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キッド 1921米 チャールズ・チャップリン
ストーリーの流れがとても自然です。
誰もが察することができる展開なのですが、
実生活が染み付いて進んでいます。
その中で、チャップリンが強いところも注目です。
親になった強さです。
だから、どうなってしまうかがどんどん気になります。
へそ曲がりの私としては、泣くまでは行きませんがでしたが、
ラストに“ほっと”しました。
ただし、物語はそこからも、
子供が成長するまでは続きます。
それは観客が自由に夢見てね。ということでしょうか。
ネバー・セイ・ダイ 2001米 ジョン・グレン
中東情勢は、さまざまな切り口で語られます。
この映画もそのひとつととらえてみました。
諜報部員とテロリストの対決ですが、
動機も背景も多くを語られることはありません。
少しずつ解明されてゆきますが、補足説明程度です。
そういう塩梅なので、想像しながら楽しむべきなのでしょう。
それも一興です。
ただ、説明がない中でも、
冒頭の遺言が、どこにもつながらないのは
消化不良起こすことになりました。
カリガリ博士 1919独 ロベルト・ウィーネ
第一次大戦との結びつきをどうしても考えながら鑑賞してしまいます。
日本の映画にも、戦中であっても素晴らしい作品が生まれるように、
この映画も創意に満ちている内容です。
予算が限られていたことが伺えますが、
それを逆手にとってかどうかはわかりませんが、
独特の表現を造りだされています。
精神を問題にしている点も、先進的だったことでしょう。
カリガリ博士とチェザーレが、どこまでが実在かを謎にして、
観客にゆだねているようです。
サイレント映画でいつも感じるのですが、
造り手がどこまでを受け手を信用しているかという世界があります。
古典映画に触れると映画を観る自分の位置づけが解ります。
09冬野菜 白菜の定植
冬野菜の白菜を植える時季になりました。
ほしいも 同様農薬を使わない栽培なので、
植えてから1ヶ月が勝負です。
発芽したばかりの苗は生まれたばかりの赤ん坊です。
大事に育てて、はいはい出来る位を経て幼稚園、小学生になります。
どの時点の苗を植えるかは難しく、
農薬なしだと、育った苗を植えることになります。
畑で小学生高学年、中学生になるまでの一ヶ月間が勝負で
そこまで丈夫に育てば大丈夫です。
そのために、白菜の周りの他の大人の野菜の中に
植えるなどの工夫をしています。
鶴の里 20BY
10/1は日本酒の日です。恒例のマイ行事があります。
10/1蔵出しの鶴の里を10/2に試飲するのが、
日本酒の日のマイイベントです。
20BY鶴の里を堪能しました。
(昨年の酒米で造っているので平成20年産になります)
菊姫全体の20BYの特徴は、甘
みや酸味や香りのバランスが良いことです。
この鶴の里も9ヶ月ほどの熟成ですが、
とても旨みがのった酒でした。
世界チャンピオン受賞の18BYを思い起こす味です。
米産地へ0909 登米地方
関東平野とは違う広がりがある米産地です。
米沢盆地や会津盆地とも違った趣です。
ここに点在している湿地は、
ラムサール条約に登録されているものもあります。
今年も南から北へ米産地をまわり、
総じて感じたことは、稲作も高齢化で、
担い手の心配がもうすぐそこまで来ていることです。
特殊な農法ほど若い農家ですが、
大部分をしめる一般栽培の農家は明日廃業してもおかしくない
そんな雰囲気がありました。
湿地を守るのと同じく、
日本の稲作が良いかたちで続いてゆくことを願います。
米産地へ0909 たきたて
宮城県お勧めの「低アミロース米」です。
粘りが強いお米です。
この稲には白いところがありますが、
スズメが食べた跡です。
スズメは隣のひとめぼれよりも
こちらの「たきたて」が好きなようです。
品種だけでなく、栽培もちゃんとみているようですね。
有機栽培の「たきたて」です。
「たきたて」ってなかなか良いネーミングです。
米産地へ0909 黒米
登熟=受粉してから実が実り、とれるまでが
普通のお米よりも速いことを知りました。
また、思っていた以上に背が高くないことも
知りました。
古代種なので、背が高いかと勝手に考えていました。
古代種だから、熟すのは速いのかと推測もしました。
ひとつの確認から、いろいろな思考が生まれる楽しさを感じます。
稲を見てまわり、ほんの少しの違いの裏側には、
たくさんの要素があることが少しずつわかってきたような
気がします。
米産地へ0909 有機ササニシキ
ササニシキが絶滅危惧種じゃないか位の昨今、
本場の宮城県でもその作付けがめずらしくなっています。
有機栽培となれば輪をかけて希少です。
ササニシキがひとめぼれに変わった理由は、
簡単に言えばつくりやすさです。
もうひとつは、等級検査です。
ふたつを同じようにつくった場合、
ササニシキは2等になる確率が、ひとめぼれをより高いという
品種特性があります。
お客様がササニシキを食べたいという希望があっても、
それが無視されます。
米の検査制度の弊害のひとつの現れですね。
米産地へ0909 川西町の稲作
ここに来て、稲作の話を聞くと、
何十年も有機栽培に手を尽くしていたことが、
話からにじみ出てきてわかります。
そして勉強になります。
化学肥料と農薬に頼らない稲作は大変ですが、
それ以上に、一般栽培している農家さんたちの意識を変えるのは、
相当の忍耐と、大丈夫と言う結果を出し続ける必要があります。
結果というのは、大変な労力に見合う
*おいしさであり
*収量であり
*それが続けられる証明であり
*出荷できる安心であり
*見合った価格 等々です
ここで話をしていると
有機で ほしいも をつくることを
大いに励まされます。