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水曜の朝、午前3時
世代を超えた二人の男が関心を持った直美の魅力とは。
最も愛した臼井と、子供の頃から憧れていた僕が直美との係わりから、
戦後・高度成長の日本の世相と人々の心も描かれます。
それらは物語のキーとなったり、幅を持たせていますが、
著者のメッセージはもっと個に焦点を当てています。
精一杯生きた自分を振り返りながら、でも後悔の念の大きさ。
けっしてやり直せないけど、やり直させたらと思う自然の気持ちを認めて、
“じゃあどう生きようかしら”
読後これはどういう物語かと考えていると、そんな直美の声が聞こえて来そうです。
直美自身の告白のメインの舞台になるエキスポ70は、
それを少年ながらに経験した私に当時の雰囲気の新たな真実を加えてくれました。
単なるラブストーリーで終わらない昭和の生き様が感じられる作品でした。
ねぎの定植
仲が良い農家に教えてもらいながら
ねぎに初挑戦しています。
ねぎの苗を畑に持ち出しました。
しばらくこのままにしておく
(畑に寝かしておくそうです)
この後のことも聞いたのですが、理解できていません。
教える方も、とにかくやってみろ、という感じなので、
とにかく素直に聞いたことをやってみます。
健康食 雑穀
雑穀がすっかり市民権を得ています。
アトピー対策での仕方なしの需要から
健康志向の積極的な消費が定着したようです。
雑穀という名前とは裏腹に価格は高級品の価格です。
市民権を得たと言っても、多種類ある雑穀はすべてひとくくりです。
その特徴や料理方法や産地や品種、栽培方法、歴史など意外とベールに包まれています。
この本はそれらの基本的な知識を得るのにとても役だちました。
米屋としても農家としても雑穀には注目しているので、
良い本に出合えたと感謝しています。
今期も除草
干し芋加工の干し場で使っていたビニールハウス周りの除草です。
冬は干し芋作り、春になり片付け、苗作り、畑作り、
ずっとほったらかしだったので、かなり難儀な状態になっていました。
床屋に行くのを億劫がって久しぶりに行ったらサッパリ。
そんな感じに綺麗になりました。
麦間栽培その後・・・5月初旬
昔は麦の間にさつま芋を植えていました。
麦が風除け、土壌に良い、緑肥になる、麦わらの二次利用、になるので。
そこで、小麦を昨秋から実験しています。
穂がでてきました。
稲だと出穂から刈り取りまでの積算温度が1100℃と言われています。
この時期より暑い8~9月に実るので、40日が目安です。
麦は稲より積算温度は少なくて良いようですが、
今の時期は平均気温が20℃には届いていないので時間は稲よりかかるかもしれません。
刈り取った後の乾燥・脱穀等をどうするかも決めてなく、
どうなることやら・・・。ですが、
まずは経験です。
5月の治作
なめろう
二品目にでました。
大葉の香り、ネギの風味、味噌のコク、そしてなにより新鮮なアジ。
「賞味期限5分」と言われても美味しくてチビチビ酒を呑んでいると、
タイムオーバーです。
稚鮎の飯蒸し
初夏の味、贅沢です。
お造り
とり貝の活け造り、アワビ好きなのですが、こっちが上と言える位。
アイナメの焼き霜造り、春の名残りを感じます。身の甘さと皮が絶品。
主役を張るはずの中トロと大トロがかすみそうです。
(この二品も当然とろける美味しさです)
付け合せの茗荷も大好物です。岩海苔がまたOK、そして立派なワサビとすりが良い。
お椀
穴子、蕗、筍の椀です。
澄んだ澄まし汁は深さの極みで宝石のような美しさです。
ここに掲載するのは3品位と思っていたのですが、掲載しない料理を選べません。
もう酒がいくらあってもの世界です。
太刀の焼き物
これから旬を迎える太刀魚が終盤で出てくるのは、
春から初夏、夏を迎える今日の料理を現しています。
太刀魚は、焼きでよし、煮てよし、生でよし、何でも来いですが、
今回は料理の流れで太刀の焼きになったと思います。
食べているとそれがわかるんですよね。
炊き合わせ
熱々で出てくるから嬉しいです。
石川小芋、レンコンもち、鯛、スナックエンドウ
家でも出来る料理を家では出来ない料理にしています。
そうめん
冷たいものは全部冷たくしてあります。
これは賞味期限3分です。
すばやく酔っ払いながら平らげました。
デザート
もでましたが、酔っ払っていました。
今年の茶摘
毎年恒例の茶摘です。今年も天気に恵まれました。
一年に一度のにわかお茶農家だから、楽しんでお茶摘ができます。
この時期にはめずらしいトンボがいました。
このお茶畑は、自家消費用で栽培しているだけです。
商売ではないので、みてくれを気にしませんから、
農薬を使わないせいもあるかも。
蜘蛛の巣もそこらじゅうにある茶畑です。
鳥の声を聞いて、
トンボやてんとう虫や蜘蛛、(綺麗な)ハエを身近に、
半日の作業が終了です。
来年もやろうという気になるところで作業を終了するのが、
長続きのコツです。
グラン・トリノ
老いてゆくことに恐れを抱いている中で、
クリント・イーストウッドは、ひとつの答え、勇気を与えてくれています。
この感覚は人生の後半を迎える者しかわからないかもしれませんが。
ストーリーは多くの示唆が含まれていました。
彼は、死で精算をしたのでしょうか?
死に場を探し当てたのでしょうか?
最期は安らかであったし、
残された者が死の意図を踏んでくれることが前提の行為でしょう。
それは、人種差別を超えて分かり合えた者同士にしかわからない感覚でしょう。
悲しいけれど誰もがなかなか得られないものだったはずです。
だから、勲章とグラン・トリノを引き継がせたし、受け取れました。
クリント・イーストウッドとその友人の掛け合いは最高でした。
べらんめぇ~の粋な江戸の世界を想わせます。
このやりとりで戦争でどうしようもなく生きられない彼が、
生きられたことがわかります。
これは今から自分の小さな世界でも、作れますが作れません、
とは言わせないメッセージでした。
ハイネンアルト
アルトビアです。
アルトビアは、ドイツのデュッセルドルフの上面醗酵ビールです。
このビールと同じように、大麦だけを原料で造った下面醗酵よりも、
コクがあり苦味がきいています。
スモーキーな香りも楽しめます。
苦味の中のほのかな甘みが奥深さを与えています。
黄金色の綺麗なラガーやピルスナービールも良いですが、
ブロンズ色のアルトビールもその味わいを現す魅力的な輝きです。
博士の愛した数式
素晴らしい絵画や彫刻、美しい調度品と同じように
数字や数式を実用とは別に芸術と感じることが出来るのは、
人の感性の豊かさです。
それを小説として完成させて、感動の物語にしてしまうところが、
著者の凄さです。
単なるひらめきだけではなく、登場人物の設定、物語の背景や小説内で現す出来事まで、
とても深く考えぬいた末の作品です。
どんな本も著者が考えぬいているのかもしれませんが、
博士の病気の症状から、私に与えた職業、義姉の存在、江夏の背番号28の完全数。
他にもたくさんの細かい設定は、緻密な積み上げでできています。
そして、主役達の表現は間接的に温かさとして伝わります
小津安二郎作品と似た感じを読書中感じました。