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定植が始まりました
雨上がりの暑い一日、さつま芋の苗を植えるには好条件になり、
今年の定植がいよいよ始まりました。
苗の準備は先週の段階で整っていたのですが、
いつから植えようか?という段階でした。
畑に水分があるか、植えた翌日あたりに雨が降るか、
の条件と、20度以上の寒くならない日が続く。
これらが好条件になります。
これからは、苗が伸び次第、晴れの日は定植が続きます。
アフリカの女王 1951英 ジョン・ヒューストン
作中のほとんどが、アフリカの女王という船の上で、
主人公二人(ハンフリーボガートとキャサリンへプバーン)で繰り広げる映画です。
その二人の演技をかみ締めるのがこの作品です。
ストーリーは単純な冒険ものです。
その冒険はスムースな運びです。
見ているものを脅かそうとしないのですが、
それでいて、どうなるのかを気にさせます。
船の上という密室で、二人が少しずつ変化します。
そこが妙です。
大儀で生きるのを二人が決めて、死を覚悟で進みます。
二人はあえなく・・・、
最悪を迎えます。(ラストは秘密)
最悪を迎えますが、最高も手にします。
冒険映画なのでシーンが次々と移ります。
そこに居合わせた二人には打算がありません。
最悪でも最高になるには、変化の中で強くなくても良いから、
信じるもの持つこと、と、名優二人の名演で感じました。
巨人と玩具 1958日 増村保造
座頭市 2003日 北野武
この映画を撮ることは、あきらかに挑戦ですからそれを称えたいです。
座頭市から離れよう離れようとして、確かに違うのですが、
結局は座頭市だった。という印象です。
だからもちろん郷愁も感じおもしろかったのですが。
全体を通じて娯楽作品になっています。
過去に挑戦した時代劇で、過去のファンに楽しさを、そしてオリジナルを。
北野武の名で新しい時代劇ファンの開拓も狙いかな。
それらのために、多くの要素を盛り込み、
時間や手間もかなりかけて丁寧に造られています。
そして、そんな困難にいどんだことを買います。
手紙 2002日 羽石龍太郎
田舎の郵便配達員が主人公です。
五代にわたる郵便配達一家ですから、その筋では名門です。
田舎ならではの小さなコミュニティには、
温かなぬくもりがあり、豊かな自然もあります。
そして、閉鎖性もあります。
そんな中でも、いくつかの事件が起きます。
手紙を通して個々の人たちが生きてきた、
かけがえのなさが描かれています。
主人公は「○○冥利に尽きる」結果を残します。
これは結果ですが、そんな生き方をしたいです。
私がそうなるには、毎日に大半を傾けている仕事がキーでしょう。
そんな気持ちで仕事をしてゆきたい。
そんな枠を作って日々を生きることをしてゆきたいと強く思いました。
苗切り
種芋を苗床に植えて1ヶ月あまり、
苗が育ち、切りはじめました。
一週間ほど放置しておいて、畑に植えます。
その間に畑作りです。
一度苗を切っても5日~1週間で2番目の苗が育ち、
切って次の畑へ。
全ての畑が植え終わるまで、これを繰り返します。
重力ピエロ(試写会)2009日 森淳一
誰も何かの多くの重力に引き込まれながら生きています。
二人の兄弟は、とても強い重力がかかっている日々をずっと生きていました。
弟は天才です。全てにおいて兄(凡人)を超えています。
しかし、兄の承認がなければ生きられません。
皮肉です、何でもできる弟はひとりでは生きられないのです。
こんなドラマは普通ではないけれど、
身近な人の承認があるから生きていけるのは、
繰り返しの私たちの日常も同じです。
そんな身近な人を大切にしようと思わせてくれる映画です。
バンテージ・ポイント 2008米 ビート・トラヴィス
23分間(だと思います)の出来事を8回繰り返して
真相を明らかにしてゆく構成です。
アメリカ大統領がサミット中に暗殺される大注目の23分間です。
序々に明らかにされる真相は、古典的な手法ですから普遍です。
大規模なカーチェイスが入っていたり、
ふとしたことで関わりがあった母娘と旅行者がキーを握っていたり、
その旅行者が短い時間ながら、過去を乗り越えるエピソードがあったりと
23分間に広がりをみせています。
ひとつのストーリーをじっくりと掘り下げてゆくのとは違う手法ですが、
引き込まれて鑑賞できました。
同じ時間を共有しているときに進む物語は、
確かに個の視点です。
普段気にしませんが、それも真実です。
そんな視点やそのずれが、人と人との間には“日常にある”ことを
納得させてもらえる映画でした。
配達されない三通の手紙 1979日 野村芳太郎
狭い世界に生きていて、近い仲ほど愛も憎さもあって、
やりきれなくなるのですが、「殺人」という一線はどんなことがあっても
越えられません。
この事件も、殺意は持ってはいたかもしれませんが、偶然におきた事件でありたい。
ただ、偶然とは、殺人をして良い位に高まった殺意(この時点で一線を越えているかも)
があったということでもあるかも。
登場人物の、些細な描写=苦悩・クエスチョン・決意が
きめ細かく表現できています。
もちろん原作も脚本もサスペンスとして楽しめます。
特に、最後に登場の竹下景子の設定の妙が特筆です。
舞台が萩というのも良いですね。
名門の雰囲気を後押しするし、松坂慶子のキャラクターも引き立てます。
ラスト近くで、長女が父親を責める言葉があります。
これは、日本的な感覚から脚本に入れられたのか、
原作からの引用かはわかりませんが、
とても意味が深い言葉です。
上流階級だからの悲劇を指しててる、庶民になった長女の発言です。
「わからないでしょ」と言い放つのですが、
階級は一見するほど不平等ではありません。
だから、どちらもわからないのです。
日本人が感じえない部分ですが、戦後捨ててしまった大事なことを考えさせる、
1シーンでした。
スポイラーズ 1942 米 レイ・エンライト
ジョン・ウェインの映画は痛快です。
この作品は西部ではなくアラスカが舞台ですが、それは変わりません。
ストーリーも西部とは違うゴールドラッシュの特殊事情です。
でも精神は変わりません。
そしてジョン・ウェインのかっこよさも。
この映画では、個人の権利と司法の役割が一つの進行となっています。
元々裁くことが必要なのかを考えてしまうストーリーです。
アメリカの当時の三権がどうだったかはわかりませんが、
ここでも「裁きはもっとシンプルなのでは」と感じます。
しかし社会が多様化してゆくのも避けられない事実です。
映画の意図とは違うかもしれませんが、
少なくともあまりにも、
司法を理解することに胡坐をかいていたことを振り返る映画でした。
(私が観てきた映画で)
今までと同じ魅力のディートリィッヒが居て、
今までと違う魅力のディートリィッヒを観れる映画でもありました。