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怪傑キャピタン 1961仏伊 アンドレ・ユヌベル
ジャン・マレーの熱演が光るとっても面白い娯楽映画です。
スタントマンなしで、体当たりの演技です。
47歳にして、アクションスターに脱皮のジャンに脱帽です。
しかし、そんなところだけでこの映画は語れません。
エルザ・マルティネリは綺麗だし、
アンドレ・ブールビルが良い味を出しています。
アクションだけでなく、歌あり手品あり曲芸も錬金術もあり。
17世紀のフランスの再現も楽しめます。
あと一言。
貴族の話です。
貴族らしく熱く生きる者、
貴族の特権を最大限活かしてしまう者もいつの時代も
めずらしくありません。
でも後者は何故自分が貴族かを見失っています。
形、振る舞いが貴族でも。
これには大きなヒントがあります。
環境と自分の意識、ふたつで相乗効果をだすのですが、
最初にくる意識にもう少し焦点を与えてみようと思いました。
【いもたつLife】
雨 1932米 ルイス・マイルストン
たとえば今ここで、ある宗教を名指しで批判する勇気はありません。
人が生きる上で、精神的な支えは肉体を保つと同じだけ大事です。
だから宗教をはじめ、何かの心の支えを求めるのは自然です。
社会情勢が極度に不安になり、
全体主義が支持されてしまうのも同じ構図です。
断っておきますが、宗教が悪いとか、どうだとかは、私は興味ありません。
ただ、それが経済や権力や私利の欲望が絡んだ時は恐いと思っています。
この映画はそんな描写が赤裸々です。
中世的な価値観で描かれた宣教師と、それに対峙する女が、
見事に、正義・自由・権利・義務・支配・欲・・・等を
表現しています。
それらが力を持った個人の手の中で操られると本当に恐いです。
特に正義は大儀を持った暴力になります。
こんな感想もこの映画の一部です。
どろどろした男と女の立場や駆け引き、
男同士、女同士の立場や駆け引き、
これらも同時に表現されています。
南の島で今日を生きてゆく現地人の生き様があり、
その人達にも布教する姿、それはどういうことなのか?
そこがこの映画の集約点でした。
この映画のテーマは誰も感じているし語り尽くされているかもしれません。
しかし1932年から何が変わったでしょうか?
【いもたつLife】
香港国際警察 2004香 ベニー・チェン
とっても派手なシーンの連続と
まだまだ元気なジャッキー・チェン。
やたら非情な悪い奴らの集団に、
(なんかダイ・ハードを感じながら)
一度はコテンコテンにやられて、その後、
少々年老いたジャッキーを助けるジャッキーの後継者のような若者が登場し、
(なんかロッキーがかっていると感じながら)
悪い奴らをやっつけてめでたしと
シナリオどおりですが、楽しみました。
ジャッキー・チェンは凄い役者と、
観るたびに思わせ続ける稀有な人です。
確立したオリジナルがあるからです。
経営もそこを目指すしかないですね。
【いもたつLife】
燃えよ ドラゴン 1973香/米 ロバート・クローズ
神から選ばれた人間でしょうか?
ブルース・リーは。
後世にその精神を残し与えるのに、
生きた時間の長さは関係ないのでしょう。
時間は誰しも同じなのに、こういう人の生き方をみると、
同じではないのではと思ってしまいます。
ブルース・リーが生きたときを
リアルタイムで知るものとして、
今この映画をみて、もう一度彼が当時に何を残したかを
もっと深く感じる、考えることをしたくなりました。
【いもたつLife】
亀は意外と速く泳ぐ
無いものが憧れになります。
その憧れは意外に手のひらにあるものです。
そんなスタートでした。
平和ってものすごく素晴らしく貴重なのを、
今までにない切り口で演出していたように思います。
それを感じる世代に「ちょっと感じてくれればいいよ」的な説得です。
入れ込んでいないで、身を任せている脚本や仕草や演出は欲がなくまとまっています。
そこから、
時の流れの中で、この映画は一つの塊として残るのではないかと感じます。
名作とは違う、この一瞬の時代、監督の思想、演者と演技から、
この映画ができた背景を映す記念のような作品です。
【いもたつLife】
小原孝さんライブ
ほんの30名程のライブハウスで、小原さんのライブという
大変贅沢な夜でした。
5000曲もの詩を書いた安久悠さんの作品のアレンジ集を中心とした
ピアノ、弾き語り、フルートとの協演、
小原ファンにはたまらないひとときでした。
