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ブログ 今日のいもたつ

【spac演劇 ギルガメシュ叙事詩】宮城總 演出

古代メソポタミアで伝われていた神話「ギルガメシュ叙事詩」を現在のspacが演じることができる術を集めた音楽劇であり、もうひとつの見どころは、世界で活躍する人形劇氏の沢則之さんが操る人形が登場することです。

spacはもう十八番といえる演者と口演者の分離で、演者は魅せるそして、口演は複数人で台詞を重ね合わせます。それが演者の心情を、演じる姿に加えて深みを与え、また、物語の骨子を暗示し深みをもたらせます。
人形は、この神話の中に登場する畏敬の存在のフンババと、文楽の人形を想わせる船頭と、そしてもう一体はなんと人と人形を融合させています。

フンババは前半のクライマックスといえるギルガメシュ王の活躍(これが長い目で見れば活躍かはわからないのですが)場面で壮大な神の遣いとして現れます。
船頭は日本の古典そのものを連想させるモノ、融合された人・人形は人なのか神なのかこのギルガメシュ叙事詩が神話であることを強調する存在です。

舞台は複数の衝立を縦横無尽に使って、各場面の背景を想起させます。

今持てるspacの出来得ることを具現化した壮大な紙芝居であり、また文楽と歌舞伎の技能も随所に取り入れられている見事な演劇でした。

【いもたつLife】

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【spac演劇 ふたりの女】宮城總 演出

3年前、まだコロナ禍前以来の「ふたりの女」3度目の観劇です。
光一はじめ心が病んだ登場人物の喪失を埋めるのが骨子ですが、今回は宮城さんの演出がとても宮城的なのを感じました。

登場人物の位置関係が高低、左右に大きく分かれます。これらはもちろん最初の観劇から変わりません。これでそれぞれの立場と親密度が表現されているのを解釈するのは同じですが、同じ場所にいない主役二人があたかもごく近くにいるという演技です。
これは何を表現しているのかを考える観劇でした。

光一とアオイと六条は実在するのかしないのか、それを暗示させる手法かとずっと思っていたのですが、実は3人は三角関係ではありますが、ふたりの女は光一を愛しているのを踏まえて、光一の愛し方がこの表現になっているように感じたのです。

翻って自分です。愛する妻や家族と相対している時、自分もこうやって接していることに気付いたのです。いつも近くにいる、それに胡坐をかいているのです。光一はふたりの女に愛されていることに胡坐をかいているのではないか?
それを私に突き付けているように感じてなりませんでした。

それと、反体制の主張というのが背景にあることも今回感じました。だから今年の演劇祭で上演されたのではないかと推測もしました。

【いもたつLife】

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【spac演劇 カリギュラ】ディアナ・ドプレヴァ 演出

ふじのくにせかい演劇祭2022に招聘されたこの「カリギュラ」公演は二回観たかった劇でした。

皇帝カリギュラの心情を描いています。
狂気、苦悩、精神が悪魔に支配されたことに抗するようにあえぐカリギュラです。
独裁者を擁護する気は更々ありませんが、独裁者も人間であると言わしめているように感じました。

皇帝にまで昇りつめているということは、国にとって民にとって英雄だったはずです。側近ももちろん尊びます。
そのカリギュラがおよそ英雄とは違う人格に堕ちていってしまいます。すると段々と風向きが変わっていきます。それに共鳴してカリギュラが病的に乱れていきます。そんな皇帝を裁くことができるのは皇帝だけ。それをも苦悩になるのです。

凄まじく怖い劇でした。
人というものはこんなにも狂うのかをみせます。カリギュラは生への執着がありながらない、そんな精神です。

この独裁者は民が求めた者でもあります。そこがまた怖ろしい。
最期、カリギュラは民の裁きを受けますが、「俺はまだ生きている」と叫びます。まさしく真実で、真理です。

【いもたつLife】

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シネマ歌舞伎 桜姫東文章 下の巻

桜姫の壮絶な生き様がこの下の巻で繰り広げられ、目の当たりにされます。

桜姫を一途に愛する僧の清玄、次から次へと悪事をつなぐ権助、桜姫は翻弄されます。でも愛する権助を慕うけれど、貴族としての血はそれをも乗り越えます。

江戸の市井の人々の暮らしが織り込まれながら、根っからの人の性がこれでもかと描かれていて、よく練られて造られています。
また、貴族として守るべきモノ、伝えるモノは何かを市井の人とは違う魂が桜姫にはあることを、庶民として私は妙に頷いてしまいます。
それを舞台でみると歌舞伎の連綿の歴史も感じます。
人間の泥臭さと誇りや美意識が織り交ざられていて、心にグサッとくる部分が多く、痛くもなります。

最高のエンタメに仕上げているところは本当に凄いです。

【いもたつLife】

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シネマ歌舞伎 桜姫東文章 上の巻

恋焦がれた相手と一緒になると破滅に陥るけれど己を抑えきれない、情に生きる生き方を人は惹かれてしまうことを、歌舞伎でみせられると、いつの世も同じだと実感してしまいます。
舞台や衣装ももちろん豪華で華やかなで、見ごたえありですが、主演以外の登場人物までも細部の機微の描写が鋭くて役者が応えています。
そして、仁左衛門、玉三郎を見るシネマ歌舞伎です。

【いもたつLife】

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名人の苗

この時期では十二分に育っている苗です。
さすが干し芋名人の仕事です。

【芋日記】

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まず一回目終わり

作付け畑の土作りの第一回が一通り終わりました。
次は肥料を入れていきます。

【芋日記】

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これからに期待

シルクスウィートが発芽してきました。
ここから出そろうことを期待しています。

【芋日記】

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遅れている2品種

あいこまちとシルクスウィートの種芋の発芽が悪いです。
どちらも数多く種芋を植えたのですが、総じて発芽していません。

【芋日記】

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今年は増やします

数年前までたくさん作っていた有機いずみ干し芋がここのところ少なかったので、
今年は作付けを増やします。それに応えて苗が良い感じです。

【芋日記】

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