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オリジナルほしいも1
今月下旬に発売を予定している商品
「オリジナルほしいも」は、
タツマならではのほしいもを詰め合わせます。
その中のひとつが
「安納芋ほしいも」です。
安納芋は肉質がもろく、繊維質があるので、
ほしいもに加工しにくい品種のさつま芋です。
皮むき、スライス、ひろげ、が やりづらいこと。
悪戦苦闘で製造中です。
ジャンケン娘
私より2世代位前のアイドル3人娘です。
3人それぞれの個性があり、人気があったのも頷けます。
3人とも同じ年というのも初めて知りましたし、
3人揃っているのをみるのも初めてでした。
小学校の頃、お気に入りのアイドルがいて、
日曜日になると出演するテレビ番組をくまなく探して見た覚えがあります。
この映画の時代は、まだテレビではなく、雑誌でしか身近に触れることが
なかったでしょうから、きっとこの映画はたくさんのファンの待望の元で
つくられたのでしょう。
3人の個性を引き出すミュージカル風の演出も良く、
ストーリーもそれなりに出来ていて楽しめました。
この時代に思春期を生きていたら、この中の誰を追っかけてたかな?
一世風靡しただけあって、3人とも可愛く魅力的でした。
エノケンの頑張り戦術
シーンが切り替わると予想もしない設定が待っています。
“こう来たか!”思わず手を叩き笑ってしまいます。
最初から最後までテンポ良く、その中にストーリーを入れ込んであります。
笑って過ごせる映画なのですが、
エノケンが家族を思い、少々泣かせる場面もあります。
防弾チョッキのメーカーの社員という設定が、
いかにも1939年の映画という感じを強く受けました。
干し場の崩壊
昨日未明からの大荒れの天気で、
干し場に大ダメージを受けました。
ビニールハウス2棟が無残にも・・・。
干してあった干し芋が少なくて幸いです。
干し場一杯だったらと考えると、ぞっとします。
いつも天気予報は気にしているのですが、
ついつい甘くみてしまいます。
それと、自然の恐怖も甘くみています。
バスも電車も仕事も学校の授業も、
何からなにまで時刻どおりきちっとなんて、
実は自然が静かな条件下なんですよね。
肉体と悪魔
1926年の無声映画です。
主演のグレタ・ガルボは当時20歳か21歳ですが、
とても大人っぽいのに驚きます。
彼女の出世作だそうですが、すでに大女優の気品があります。
物語はガルボを絡めた、男の親友ふたりの友情と愛情が
描かれています。
フェリシタス(ガルボ)は二人の男を求めます。
男二人はフェリシタスに振り回されます。
大きく欠けているものがあるのですが、自分ではわからないのでしょう。
男のうちの一人には妹がいます。
フェリシタスが持つ美貌は持っていませんが、
フェリシタスに欠けているものを持っています。
そんなストーリーも面白いのですが、
見所はやはりグレタ・ガルボです。
姿、かっこう、仕草、せりふ、すべてにおいて男ならひきこまれます。
そして、場面場面で違った性格を現す表現力が素晴らしいです。
ガルボを含めた、キャスト陣の顔(特に目)の演技は、
サイレントならではでしょうか。
少ないせりふを充分に補っています。
破戒
なんていうレベルの作品なんでしょう。
感動しました。
もう観て欲しいとしか言えません。
けれど少々感想を。
市川雷蔵が生徒の前で部落民だったことを告白するラスト、
固定カメラでとても長い台詞を見事に演じます。
素晴らしい演技です。
そして、その時の先生の言葉が良いのです。
いつも思うのですが、少し古い日本の言葉は
“ものすごく綺麗で、深みや優しさ”があります。
そして、明治時代の教師を再現しているのですが、
まさに教師の鑑という感じです。
ここからラストにかけて感動してゆくのですが、
この感動の奥に本当にいろいろと考えてしまうことが多い作品でした。
きっと社会は、ほんの少しずつですが、良くなってゆきます。
そんな人間の可能性がある、
悲しいけれど希望がある映画でした。
こころ
高校の頃、国語の授業で「こころ」を取り上げました。
不真面目な私は、「こんなのやってられねぇ~」と
突っ張ったのですが、なぜか同じ不真面目仲間は皆、
「こころ」に惹かれ激しく議論を。
ひとり蚊帳の外の思い出があります。
今回は原作でなく映画ですが、その頃を思い出しながら鑑賞しました。
高校の頃だったらどう思うのだろうか?