偉大な人を語ることができるのは、それなりの資格が必要です。
小原孝が阿久悠を語るからこそ伝わるものがある。
表現は音楽、歌、ことばですが、語られたの人の深さが感じられます。
表現者が、私では気づかなかった新たな魅力を、
引き出して、アレンジして示されます。
それにしても
こんな身近で、弾いている仕草や鼓動まで伝わる場に居られた、
貴重な時間でした。
【いもたつLife】
梅干と日本刀(中)
江戸時代の再考と真を、見ようという本です。
個人的に、この手の本が好きですから、
全編納得しながら、進みました。
戦後も明治以降も、私たちの先輩が行った業績は素晴らしいのはもちろんですが、
江戸まで、もっと言えば古代からの日本人を誇りにする意識は痛快です。
もちろん誰しもそれを持っているのでしょうけれど、
お人よしのせいか、戦後、欧米が優れている意識がちょっと強いのを
かなり前から気にしていました。
著者はこの考えを昭和50年に提唱しています。
当時とても先進的であったことでしょう。
家康の考えの推測から始まって、幕府の行政や、
江戸の風俗、農商工の知られざる実態、
宗教や食べ物に至るまで、多くの視点から語られているからこそ、
実感できる内容でした。
食いしん坊の私は食べ物の部分を特に興味深く読みましたが、
その部分が結構多いし重要だと思いました。
余談ですが、著者も食いしん坊なのでは。
【いもたつLife】
銀の靴 1951英 ブルース・ハンバーストン
イギリスではめずらしいミュージカル映画です。
こういう楽しいミュージカルは元気にさせてくれます。
主演のヴェラ・エレンはアメリカの女優です。
ストーリーもイギリスに渡ったミュージカル団の話です。
イギリスでおきたアメリカンドリームで、
イギリスでは実際起こりえるのかな?
これを通してイギリスの社会風刺を行っているようにも感じました。
映画は、ストーリーも粋で、はぎれも良くおもしろいです。
そして、何と言ってもヴェラ・エレンが良いです。
スタイルもダンスも最高に綺麗です。これだけでも一見の価値ありです。
1930年代から50年代にかけて全盛を極めたミュージカル映画は、
タイムカプセルに詰まった貴重な作品群だと、
こういう素敵な作品に合うと実感します。
【いもたつLife】
アフリカの女王 1951英 ジョン・ヒューストン
作中のほとんどが、アフリカの女王という船の上で、
主人公二人(ハンフリーボガートとキャサリンへプバーン)で繰り広げる映画です。
その二人の演技をかみ締めるのがこの作品です。
ストーリーは単純な冒険ものです。
その冒険はスムースな運びです。
見ているものを脅かそうとしないのですが、
それでいて、どうなるのかを気にさせます。
船の上という密室で、二人が少しずつ変化します。
そこが妙です。
大儀で生きるのを二人が決めて、死を覚悟で進みます。
二人はあえなく・・・、
最悪を迎えます。(ラストは秘密)
最悪を迎えますが、最高も手にします。
冒険映画なのでシーンが次々と移ります。
そこに居合わせた二人には打算がありません。
最悪でも最高になるには、変化の中で強くなくても良いから、
信じるもの持つこと、と、名優二人の名演で感じました。
【いもたつLife】
巨人と玩具 1958日 増村保造
「大衆の頭は空っぽだ!」と会田(高松英郎)が跋扈します。
これにまつわるエピソードはこの映画の主張です。
そして、1958年の作品で、全く今を予見しています。
このエピソードだけでなく作品全体の主張が。
当時と今の最大の違いはインターネットです。
今は自分の意志で情報を取りにゆけます。しかし、
取りに行く情報を選ぶ潜在意識の決定は、
この増村映画の構図そのものです。
だから、背筋が寒くなる想いをしながら観賞しました。
私(達)を洗脳した呪縛を全編通して警鐘しているようでした。
そんな世界を、若い主人公二人=西(川口浩)と京子(野添ひとみ)が、
大人になるにつれて目の当たりにしてゆく視点も、大きな流れの中で描かれます。
そして、自分自身で結論を出そうとします。
結果は「納得ゆかない」です。
これもまさしく現在の模様です。
この作品の世界はあまりにも、現在です。50年以上も前に造られたのに。
映画に封印された現実が、過去を通して今が一番近いことを期待しています。
なぜなら、
“増村監督が警鐘したこの状況を超えることができるようになったから”
“今が一番近いのだと”
根拠はないけれど感じているからです。
【いもたつLife】