2021年11月の定期宅配お宝干し芋今月の定期宅配干し芋を発送しました
干し芋の色が変わるのは、個体差でまちまちです。 粉の出方もそれぞれです。白い干し芋だけで商品化しました。


だいぶ粉が吹いてきましたが、まだまだ色の変化は途上です。


粉は干し芋の糖分が表面に浮き出てきたモノです。


静岡産の干し芋は昔から、白い粉を吹かせてから販売しています。
昔は白い粉が吹いていないと、干し芋らしくないと思われていました。
「白い粉は何ですか?」とか「カビではないですか?」と聞かれることがたまにあります。
干し芋は面白いもので、加工はじめから仕上がるまで、仕上がった後も時間経過と共に色が変わります。しかもその変わり具合には差があります。
サツマイモの品種によって、干し芋の色は様々ですが、共通しているのは蒸かしたばかりの状態から乾いていくにつれて、その色がだんだん濃くなっていきます。そして干し芋の表面に照りが出てくると干し上がりのサインです。
その干しあがった状態からも次第に色が変化します。色はますます濃くなりながらくすんでいきます。その頃から、うっすらと白い粉が出てきます。白い粉はサツマイモの糖分が表面に出てきたもので、干し柿と同じです。そしてだんだんと真っ白になります。最終的には、干し芋の水分と白い粉が混ざりあって、くすんだような色あいとなり黒っぽくなっていきます。
今月は、白い粉が吹いた“粉ふき平干し芋”品種は玉豊です。
粉ふき干し芋の特徴は口に含んですぐに甘さを感じることです。
50年位前は粉が吹いている干し芋が当たり前でしたが、今は吹いてない干し芋が当たり前になりました。もしかしたら初めて見る方もいらっしゃるかもしれませんが、いまだに粉ふき干し芋の根強いファンの方も見受けられます。 トースターなどで焼くと、その白い粉の糖分が溶けてカリッとなり、また違った美味しさも楽しめます。ぜひお試しください。
2021年11月5日 株式会社タツマ
福井保久