。
日本の姿を当時映すことができるのは、
アメリカらしくもあり、当時のアメリカの余裕も感じるひとコマでした。
今年の ほしいも 試し蒸かし
温かい日が続き、ほしいも 作りがなかなかスタートできません。
ほんの少し、試しに蒸かしてみました。
さつま芋のでんぷんがこの時季にしては
早くから糖になっていて、今年の ほしいも の
できの良さが伺えます。
遠くでは台風が発生しているというニュースも届き、
それも懸念材料です。
本格的な冬はもう少し先、
本格的な ほしいも作りももう少し先です。
ほしいも 開始まで大詰め
ほしいも農家の人たちは、験を担ぐ方が多く、
その年の、ほしいも のスタートは大安からを習慣にしています。
今年は11/24、11/30、12/6です。
11/24でスタートしたい方が多かったようですが、
天候を考えると心配で見送り。
11/30からが仕事初めになりそうな雰囲気です。
セルリー料理
送ってもらったセルリーの中には、
セルリー農家ならではのレシピが。
再現して美味しく頂きました。
ほしいも と同じでセルリーだけで商売になるかというのが、
セルリーです。
ほしいも と同じニッチだから小規模農家でも支持される、
という感触を持ちました。
箱一杯のセルリ
春夏はメロン、秋冬はセロリ農家から、
セロリを頂きました。
セロリはフランス語で、セルリーが英語の発音ということをはじめ、
セルリーのことをいろいろと教わりました。
農業は天候もそうですが、季節性と、農繁農閑期など、
年間の経営を不安定にさせる要素が多い職業です。
この友人もそのあたりのやりくりの結果が「セルリー栽培」
ということで、同じ農家として、興味ある作物にひとつになりました。
ガス抜き
ほしいも 用のさつま芋に限らず、
さつま芋の保管で大事なのは温度です。
15℃が最適と言われています。
そのための定温倉庫です。
庫内を温める設備はありませんが、
(15℃以上になると冷やします)
気密性が良いために、真冬でも10℃位には保ちます。
裏腹に、気密性が良いので、さつま芋が呼吸した炭酸ガスが抜けません。
数日で庫内には居られない、窒息するほどの炭酸ガスがたまります
天気の良い温かい日のお昼前後に開放します。
雨が多く、この作業も今年はなかなかできませんでした。
雨が多くて
ほしいも に携わって四半世紀近く経ちますが、
11月にこんなに雨が多いのは、多分初めての経験です。
ほしいも の干し場つくりが思うように進まなかったのですが、
なんとかもう少しで完成です。
天気が落ち着くことを、このあたりでは、
「定まる」と言います。
後少しで、あとは天気が定まるのを待つだけになります。
リア王 1970ソ グリゴーリ・コージンツェフ
舞台劇での表現を強調するために、
映像を加えた、だから映画になった。
そういう印象です。
力強い台詞は、役者の力量(役者もかなり厳選されたようです)
ですが、それを活かすための音楽と画があります。
シェークスピアの正当な映画化で、ソ連が国を挙げて製作されたことがわかります。
話は、個々で意見が分かれそうな内容ですが、
人が立場によって変わることは今も中世もかわりません。
また、王が地に落ちて、庶民を知る。というのも今と同じです。
自分を含めてですが、いかに正しいアウトプットをする仕組みを作るかは、
永遠の課題なのでしょう。
すべての道はローマへ 1948仏 ジャン・ボワイエ
そばかす顔のジェラール・フィリップが主演の
コミカルなフランスコメディ映画です。
ハリウッドとは違う雰囲気が漂います。
ハリウッドが得意とするジャンル、アクションやミュージカルでも、
フランス映画では、それなりのエッセンスを感じますが、
この映画でもそれを感じます。
それにしても、こういうジェラール・フィリップは、
他の作品ではみれないのではないかというほど、
茶目っ気ありの、二枚目ではないことを魅力にする役でした。
「ビバ!マリア」とは違う全然違うフランスのコメディで、
これはこれで楽しめました。