そんなことも考えました。
これから生きる年代と
ある程度生きてきた年代ですから、
思うところは違います。
では今の自分は?
誰もが犯しやすい過ちは、条件がそろえば犯しがちです。
少なくとも過ちを犯す多くの条件がそろわないで、
ここまで生きてこれたことは、とても幸運だったことに
ありがたさを感じています。
ベラミ
本当に自分が生きたい生き方をするのは難しい。
この映画を観て思いました。
主人公は、成り上がってゆきます。
何ももたない平民から、上流階級の金も地位も名誉もある所へ。
なりふり構わず、結果だけを求めて。
己の野望を成すのは、それはそれで、深い欲を満たすものでしょう。
しかし、根本とは違う生き方は永久に満たされません。
主人公は悪なのに、凋落しません。
最後まで君臨しています。
観ているものにとっては、悪が凋落してゆく方が“すっきり”します。
しかし、この男にとっては、みてくれの栄光を極めていったって、
いつまでも満たされないのですから、
凋落しないのは、かえって地獄なのではないか!
それを強く感じました。
姿三四郎
一人の男が強くなることを求め、
次に精神的な成長を遂げ、
名を成すと次にはまた試練が待ち、
そして、道は続いてゆきます。
ストーリーは古典的です。
黒澤監督のデビュー作、そして、完全版ではない状態で公開、
そして戦時中の作品。と、
観る方が観る前にいろいろ考えてしまいます。
しかし、場面場面を説明するのではなく、映像と音響で表現する所は、
物語を盛り上げています。黒澤映画として遜色ない出来だと思います。
戦時中に作られていますが、日本の精神の元を表現しています。
柔道という“道”から、師弟・親子関係、
ライバルと自分の立場があっても行なわなけらばならない行動、
とその心の試練、そして戦った後に友となる関係
もうひとつ恋愛とそのの表現方法。
私は戦争を知りません。
話を聞き想像するしかありません。
当然暗黒な部分が生活の大半を占めていたのを察しています。
しかしそんな中、こういう映画を撮っていました。
これも戦時中の事実です。
人の生きる力、この映画を鑑賞して、
それも想像できるひと時でした。
早春
笠智衆が東京に出張に出てきて、部下の主人公の夫婦宅に泊まります。
ホテルをとりません。
小学校の頃、夏休みや冬休み春休みになると
母親の実家に遊びに行ったものです。
時々そこに大阪から東京に出張する叔父と会うことがありました。
東京でホテルをとらず、静岡の実家に泊まり、翌朝出張先に向かうのです。
これは個人的体験ですが、総じてこの映画全体と重なりました。
懐かしく(鑑賞する方の年齢にもよりますが)
ひとことひとことが優しい雰囲気です。
当時の慣習や仕草が新鮮にも感じます。
いつもながら小津作品は完璧を思わせます。
毎日でも小津映画をみたくなる麻薬性もあるようです。
そして、この早春は先見性がある作品です。
「今の世の中そんなに良いところはない」
「間に合うってことはつまんないことね」
「もう誰もあたしに文句を言ってくれる人はおりやせん」
「おるべき時に降りないと、とりかえしのつかないことになりますよ」
「いろんなことがあって本当の夫婦になるんだよ」
印象に残る台詞がさらりと言われています。
昭和30年代の上り坂の日本、
その中の歪みが描かれています、どこにでもある出来事の中に、
とても深く。
今日は「パンよ」と妻が言います。
「パンなんだ」夫がつぶやきます。
冒頭のやりとりです。
ここまでのシーンとこの言葉でこの時代を現し、物語を予言します。
ラストは
「あっ、いくわ、汽車」
物語をしめくくる象徴的な言葉でした。